2016年12月19日
愛知県 私立中学入試まであと1ヶ月!人気私立中学の出題傾向と対策 第2回 ~南山中学女子部~
皆さんこんにちは。
本日は、最難関女子中学の南山中学(女子部)入試の出題傾向と対策です。
さっそく見ていきましょう。
■配点・試験時間
国語 算数 理科 社会
配点 200点 200点 200点 200点
試験時間 50分 50分 50分 50分
■応募者数・実質倍率
募集人員 応募者数 受験者数 合格者数 実質倍率
26年度 160人 679人 656人 175人 3.75倍
27年度 160人 677人 663人 175人 3.79倍
28年度 160人 744人 723人 174人 4.16倍
■受験者平均点・合格最低点
国 語 算 数 理 科 社 会 / 合計 /合格最低点
26年度 123.6点 101.6点 99.1点 123.6点 448点 63.90%
27年度 118.4点 88.3点 136.8点 116.7点 460.2点 65.00%
28年度 118.3点 70.5点 99.2点 134.7点 422.7点 60.90%
■国語の出題傾向と対策
随筆文と物語文もしくは説明文、漢字が5~6題出題されます。
漢字だけで15%の配点があり、合格者はほぼ全問正解しますので、
最低1問のミスで抑えるようにしまょう。
文章読解は、本文を各6分で読めるようにトレーニングが必要です。
選択問題では、説明文から適切なものを選ぶ問題や、言葉の意味を問う問題が
必ず出題されています。抜き出し式では、言葉や文の言いかえや理由を問う問題が
出題されますので、語彙を増やすことがポイントになります。
記述式は、物語文では60~80字、理由や文章の意味を答える問題が多いです。
説明文では100字前後で、筆者が言いたい事を答える問題が多いので、
言い換えをしてわかりやすく書けるようにしましょう。
■算数の出題傾向と対策
全19問中、計算問題が3題、一行問題が5題、応用問題が11題(57%)出されます。
計算問題は、少数分数を使った問題が必ず出題されています。
時間配分を考えると計算問題を1分で正確に解く必要があり、トレーニングが必須です。
一行問題では特殊算が広い範囲で出題され、毎年の傾向も異なるため、解法を覚え、
計算問題同様にスピード・精度を上げる必要があります。
応用問題では、毎年円と扇形の問題が出題されています。
円周や面積を求める平面図形の問題が中心で、難易度も全般的に難しめです。
算数は合格者と不合格者で一番点差が付きやすい科目で、全般的に平均点も低めなので、
算数があまり得意でない方は他の科目でリカバーできるように対策をしましょう。
■理科の出題傾向と対策
全40問、やや生物範囲の出題数が多いですが、全般的に出題されています。
合格者は7~8割得点していますので、そこを目指して対策を立てます。
物理分野は「てこ・ばね・滑車」もしくは「電流・電磁石」の問題、
化学分野は「ものの燃え方」の問題が多く出題されています。
選択問題では説明から正しいものを選ぶ問題が多く、
記述問題は計算問題、短文記述は実験の説明が出題されています。
生物分野は環境問題、植物や昆虫の問題が多く出題されています。
選択問題では図から名称を選択する問題、記述式では説明から名称を答える問題、
短文記述では違いや理由を説明する問題が多く出題されます。
地学分野は天気、地層、天体に関する問題が多く出題されています。
選択問題では台風の向きや星の形など、図から正しいものを選ぶ問題や説明文から
正しいものを選ぶ問題も多いです。
記述式では説明から名称を答える問題、短文記述ではある事柄の説明や観察の理由や説明が多く出題されています。
■社会の出題傾向と対策
全36問中、地理・歴史・公民がほぼ同じ比率で出題されます。
地理分野は農業・工業などの問題、歴史分野は現代史と通史が良く出題され、
時事問題は地理歴史の問題の中に出題されます。
地理分野は日本地理・世界地理双方から出題され、グラフや地図とセットで
出題されることが多いです。
歴史分野は絵から正しいものを選ぶ選択問題や、説明文から間違っているものを選ぶ問題が
毎年出題されています。記述式では人物を漢字で書く問題や、時代を答える問題が出題され、
短文記述では、ある事柄を説明する問題が出題されています。
合格には7~8割の得点が必要です。
■合格するためには
倍率が毎年4倍ほどと高く、各科目の難易度も年によってばらつきが大きいため、
狙い撃ちがしにくい学校と言えます。
長い時間をかけ、広く深くしっかりと学力をつけてきた生徒でないと、
確実な合格というのは難しいかも知れません。
とはいえ、出題傾向に合わせてトレーニングを重ねることで得点力を上げることはできますので、過去
問や類似問題を数多く解くことにより点数を取りやすくしていくことは可能です。
過去問を実際に解いてみて、家庭教師の先生にポイントを教わったり自身の弱点を
補強してもらい、類似問題を出してもらうことで力をつけていきましょう。