2012年5月27日
愛知県 名古屋大学対策(工・理・医・農・情報文化)【化学・物理】
こんにちは、家庭教師のトライ愛知本部です。
引き続き、名古屋大学の対策【理系】についてです。
≪名大化学≫
センター試験の選択肢を隠して記述として問題を解けば、名大化学の対策にも通じるといえる。
理論、無機、有機、高分子とすべての分野の基本事項はできるようにしておきたい。
その上で私たちの日常生活にどのように活用されているかなどを考えると良いだろう。
近年は、理論・無機で大問3つ、有機の化学Ⅰ分野、化学Ⅱ分野で大問1つずつの
合計5問で構成されている。2007年度までは農学部が大問6つ(90分)、医学部医学科を含む
その他理系学部が大問5つ(情報文化学部は60分、それ以外は物理と合わせて120分)であった。
試験時間は2011年度現在は理・医・工・農学部は物理と合わせて150分、情報文化学部は
1科目75分となっている。
理論は気圧計算が頻出であり、近年は結晶構造や熱化学などもよく出題されている。
基本的事項のみで解ける問題は多いがやや難度の高い問題も出題されている。
とは言ってもマニアックな知識が必要とされる問題は出題されないので標準レベルの
重要事項をどれだけモノにできるかが大切であろう。計算は簡単なものから計算力を要するもの
まであるため、日ごろからモル計算や気圧計算などに親しんでおくことも大切。
無機は基本事項をどれだけ押さえられたかが肝である。
細かな部分も多少は覚えておくことが望ましい。
有機(化学Ⅰ分野)は構造決定が頻出であり、それのみで大問が構成されていた年度もある。
基本的知識の組み合わせのみで解ける問題が多いが普段から構造決定に慣れておかなければ
手間取ってしまうこともあるので日々の練習で的確かつ素早く構造決定できるようにしておきたい。
それ以外の基本も押さえておくこと。油脂もよく出題されている。高分子を絡めた出題があるので
注意。有機(化学Ⅱ分野)は糖類・アミノ酸(タンパク質)・高分子化合物をテーマにして出題してくるが
生物選択者が多少有利な小問があったりする。それでも基本的な事柄を問うていることがほとんど
であるからこの大問で点数を落とすことは避けたい。
※使用問題集※
重要問題集 / 標準問題精講 / セミナー化学ⅠⅡ / マーク式問題集
≪名大物理≫
1題は力学であり単振動や等加速運動など力学全般から幅広く出題される。ドップラー効果など
波動との融合問題もある。また、惑星探査衛星など受験生にはあまり馴染みのない内容を
取り上げるが、設問に教育的配慮がなされているなど比較的解きやすくなっている。
電磁気も力学同様電磁気全般から幅広く出題される。どの問題も計算量自体はあまり多くは
ないが、解法の過程を要求する問題も多いので簡潔に書けるように練習する必要がある。
合格点としては医学部医学科はおろか理学部、工学部志望者も満点近い得点を狙うことが好ましい。
予備校の物理科講師から言えば「どれだけ獲れたかというより、満点からどれだけマイナスか」という
感覚の難易度のようである。
例年、大問1は力学、大問2は電磁気、大問3は波動・熱力学で構成される。
力学はよくある問題で大半が構成されており、比較的解きやすい。見慣れない設定での出題も
あるが、誘導が丁寧なので初見であることによる混乱は少ないだろう。グラフを選択する問題など、
センター試験に通ずる問題も出題されている。全体として入試問題標準レベルの良問であるから
点数は落としたくない。
電磁気はコンデンサーや直流回路に関する問題が頻出である。こちらも誘導が丁寧なので
落ち着いて解けば満点解答も可能だが、入試問題としては標準~やや難レベルで出題されるので
油断は禁物である。
波動・熱力学はどちらか一方の分野のみでの出題、両方を融合した出題が見受けられる。
2010年度の大問3はこれらの分野を融合した問題であった(実際のところは熱力学の問題は
1問のみで実質的に波動の問題)。こちらも標準的な難易度である場合がほとんどであるから
基本に忠実に解き進めていきたい。
医学部医学科は合格点の関係上、満点狙いは当然となってしまうがそれ以外の理系学部・学科
においては、他の科目も安定して6~7割ほどの点数を稼げるのであれば同程度の得点率でも
合格点の水準には達するであろう。それでもセンター試験での得点比率が低いことを考えれば、
なるべく高得点の獲得を目指していくほうが安全ではある。
※使用問題集※
新・物理入門問題演習 / マーク式問題集
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