教育プランナーブログ

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2011年9月

◇漢字・語句・文法

1. 出題傾向

前期選抜と後期選抜における出題パターンは以下の通り。

 

【前期選抜】

第二問 <15点>

漢字の読み問題と書き問題が5問ずつ、合計10問出題される。

また、同音異義語の中から正しいものを選ぶ問題が1問出題される。

合計15問で、1問1点。

 

第三問 <9点>

原稿を読んで、その文章の構成や表現などについての設問に答える問題。

問題数は例年3問。

 

【後期選抜】

第一問 <15点>

前期選抜の第二問と同様の出題形式。

合計15問で、1問1点。

 

第二問 <12点>

前期選抜の第三問とほぼ同様の形式だが、短文の記述問題が含まれる。

出題数は、例年4問程度。

 

2. 来年度の予想

例年通りの出題傾向になると考えられる。

漢字の読み書き問題と同音異義語の選択問題は、問題数こそ多いが

難易度は易しめで、解きやすいものが多いだろう。

原稿を読んで、その構成や表現についての設問に答える問題では

記述問題も含まれており、難易度は標準レベルだが、差がつきやすい。

 

3. 対策

普段の学習の中で、漢字の読み書きは、その両方をしっかり対策してほしい。

つまり、読み問題で出題された漢字の「書き」と、書き問題で出題された漢字の「読み」も

必ずチェックしておいてほしいということである。

また、原稿の中の空欄に、20~30字程度の短文を入れる問題も頻出なので

普段から、自分の意見を字数制限内で表現する練習をすると良いだろう。

文章の要約文(100~200字程度)を書く練習が、記述問題対策としては抜群の成果を生む。

是非チャレンジしてみてほしい。

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◇経済

1. 出題傾向

経済分野は、例年、第六問において出題される。

設問数は年度によって5~7問程度とバラつきがある。

年度別の出題テーマについては、以下のとおりである。

 

【平成23年度入試】 ・・・ 需要量と供給量、金融政策、銀行などについて

【平成22年度入試】 ・・・ 財政、株式会社、女性の社会進出などについて

【平成21年度入試】 ・・・ 国民生活と経済、農産物の自給率などについて

 

他の分野と同じように説明問題も出題されるが、用語の記述問題がやや多い印象。

難易度はそれほど高くなく、教科書の太字がメインで出題される傾向が強い。

 

【平成23年度 第六問】

問2

製品の欠陥により消費者が被害を受けた場合、たとえ企業に過失がなくても、

製造者である企業に被害の救済を義務づける法律が定められている。

この法律名を書きなさい。

 

問3

所得税には、所得が多くなればなるほど税率を高くする方法がとられている。

この方法を何というか、書きなさい。

 

【解答】

問2  製造物責任法(PL法)

問3  累進課税

 

2. 来年度の予想

例年通り、第六問において出題されることが予想される。

また昨年度から新設された、第七問の3分野融合問題において出題されるかもしれない。

インフレーションやデフレーションなど景気変動は頻出で、来年度も出題が予想される。

また地方財政についても要チェックである。

グラフや表を見て、財政状況について情報を読み取ったり、分析したりする問題がそれである。

 

3. 対策

資料集があれば、それを見ながら理解に努めてほしい。

経済用語は、歴史や地理、そして政治分野に比べて多少わかりにくい部分があるからである。

またよく言われることだが、新聞記事やニュースを定期的に見るようにして

一般常識力を上げておくことが望ましい。

 

また、時事問題が出題されることも考えられるため、年金や社会保険などの社会保障制度について

調べておくと良いのではないだろうか。

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◇政治

1. 出題傾向

毎年、第五問において、政治分野が出題される。

設問数は7~8問と比較的多めで、選択肢問題と用語問題の他、

1~2問程度の説明問題が出題される。

明かな事実やその背景について説明させる問題だけではなく

ある特定の問題を解決するための意見を自分で考えて記述する問題もある。

また、平成23年度入試から、3分野融合問題が出題される第七問が新設された。

 

【平成23年度 第五問 問7】

食べ残しや手付かずの食品の廃棄を少なくするために、私たちができることを1つ書きなさい。

 

【平成23年度 第七問 問6 (イ)】

下の文章中の(     )に共通してあてはまる語を書きなさい。

内閣は、(     )で不信任の決議案が可決されたときには、

10日以内に(     )を解散するか、総辞職しなければならない。

 

