2019年3月29日
茨城県 第4回:新大学入試へ向けて~調査書編~
こんにちは、家庭教師のトライ茨城校です。
新大学入試の特徴についてお話してきましたが、今回が最後になります。
そして今回お話しするのが調査書についてです。
今までの大学受験でも、出願の際は「調査書」という高校から発行された書類を提出する必要がありました。
内容としては普段の成績表とほぼ変わりません。
担任教師からの所見等が少し多めに書かれているかな、という程度のものです。
調査書の内容を選抜基準とするなどといったことは明記されておらず、あくまで形式的に提出するだけ、
という気持ちで受験生たちは提出していたかと思います。
しかし、その意識を変えるときがやってきました。
調査書や志望理由書を選抜基準に組み込もうという動きが出ているのです。
新大学入試において、「どれだけその生徒が「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」を持っているか」を重視すべきだとしています(文部科学省公表)。
そしてその態度をはかる道具として調査書や志望理由書、「ポートフォリオ」を用いようということです。
調査書は高校が作成し、志望理由書は出願前に記入するものですが、
ポートフォリオは「日々の活動の記録」。
Webを通じ、活動を行ったごとに生徒が随時記録していく、というものになるようです。
これらのポートフォリオや調査書をどれだけ実際の入学者選抜に反映させるか等はあくまで各大学に委ねられていますが、
いざ受験が迫ってきた際に困らないよう部活や委員会などに積極的に参加しておくに越したことはありません。
ちなみに徳島大や信州大などでは既に具体的な方針が発表されています。
また、「推薦入試」と「AO入試」という名前も変更されます。
現在の推薦入試は「学校推薦型選抜」、
AO入試は「総合型選抜」という名称になります。
名称が変わったところで、今のところ他に特に大きな変化は見られません。
ただし、国立大学協会が2021年度までに推薦入試・AO入試の占める割合を入学定員の30%にすることを目指すと
発表するなど、今後はどんどん推薦やAOでの募集人数が増加すると考えられます。
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また、こういった流れを受けて、最近では大学付属校に進学を決める方もより増えているように見受けられます。
入試制度の改革が進み先行きが不透明な状況ですので、学校の評定さえ取れれば附属大学への進学が約束される附属中学校・高校に進学しようと考えるのはある意味普通とも言えるかもしれません。
茨城校の教師は、茨城県内のみならず東京都内など他地域の学校の受験対策も対応できます。
ご遠慮なく茨城校までお問い合わせください。
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現時点で、新大学入試に向けた方針や募集要項を公表している大学も多くあります。
少しでも気になっている大学のホームページを見て、入試について調べてみてはいかがでしょうか。
この教育プランナーブログでも、新しい情報が公開され次第随時お知らせしたいと思います。
まずは日々の学習や学校生活を大切に過ごしていきましょう。