2011年9月27日
熊本県公立高校入試 社会④経済分野の傾向と対策
経済分野の問題では、身近な広告や訪問販売、買い物をした時の「POSシステム」などの問題も取り上げていて、私たちの生活と馴染みのあるものなので取り組みやすい問題になっている。
平成21年度の問題では、日本銀行が一般の銀行との間で「国債」を売買し、市場に流通する貨幣の量を調整しているという内容を書く出題があったが、日本銀行の働きについてはまとめておこう。また、「寡占」状態になっているものをグラフから選ぶ問題も出題されたが、寡占の意味を理解していれば簡単に選ぶことが出来ただろう。また、独占禁止法に関して「公正取引委員会」が管理していることを書く問題が平成23年度に出題されている。また、「生産の集中」に関しては、「カルテル」「トラスト」「コンツェルン」も覚えよう。
クーリングオフに関して、「訪問販売」である時に品物をキャンセルすることが出来ることに関する問題や、広告の問題点について記述で述べる問題も出されたが、日ごろの生活と密着している事柄なので、取り組みやすかったのではないかと思う。また、税金に関する問題も出題されているので、「直接税」と「間接税」の違いから様々な税金がどちらに分類されるかということを説明できるようになろう。
また、税金に関しては、グラフから読み取れる累進課税に関する事実を記述で説明する問題も出されたが、所得税や相続税は「所得の格差を調整するため。課税対象の金額が多くなるほど税率を高くする」という累進課税についての説明が分かっていれば簡単な問題だったと思う。
平成22年にデフレーションについての記述の問題が出されたが、「デフレーション」→「物価が継続的に下落して、貨幣の価値が上がること」、「インフレーション」→「物価が継続的に上昇して、貨幣の価値が下がること」を押さえておこう。併せて「需要曲線」と「供給曲線」について、何故あのような理論になるのか分からない人は先生に聞こう。
平成23年度には、グラフから、2030年に一人あたりの経済的負担が増大する理由について記述する問題が出されたが、「高齢社会」の仕組みについて理解していれば解けたと思う。
新幹線の開通に伴って、新幹線が開通することによってどのような経済効果が期待できるか書く問題が出されたが、新聞で何回も報道していた内容だったので、「観光客」などのキーワードを出して書くことは簡単だったと思う。
経済の分野は、理解しなければならない内容が多いので、何故そういう風になるのか流れをしっかりつかもう。