【第五問 問7 解答例】

料理は量を作らないように気を付け、余った料理は冷凍保存する など

 

【第七問 問6 (イ) 解答】

衆議院

 

2. 来年度の予想

第五問と第七問について出題され、平成23年度入試の傾向を引き継ぐと予想される。

国会や選挙について出題されることが多いが、日本国憲法における3大原則や

自由権、平等権、社会県などの基本的人権についての設問も予想される。

特に社会権については、生存権や労働三権をチェックしておくと良いだろう。

地方自治からの出題も予想されるため、地方議会についても復習しておいてほしい。

 

3. 対策

歴史や地理と比べ、入試傾向が若干偏っている気がする。

国会の仕組みや、政治の進められ方について、ほぼ毎年出題されている。

もちろん、傾向が変わることも十分に考えられるので、他の単元もしっかり対策する必要はある。

難易度はそれほど高くないと思われるので、教科書の太字の用語などは確実に定着させること。

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◇地理

1. 出題傾向

例年、第一問と第二問において歴史分野が出題されていたが、

平成23年度入試では、3分野融合問題で構成される第七問が新設され

その中でも地理に関する設問が出題された。

 

第一問は世界地図や世界の国々について、第二問では日本の都道府県について出題される。

第一問では、緯度・経度の問題や、気候の問題が頻出である。

また、第二問では、農業産出額や工業製品の出荷額などについて多く出題される。

いずれも地図やグラフ、図表を参考に情報を読み取る問題や、説明問題も多い。

 

【平成23年度 前期選抜 第一問】

問4

国土が東西に長いアメリカ合衆国では、標準時をどのように設定しているか簡単に書きなさい。

 

問5

ベルリンが青森市よりも高緯度に位置しているわりに、冬の気温が高いのはなぜか

その理由を書きなさい。

 

【解答】

問4

標準時を複数設定している。

問5

大西洋を流れる暖流と、偏西風の影響で気温が高くなっている。

  

2. 来年度の予想

昨年度とほぼ同様の出題形式になると予想される。

出題されやすい地域としては、フランス、ドイツなどのEU諸国やアメリカ合衆国、

中国やベトナム、シンガポールなどのアジア新興国などがあげられる。

 

国内の地域では、青森県の産業についてや、東北地方の産業や地形、

また、太平洋沿岸の工業地帯についての出題が多くなっている。

 

3. 対策

地図帳や資料集を片手に学習を進めてほしい。

教科書に載っているような基礎事項は確実に覚え、理解に努めてほしいが

初めて見るようなグラフや図から、正しい情報を読み取り記述する練習も必須である。

縮小された地図を基に、実際の距離や面積を計算する問題も頻出なので

地図の見方や、その計算方法もしっかりとチェックしておいてほしい。 

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◇歴史

1. 出題傾向

例年、第三問と第四問において歴史分野が出題されていたが、

平成23年度入試では、3分野融合問題で構成される第七問が新設され

その中で歴史に関する設問も出題された。

 

第三問は古代~中世、第四問では近代以降の時代に関して出題されている。

選択肢の問題や、用語を答える問題に加え、指定された語句を用いて書く説明問題も出題される。

説明する用語それ自体は聞き慣れた用語だと思うが、難易度は高い。

 

【平成23年度 前期選抜 第三問 問5 イ】

平安時代の中ごろ、国風文化といわれる文化が栄えた。

この国風文化とはどのような文化か、次の語句をすべて用いて説明しなさい。

< 貴族  唐風  風土や生活>

 

【平成23年度 前期選抜 第四問 問5】

廃藩置県はどのような政策か、次の2語を用いて説明しなさい。

< 県令など  中央集権国家 > 

 

【解答】

第三問 問5 イ

唐風の文化が薄れたことで、貴族によって生み出された日本の風土や生活に合った文化。

第四問 問5

藩を廃止して県を設置し、中央から県令などを派遣することで、中央集権国家を作ろうとする政策。

 

2. 来年度の予想

第三問において古代~中世までの分野、第四問において近代以降の分野が出題され

第七問の3分野融合問題において数問出題されることが予想される。

選択肢問題や用語の問題は基礎~標準レベルで解きやすく

説明問題の難易度はやや高めの水準で推移するのではないか。

 

