2011年4月25日
岩手県 高校入試 社会科の勉強方法
岩手県の公立高校入試の社会科は、大問が9問あり、大問数が多いのが特徴です。
また、地理、歴史、公民が平均的に出題され、社会科の総合的な知識が求められます。
これから受験に向けて勉強する上で、まずは身近な歴史や地理に触れるようにしてみましょう。
例えば、「岩手」の名称の由来について、皆さんはご存知でしょうか。
廃藩置県の際、県庁が置かれたのが岩手郡だったことから県名となったのです。
岩手の名の起こりは、盛岡市にある三ツ石神社にあります。
その昔、坂上田村麻呂が鬼の成敗(蝦夷征討のことと言われています)に赴いた際、
鬼(蝦夷の首領の事とされています)を捕え二度とこの地を荒らさない事を誓わせ、
その確約を岩の上に手形で残させたという故事にならい、「岩の手形」→「岩手」になったと言われています。
ちなみに、この坂上田村麻呂は歴史上初めて征夷大将軍になった人物でもあります。
征夷とは東夷を征討するという意味で、朝廷から見て東にある関東以北を指しています。
朝廷から西にある九州にたいしては征西と言いました。
歴代の征夷大将軍が開いた幕府が朝廷からみて東国に置かれた理由がここにあります。
当時の東国(関東以北)は朝廷の直接支配の及びにくい地域だったのでしょう。
平泉に独自の文化を花開かせた奥州藤原氏が繁栄したのも、この地理的条件があったからだと考えられます。
このように地元の歴史、文化などを調べていくと、学校で学ぶ歴史や文化と必ず繋がります。
さらに歴史に地理の要素を併せて学ぶと、より理解度は深まります。
高校入試だけではなく、その先の高校生活や大学入試においても
この社会科の勉強方法、考え方、調べ方は役立ちます。
まずは興味の持ちやすい、自分の住んでいる地域の歴史に触れることから初めてみましょう。