教育プランナーブログ

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熊本県公立高校入試の国語の問題は、漢字で始まる。

出題のされ方は、読み方と漢字の両方を書かせるのに加えて、平成21年度までは、熟語の傍線部分と同じ漢字を使う熟語を選ぶ問題も出されていた。しかし、最近は、文章の中で傍線部が引かれている箇所を漢字に直したり、読み仮名を書いたりするだけの問題になっている。

 

中学校1年生で学習する「文節」「主語・述語・修飾語」等は、平成21年に(「とうとう」が直接修飾する言葉を一文節で抜き出しなさい。)などの出題のされ方をしている。「とうとう」なんなんだろうと考えよう。修飾語は「言葉の意味を限定する」働きがあることを踏まえたら、何を修飾しているか分かるだろう。また、「とうとう」を「ついに」などの違う言葉で置き換えてもいい。また、平成23年度には、主語を「私は」に変えて文章を作り直す問題も出された。このような出題は、新しい学習指導要領の中の「レポートや作文を書いたりして表現力を高める活動を取り入れる」という文言と関係があるように思われる。国語では、これから益々様々な表現に親しむ必要性が高まるだろう。実際、平成23年度の問題では、このような書き換えの問題以外にも「依存している」と同じ意味で違う表現を書きなさい。→「頼っている」等、表現力を問う出題が何題か出されていた。他にも「られる」と同じ意味で使われているものを選ぶ出題もあったが、「人に名前を覚えられる。」→「受け身」、「先生が来られる」→「尊敬」等、文脈の中で意味を使い分けられるようになろう。

 

品詞の問題は、頻出の問題だ。「自立語・付属語」の区別から「活用があるかないか」「主語になれるかなれないか」等の区分けで全て分類することが出来るので、疑問点がある時には先生に聞こう。そして、活用の種類や活用形が出題されることが多いのは言うまでもないが、「形容動詞なのか連体詞なのか」区別がしにくい品詞が出題されやすいので、注意が必要だろう。実際平成23年度の問題でも「豊かな食生活」の「豊かな」の品詞名と活用形が出題されていたが、「活用形」があるということは、「用言」なので、「形容動詞」と書くことは出来るかもしれない。しかし、「豊かな」は終止形が「豊かだ」なので、「形容動詞」になる、とまで説明できるようになろう。このような紛らわしい単語は「立派な」「健康な」等数え上げたらきりがないので、きちんと理解しよう。

 

平成22年度には「言いました」を適切な敬語表現に改める問題が出されたが、中学校3年生の教科書に載っている「いる」「来る」「行く」「食べる」「言う」「する」「聞く」「見る」等主要な動詞の敬語表現は「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の全てに書き換えられるようになろう。また、どの敬語が誰を敬った表現になっているかはきっちり理解しよう。

 

平成22年度には「表現」と同じ成り立ちをしている漢字を選ぶ問題が出題されたが、一つ一つの漢字の意味を理解したら「同じ意味の漢字から成り立っている」ことは、分かるだろう。だから「歓喜」が正解になる。他にも「主語・述語の関係になっている熟語(例 雷鳴)」「反対の意味の漢字から成り立つ熟語(例 売買)」等、熟語を見たらその熟語がどのような成り立ちをしているか意識する必要があるだろう。

 

国語の学習では、漢字を覚えることで語彙が多くなり、表現力が高まると文章を読む力も養うことが出来るのである。教科書の常用漢字を、正しい書き順で書けるようになったら、小説や評論文も読みやすくなっていることに気が付くだろう。

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