3. 対策

教科書の太字を中心に暗記を進めることはもちろん大切なのだが

地図帳や資料集なども確認しながら勉強しないと、説明問題に対応できなくなってしまう。

基礎的で簡単に見える用語であっても、しっかり説明できるだけの力を養成すべきである。

古代~中世については平安時代、近代以降は江戸時代の対策を中心に進めると良い。

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◇リスニング

1. 出題傾向

例年、前期選抜の第一問において、3つの形式から出題される。

配点は毎年27点と、非常に高い割合となっている。

 

問題1は、英文と質問を聞いて、適切なものを選ぶ問題で問題数は3問。

4つの選択肢から正答を1つ選ぶ形式で、英文と質問は2回繰り返される。

問題2は、放送される英文を聞いて、質問に答える問題で、問題数は3問。

問題1と同様に、4つの選択肢から正答を1つ選ぶ形式である。

はじめに英文が2回、その後質問も2回繰り返される。

問題3は、会話を聞いて、質問に答える問題が3問出題される。

はじめに会話が2回、その後質問が2回繰り返されるのは問題2と同様。

やや長めの文章のため、難易度は高い。

 

2. 来年度の予想

出題形式、問題数、配点などが大きく変わることはないと思われる。

もし、変更があるとすれば配点だが、リスニング問題全体の配点が

20点を下回ることはまずないだろう。

 

3. 対策

毎日、英語を聞く練習をするなど、耳を英語に慣れさせておく必要がある。

また、出題傾向や出題形式に変更がなければ

問題に関する説明文が放送されている間に、選択肢を事前に見ておくこともできる。

しかし、『正しい選択肢を2つ選ぶ』などのような出題形式の変更がないとも限らない。

リスニング問題が始まる1~2分くらい前には、選択肢を確認しておきたいところ。

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◇英作文

1. 出題傾向

【前期選抜】

第二問において、特定のテーマについて15語以上の英文を書く問題が出題される。

第四問において、和文英訳の問題が2問程度出題される。

【後期選抜】

第二問において、和文英訳の問題が2問程度出題される。

第二問において、並び替え問題が5問程度出題される。

 

【平成23年度 前期選抜 第二問 問2】

あなたの学校に来た留学生に、あなたの身近な人を誰か一人紹介することになりました。

紹介する文章を15語以上の英語で書きなさい。文の数はいくつでもかまいません。

 

【平成23年度 後期選抜 第二問 問2】

次の文章は、ある中学生が友人のくみこ(Kumiko)をベス(Beth)に紹介している場面の一部です。

下線部1、2をそれぞれ一つの英文にしなさい。

Hi, Beth.  This is my friend, Kumiko.  She is in the tennis club.

1 彼女は5年前にテニスをすることを始めました。

2 彼女は放課後、私とテニスの練習をします。

 

【解答例 前期選抜】

This is my friend, Ken. 

He likes to watch soccer games on TV.

His favorite player is Honda.

 

【解答例 後期選抜】

1 She started to play tennis five years ago.

2 She practices tennis with me after school.

 

2. 来年度の予想

例年通りの出題傾向になると思われる。

前期選抜の第二問も、15語以上の英文で、文の数は自由という形式のままだろう。

第五問で出題されている和文英訳問題も、ほぼ同様の形式で出題されると思われる。

 

3. 対策

難易度がそれほど高くないため、比較的書きやすい問題だと思うが

単語のつづりや、三単現のsなど細かい文法に注意しておきたい。

できるだけ簡単な単語や熟語、文法を使って、シンプルに書くことが最も重要であり

あえて難しく、複雑な表現を使う必要はない。

極端な例を上げると、長文読解問題の本文にある一文を利用したり

そこで使われている単語や熟語を使ったりしても良いのである。

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◇会話文・長文読解

1. 出題傾向

前期選抜、後期選抜ともに、ほぼ共通した出題形式となっており

第三問で会話文、第四問と第五問で長文読解問題が出題される。

特に第五問の長文読解問題は文章量がかなり多く、難易度は高め。

第四問では本文に関する英問英答問題が3問程度出題されることが多く

内容読解と、英作文の力が必要である。

 

前期選抜の試験時間は50分(リスニング含む)、

後期選抜の試験時間は40分(リスニングなし)なのだが

会話文と長文読解が合計3題出題されるため、時間配分がポイントとなる。

 

2. 来年度の予想

第三問は会話文、第四問と第五問は長文読解と、例年通りの出題形式になると思われる。

設問の種類は、語句補充や内容真偽、英問英答や英作文の問題が出題されるだろう。

本文中の下線部が表す内容を日本語で記載する設問も必出であるため、

要約する力や、日本語での文章作成力も必要である。

 

