教育プランナーブログ

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古文の問題は、最後から2番目に出題されて、10点分近く出題される。現代仮名遣いに直す問題は、毎年出題されており、平成21年度は「うちゑみて」→「うちえみて」、平成22年度は「しづかに」→「しずかに」、平成23年度は「かたはらに」→「かたわらに」と非常に簡単な内容になっている。歴史的仮名遣いは、数も限られていて、一日で覚えることが出来るのでまだ覚えていない人は完璧に覚えよう。

 

過去3年間に出題された問題は、平成21年度が「戴恩記」で、平成22年度が「古今著聞集」、平成23年度が「沙石集」になっている。

「て」の前後では主語は変わらないことや「ば」の前後では主語が変わる可能性が高いことを分かっていると物語の人物関係を把握できる。更に「あはれなり」→「しみじみとした趣がある」、「あやし」→「不思議だ、卑しい」、「うつくし」→「かわいらしい」等の主要な重要単語を三十程度知っていると安心だ。また、主な助詞「は」「が」→「主格」や、助動詞「き」「けり」→「過去」は頻出なので、覚えておく必要がある。

 

平成21年度の問題で『「源を尋ねん」(源に行ってみよう)と同じ意味を表しているところを文中から抜き出しなさい』という問題が出されたが、「を」という助詞と「ん(む)」(①推量「~だろう」②意志「~よう」③適当「~のがよい」)に注目したら、「川上をきはめん」が正解であることは容易に分かる。

 

熊本県の古文の問題では、主語を書いたり、思った内容を書いたり、空欄を補充したりと内容が理解できていれば解ける問題構成になっている。本文の内容を理解する手掛かりはたくさんあるが、ここでは少しだけ紹介したい。

 

「と」は、引用を表すために用いられる助詞だということを理解しよう。平成22年度の問題に『「思ひたまふに」とあるが、思った内容は文章中のどの部分か、その部分の終わりの五字を文章中からそのまま抜き出しなさい』という問題が出題された。「遠かるべし」「と」と書いてあるので、「遠かるべし」が正解になる。同様にして、「伊通が予想していたことはどのようなことか」という問いに対する答えも、その箇所を現代語に訳すだけの簡単な問題になっている。

また、正解が分からない時には、文脈から「肯定的な意味か」「否定的な意味か」で大別しよう。

平成23年度の問題では(   )にあてはまる言葉を選ぶ問題が出題されたが、直前に「古き地蔵をばかたはらにうち置きて、供養せざりけり」とある。そして、「ある時、夢にこの地蔵(    )気色にて」なので、「供養しなかった」→「ウ恨みたる」が正解になる。

 

熊本県公立高校受験の古文は、物語の意味が分かれば解ける問題になっている。慣れれば簡単なので、満点をねらおう。

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