2013年2月12日
北海道・札幌 『北嶺中受験について②~社会もまず基礎力!』
前回のブログに反響が多数寄せられています。本当にありがとうございます。
その反響のなかで、
「算数ももちろんなのですが、社会の問題も特に難しく感じます。どう勉強すれば良いですか?」
というご質問を多くいただいているようです。
今年度(2013年北嶺入試)では、前回記述した通り、50点満点中
合格者の平均点34点
受検者全体の平均点29点
と、その差は5点ほどですが、
この5点分を絶対落とさない基礎力が必要になります。
絶対落とせないレベルの問題は、例えばこういう問題です。
2013年入試 大問3(2)
(前段略)朝鮮式山城とは、663年に倭国がある戦いで唐・新羅連合軍に敗れた後に、
西日本各地に築かれた軍事施設のことです。この戦いの前後にはさまざまな出来事が
相次いで起こりましたが、次の出来事ア~エのうちから、この戦いより前に起こったものを1つ選び
記号で答えなさい。
ア 平城京への遷都 イ 壬申の乱 ウ 大宝律令の完成 エ 大化の改新
いかがですか?
問題前半部分では、受験生を焦らすような難解な知識が書かれていますが、
実際問われているのは、「663年より前に起きたことは?」であり、
合格者は、この問いを数秒で解いているはずです。
逆に、それができなかった受験生は、合格がかなり厳しかったのではないでしょうか。
答えは、エ 大化の改新
大化の改新が645年の出来事ということは、どこの中学を受験するうえでも基礎知識です。
実はこの問題、基礎的な年号を覚えておくだけで点が取れる問題なのです。
加えて合格者であれば、中大兄皇子(後の天智天皇)らが蘇我入鹿を暗殺したという知識も
頭に浮かぶはずです。(本番ではそこまで要求されていませんが)
ちなみに、他の選択肢についても、
ア 平城京遷都 → 710年は超基本事項!
ウ 大宝律令 → 701年も超基本事項!
イ 壬申の乱 → 年号までしっかり覚えていなくても、大化の改新で活躍した天智天皇の
後継問題であることを勉強していれば、解答をイとしてしまうことはないでしょう。
北嶺中学受験の社会対策として、
まずは社会歴史の流れをおさえ、基礎知識レベルの年号は絶対に即答できるよう
訓練を積んでおきましょう!