3. 対策

ある程度の速読力は必要だが、速く読もうとするあまり内容理解が阻害されるのでは意味がない。

まずは時間を気にせず、じっくり読み解く練習を繰り返してほしい。

よく、下線部の前後の文脈だけを読んで解答するという受験生がいると聞くが

長文読解はそれだけで正答に至るほど易しくはないので、あまりオススメしない。

ただ、長文を読み込む前に、どのような設問が出題されているのかは簡単に確認すると良いだろう。

本文を読みながら、いくつかの設問に答えることができれば、時間短縮になるからである。

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◇単語・文法

1. 出題傾向

【前期選抜】

第二問において並び替え問題が4問程度出題される。

【後期選抜】

第一問において単語補充問題(単語の頭文字は示されている)が5問程度

第二問において並び替え問題が5問程度出題される。

 

難易度はそれほど高くないが、設問数がやや多いため、確実に得点しておきたい。

以下に昨年度入試の問題を記載するので、参考にしてほしい。

 

【平成23年度 青森県高校入試 前期選抜 第二問】

次のア~エの対話がそれぞれ成立するように、(   )内の語をすべて用いて、

正しい順序に並び替えなさい。

(ア)

A : ( very  in  is  cold  it ) this room.

B : I will close the window.

(イ)

A : There ( visit  places  to  many  are ) in Aomori.  Please come!

B : Sure.

(ウ)

A : I watched soccer games on TV yesterday.

B : Me too, but it is ( soccer  interesting  play  to  more ).

(エ)

A : ( in  the  is  sleeping  baby ) this bed Mary’s?

B : Yes, she is.

 

【解答】

(ア) It is very cold in this room.

(イ) There are many places to visit in Aomori.

(ウ) Me too, but it is more interesting to play soccer.

(エ) Is the baby sleeping in this bed Mary’s?

 

2. 来年度の予想

例年と同様の形式で出題されることが予想される。

難易度も同等程度になるのではないか。

並び替え問題は、並び替える語句の数こそ少ないが、多少難易度が上がる可能性はある。

 

3. 対策

単語や文法は単独で暗記してもあまり意味がなく、文章中での使われ方を覚える必要がある。

教科書の巻末に載っている例文集を書き写し、暗唱するなどの対策が有効である。

中学校で習う文法はそれほど多くはないため、例文はすべて暗記できると良い。

例文数は30~40程度になると思うが、長文読解や英作文にも通じる勉強となるはずである。

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◇地学

1. 出題傾向

例年、第一問の小問集合において3~4問程度、第五問で5~6問程度出題される。

 

【平成23年度 前期選抜 出題単元】

第一問 ・・・ 岩石について2問、低気圧を表した天気図に関して2問

第五問 ・・・ 天体望遠鏡を用いた日食の観察について5問(うち2問は説明問題)

 

【平成22年度 前期選抜 出題単元】

第一問 ・・・ 地震のゆれと地震計について2問(うち1問は説明問題)、日没直後の天体の観察について2問

第五問 ・・・ 天気図と飽和水蒸気量について5問(うち1問は説明問題)

 

【平成21年度 前期選抜 出題単元】

第一問 ・・・ オリオン座の観察について2問、乾湿計を用いた測定について2問

第五問 ・・・ 地層と化石について5問(うち1問は説明問題)

 

平成21年度の前期選抜における第五問では計算が必要な設問や

地表から深さ10メートルまでの柱状図を書く問題も出題され、難易度は高かった。

 

2. 来年度の予想

第一問の小問集合と第五問において、幅広く出題されるだろう。

特に地層・岩石・化石の問題や、地震のゆれ、飽和水蒸気量に関する問題が出題されるのではないか。

また、前線の通過による天気の変化にも注意したい。

小問集合においても、説明問題が出題されることも多く、

第五問においては計算や、作図問題の出題も予想される。

 

3. 対策

一部の設問を除いて、基礎~標準レベルの問題が多いため、

今まで受けてきた学校の定期テストを解き直すなどの対策が有効である。

その際は答えを暗記するだけではなく、『なぜそうなるのか』ということを説明できるようにしておいてほしい。

理科全般に言えることだが、青森県の入試問題は説明問題が多く

その正否が、志望校の合否に大きく関わってくる。

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