2011年9月21日
熊本県高校入試 英語①英単語・文法の傾向と対策
新しい学習指導要領に来年度から完全移項されるのを受け、最近の公立高校の入試問題もかなり変わったように思われる。新しい学習指導要領では、学習する単語数が900語から1200語へと増える。そして、「グローバル社会で共存する人物を育てる」ために、コミュニケーションへの積極的な態度を培うことが目的とされており、その中で、様々な表現を学習することの方が文法事項をきちんと押さえることよりも重要だということが示唆されている。その影響を受けて、「現在完了」や「受け身」などの文法事項は、平成23年度には長文の中でさえも使われず、塾などでこの単元について頻繁に確認テストを行うことが「点数を取る」という目的のためには無駄になっているのである。
「テクニックだけを教えてはいけない」けれど、「テクニックを上手く活用できる」ことは、学力の向上へとつながる。
「学習する単語数が増えた」ことが、何を意味するか、皆さん分かるだろう。「様々な単語や表現に親しむ」必要があるのである。今回は、どのような単語や表現、そして文法事項(重要度は下がる)を重点的に押さえるべきか、過去6年間の問題と絡めて議論したい。
覚える単語数は1200語あるので、これに関しては、教科書に書いてある単語を全部覚えると、それだけで6割以上の点数を取ることが出来る問題構成になっている。また、頻出の単語として、「代名詞の格変化」は、必ず言えるようになろう。あと、want to ~(~したい)、important (重要な)、better (もっといい)、a lot of ~(たくさんの~)、famous (有名な)、popular (人気がある)等は頻出単語である。
ただ、「表現力を高める」ことは「読解力」や「英作文を書く力」ともつながっていて、非常に重要なので、山を張らずに1200語覚えるくらいの勢いでいたほうが良い。因みに平成23年度に使われていた主要な単語や表現を書き出すと、2の会話文の中では、
I hear that ~「~だそうですね。」
How about ~ing?「~しませんか?」
※この表現に関しては、Why don’t you ~?、Shall we ~?、Let’s ~.等の表現も使えるようになろう。
Great.「素晴らしい」
in front of ~「~の前で」
See you then. 「その時に会いましょう。」
Will you ~?「~しませんか?、~してもらえませんか?」
Sure.「もちろん。」
have to ~「~しなければならない」
near ~「~の近くに」
should ~「~するべきだ」
change buses 「バスを乗り換える」
get off 「降りる」
understand「理解する」
come to ~「~に着く」
You’ll see ~「~が見えるでしょう」
next to ~「~の隣に」
It’ll take ~ to …「…するのに~かかるでしょう」
等が使われていた。
3のスピーチの中では、
be動詞 a member of ~「~の一員である」
join ~「~に参加する」
because 「何故ならば~だから」
want to ~「~したい」
practice 「練習する」
during~「~の間中」
try to ~「~しようとする」
have a great time 「素晴らしい時間を過ごす」
Nice to meet you. 「お会いできて嬉しいです。」
for the first time 「初めて」
tell 人 about ~「人に~について言う」
find that ~「~ということに気付く」
be動詞 different from ~「~とは異なる」
difference 「違い」
so 「だから」
show 「見せる」
for example 「例えば」
a lot of 「たくさんの」
around ~「~の周りで」
give 「与える」
When ~,..「~時、…」
went 「行った」
still 「まだ」
last summer「去年の夏」
visit 「~を訪れる」
famous 「有名な」
popular 「人気のある」
a reason for ~ 「~の理由」
through ~ 「~を通って」
such ~ 「そのような~」
interesting 「面白い」
also 「また」
like to ~ 「~することが好きだ」
I hope ~ 「~を望む」
understand 「理解する」
importance 「重要性」
等が使われていた。
上記の単語が主要な単語である。単語に関しては、「長文を読み込んで、その中でどのように使われているか自然に慣れる」感じで学習するのが一番良いと思う。
さて、文法事項に関して、文法事項自体が問題として問われることはないが、「主語、動詞、目的語、補語、修飾語」などに関しては、理解していた方が良いように思う。また、過去6年間の入試で頻繁に出てくる分法事項は、「名詞 <(関係代名詞の目的格の省略) 主語 動詞>」で、「<主語が~する> 名詞」である。
他にも、「It is 形容詞 for 人 to ~」で「人が~することは、形容詞だ。」や、不定詞が頻出になっている。また、英作文する時に気をつけてほしいのが、三人称単数現在の時には、動詞にsかesをつけることだ。また、時制にも気をつけて過去形なのに現在形で書くなどのケアレスミスがないようにしよう。