教育プランナーブログ

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熊本県高校入試では毎年、リスニングは一番最初に12点分出題される。テストが始まると間もなく始まるが、リスニングが始まるまでの間、大問2の問題に進んでいてもいいだろう。

 

リスニングで使われる英語は非常に簡単なので、「聞くこと」が出来て、「適切な箇所をメモする」ことが出来たら解答することが出来る。

今回は、リスニングの問題構成と、各々の問題をどのように解決すれば良いかについて述べていきたい。

 

リスニングの出題は、毎年3部構成になっている。また、問題文は2回読まれることになっている。Aの問題では、状況を説明した英文を聞いた後、質問に対する答えに適した絵を選ぶ。Bでは、対話の後に質問が流れるので、その答えとして適切なものを記号で選ぶ。そして、最後にCでは、対話文を聞いて、その内容と同じ内容になるように空欄に適語を入れる。また、対話文の後に読まれる内容に関する質問に英語で答えなければならない。A→Cと進むにつれて、文章の難易度も上がっている。

 

それでは、実際に平成23年度の問題を取り上げて、問題にどのように取り組めばいいかについて論じたい。

 

Aの問題は、非常にシンプルで、英文も2文程度で終わる短いものになっている。4つ並んだ絵から、質問の内容として適切なものを選べば良い。1の問題を例に取ると、

 

「Ken didn’t bring lunch today. So he bought something to eat at the store.」

(ケンは今日昼食を持って来なかった。だから、彼は店で何か食べるものを買った。)

 

という放送が流れる。メモを取るなら、「bought something to eat」だろう。そして、「What did Ken buy there ?」という放送が流れる。「something to eat」なので、エのおにぎりが正解。もし、一回目に読まれた文を理解することが出来なかったり、メモを取り忘れたりしても、放送は必ず2回流れるので、質問である「What did Ken buy there ?」を意識して、二回目の文を聞くと良い。

 

Bでは、2人の会話文を聞いて、その内容について英語で質問し、適切なものを選ぶようになっている。1の問題を例に取って解説しよう。

 

「Jim: Yoko, what did you do yesterday ?」

(洋子、あなたは昨日何をしたのですか?)

「Yoko: I cleaned my room and cooked dinner with my father.」

(私は部屋を掃除して、父と一緒に夕食を作りました。)

 

とある。ここで、メモを取ってほしいのは、「cleaned my room and cooked dinner with my father」だ。何故なら新しい情報が含まれているからだ。そして、質問で、「Did Yoko cook dinner with her father yesterday ?」とある。もちろん、答えは「Yes, she did.」(はい。作りました。)となる。Yesterdayという事実に自信がない人は、もう一度聞いて確認しよう。

Cに関しては、2人の対話文が流れて、その内容に関して正しい文になるように空欄に適語を入れる問題と、英問に対して英語で答える問題がある。空欄補充の問題を見ると、どこを重点的に聞けばいいか分かる。

 

★( ア )がビルの家に来て挨拶をしたい(say hello to ~、greet ~等を予測しよう。)と思っている。

★パーティーに来る人の中には( イ )を持ってくる(bringを予想しよう)人もいる。

★パーティーが始まる(startを予想しよう)のは、午前( ウ )である。

 

とあるので、1回目は、この箇所を重点的に聞き取ることに集中するとよい。そうすると

 

★Some people living near my house want to meet you and say hello to you.

 「僕(ビル)の家の近くに住んでいる人達があなた(由美)に会って挨拶したい」

 

とあるので、( ア )は、「ビルの家の近くに住んでいる人々」となる。このように、どこを聞けばいいか分かると解答できる。

そして、2回目に聞く時には、英語の質問に該当する箇所を聞き取ることに集中しよう。

英語の質問で

 

「What did Bill ask Yumi to do ?」

(ビルは、パーティーで由美に何をするように頼みましたか?)

 

とあるが、頼む時には、「Will you ~? 、Can you ~?、Please ~.」等の表現があることを思い出そう。そうすれば、Billのセリフで

 

「Will you make some Japanese food for the party ?」

(パーティーで日本食を作っていただけませんか?)

 

とあるので、答えに、

「He asked her to make some Japanese food for the party.」

と書けばよい。

 

意外なようだが、リスニングの対策としては、「読む・書く・聞く・話す」の全てが役に立つ。何故かというと、英語の学習の目標の一つは「4技能を統合する能力を養う」ことで、リスニング(聞くこと)は他の3技能と密接に結びついているからだ。リスニングでは、「新しい情報」や、「質問で問われている箇所」を聞き取ることを意識して聞くと、内容が具体的に見えてきて、正解を書くことが出来る。また、一問くらい分からない問題があって、次に進んだとしても、気持ちを取り直して前向きな気持ちで問題に取り組もう。

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