2019年1月22日
中学受験準備-その1-
こんにちは、トライ香川校です。
今回から3回ほど中学受験を考えているご家庭様の多くが気になっているであろう、準備を始めるタイミングなどについてお話ししたいと思います。
トライの教育プランナーをしていると小学生のお子様のご家庭様からよく
「中学受験を考えているのですがいつ頃から塾に行くのが普通なんでしょうか?」
と聞かれます。
特に低学年のお子様の場合、早めに塾、家庭教師を始めた方がいいのか気にされるご家庭様が多いように感じます。
塾の人間である私がこんなことを言うのはどうかと思うのですが、必ずしも早くから塾、家庭教師に指導してもらっていることがいいとは限りません。
なぜか?
子供の成績が伸びるタイミングはその子によって違うからです。中学受験で伸びる子もいれば高校受験、大学受験のタイミングで伸びる子もいる、中学受験の短期決戦で急激に伸びる子もいれば、中高6年間という長いスパンのなかでゆっくり伸びていく子もいるなど、様々です。
特に小学校の頃は成長差が顕著です。周りのA君は小学校1年生の頃から塾に行っているしうちのB子も行かせた方がいいのかな、など特に中学受験が初めてであれば焦るかと思います。ですがA君とB子ちゃんでは成長のタイミングが違います。精神、脳が十二分に発達していないのに本格的な受験対策を詰めていってもついていけないことばかりで楽しくなく、むしろ勉強が嫌いになってしまうかもしれません。
とはいってもいつ頃から塾に通うご家庭が多いのか気になるかと思いますので少しお話しすると
一般的には小学校3年生の2月あたりから新4年生として受験に向けた勉強をスタートさせ5年生の2月あたりから本格的な受験態勢に入っていく子が多いです。その前から塾に慣れさせる、下地を固める意味で塾に通わせるご家庭様もいらっしゃいます。
以下、低学年、中学年、5年生、6年生に分けて注意すべきことについてお話ししようと思います。
~小学校低学年~
実は小学校低学年のうちから特別な受験専用カリキュラムを組んで猛勉強するというのはあまりありません。
低学年のうちは国語力、すなわち文章を読む力や書く力を鍛えることが一番大切です。
具体的には読書や音読(親の読み聞かせではありません)、日記を書く、といったことをすることです。
低学年のうちはあまり文章問題は出てきませんが中学年、特に4年生になると急激に文章題が増えます。
どの科目も基本的に問題文、すなわち文章を読めなければ解けない問題が出てくるようになりますし、答案も文章で書かないといけないものが増えます。
授業内容が比較的簡単で宿題等も時間がかかりにくい低学年のうちにある程度まとまった量の文を読む力、正しく読み取る力、質問に対して正しく答える力を養うことで中学年になってからの問題にすんなり対応できるようになります。
また、文字や漢字に対して抵抗がなくなることも大きなメリットです。長い文章の問題を見るだけで嫌になる、やる気がなくなる、あきらめる、といった話をよく聞きます。その場合、普段からテレビゲームやYouTubeに多くの時間を割いていて読書をしていない子が多いです。
低学年のうちは本格的な勉強、というよりは勉強=楽しいものという認識を持たせる、好奇心をくすぐってあげる、といったことが大事になってきます。
次回は中学年に入ってからの勉強についてお話ししたいと思います。