2011年5月12日
『岩手県 あきらめないこと』
平泉の文化遺産が世界遺産登録へ内定したそうです。
正式登録されると、東北では初めての世界文化遺産となります。
平泉は中学の歴史の教科書に必ず出てきますし、
高校入試や大学入試においても非常に多く出題されます。
これをきっかけに歴史に興味を持つ子どもたちが増えるといいですね。
ところで、この平泉の文化遺産ですが、2001年に文化と周辺の自然景観が一体となった
世界でも貴重な遺産であると評価され、世界遺産の暫定リストに載ったものの、
2008年に世界遺産への登録が見送られています。
「登録延期となった原因は何なのか」、「2001年に評価されたのはどの部分なのか」と
繰り返し調査・研究を行い、テーマを明確にすることに加え、
前回の9資産から6資産に内容を絞ったことなどが功を奏し、今回の内定となりました。
おそらくこの3年間は、試行錯誤と地道な作業の繰り返しだったことでしょう。
「あきらめない」気持ちと、目的達成のために「こだわり」を捨てること。
この相反する2つの思いが、登録内定へ結びついたのだと思います。
世界遺産への登録が一度見送られてから、今回の内定に至るまでの3年間の取り組みは、
日々の学習をする上で、大変参考になると思います。
○自分の苦手分野はどこなのか、1つずつ丁寧にチェックして、つまずき部分を把握する。
○同時に、自分の得意分野はどこなのかもしっかりと把握する。
○『志望校合格』や『テストの点数アップ』など、学習の目的を明確にする。
○目的に合わせて、日々の学習内容を絞りこむ。
もちろん、最初は思うように進まないこともあると思います。
しかし、自分にとって無理のない学習方法を試行錯誤しながら探し、
「これだ!」というものが見つかったときには、学習効率は飛躍的に良くなりますし、成績も伸びてくるはずです。
写真左:【中尊寺へと続く階段】
写真右:【金色堂】