教育プランナーブログ

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第8回目は化学と物理です。どちらの教科とも理系進学には必須になります。

現役生においては、得意にできるかどうかで入試の負担がぐっと変わってきます。ぜひ参考にして下さい。

 

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≪化学≫

化学で出題される分野は、大きく分けると4つに分かれます。

「物質の構成・化学結合」「物質の三態・溶液・熱化学」

「酸と塩基・沈殿の色・酸化還元反応・電気分解」「無機物質・有機化合物」です。

 

◎物質の構造・化学結合◎

出題される問題は、高校化学の基礎となる問題でる。比較的簡単な内容なので、取りこぼしは許されません。

「純物質」は、一種類の成分から成る「単体」と、二種類以上の成分から成る「化合物」に分類できること、

「単体」「化合物」は、「元素」から成り立っているということが、中学校の理科でも学習した化学の基礎です。

「同素体」については、「同じ元素の単体で、性質の異なる単体どうし」であることをきちんと踏まえて、

「S C O P(スコップ)」とゴロ合わせで覚えましょう。

また、「質量数」は、「陽子と中性子の数の和」で、「原子番号が同じで質量数が異なる原子」を互いに

「同位体」と呼ぶことを覚えておきましょう。

更に、センター試験では、周期表の原子番号が1番から20番の元素は覚えておかないと

困ることが多いです。有名な「水平リーべー・・・」で確実に覚えておきましょう。

 

◎物質の三態・溶液・熱化学◎

理論科学における計算問題が多数出題されます。桁を間違う等のケアレスミスがないように、

落ち着いて問題に取り組みましょう。単位の変換は、一つずつ行うと計算ミスを防ぐことが出来ます。

また、単位計算を上手に使えば、モル計算も完璧に行うことが出来ます。例えば、

 

「プロパンC3H8に関する次の問いに答えよ。ただしC=12、H=1.0、アボガドロ定数6.0×1023個/molとする。」

という問題では、C3H8分子では分子量は12×3+1.0×8=44gである。6.0×1023個で44gだから、

1個あたりは、44÷(6.0×1023)=7.3×10-23g/個となります。

 

エネルギー図は、最初は書きにくいですがあきらめずに練習しましょう。

また、「物質が出入りする時の反応熱は、変化する前の状態と変化した後の状態で決まり、反応の経路には無関係である」という「ヘスの法則」を使いこなしましょう。そして、生成熱データを使って反応熱を求める問題では、消去したいものを引くように連立方程式を立てる方法と、エネルギー図を使った解き方の両方を使えるように練習しよう。

 

◎酸と塩基・沈殿の色・酸化還元反応・電気分解◎

酸と塩基の基礎を押さえることが出来れば苦労しません。

沈殿物は、実際の色を色鉛筆で塗るなどして視覚的に覚えると良いでしょう。

 

◎無機物質・有機化合物◎

暗記がものをいう分野です。また、有機化合物に関しては、配点が非常に大きいです。

「官能基」は、名前と性質の両方を覚えましょう。

また、分子の構造式が異なる「構造異性体」と、原子のつながり方は同じでも、

分子の立体構造が異なる「立体異性体」があること、「立体異性体」は更に

「幾何異性体(ミスートランス異性体)」「光学異性体」に分かれることを押さえましょう。

センター試験で頻出の異性体の分子式は限られているので、まずは炭素C骨格のパターンを覚えましょう。

有機化合物の分野では、時間のかかる計算問題が時折出題されますが、上手く後回しにすることを意識してください。

 

 

≪物理≫

物理で出題される分野は、大きく分けると次の5つに分けることが出来ます。

「小問題集」「力学」「気体」「波動」「電気」です。

 

◎小問題集◎

物理Ⅰの全範囲から小問が出されます。簡単な設問も多いですが範囲が広く、

直感的理解を求めるものや暗記を問うものなど問題の種類も様々です。そのため、

実際のセンター試験本番では全く見たことがない問題に出会うことが度々あると思います。この単元では、

一問間違えてもその間違いは連鎖しないので、あまり悩んで多くの時間をかけることのないようにしましょう。

 

◎力学◎

物理の基礎の部分で、多くの大学の試験でも多数出題される分野です。

ただ、センター試験での配点は大きくありません。

「等速直線運動」「等加速度直線運動」「v-tグラフ」「v-tグラフの面積は距離を表すこと」「仕事」「運動エネルギー」

必要な公式を覚えて使いこなせるようにしましょう。

 

◎気体◎

大学入試では出題されることが稀な分野ですが、センター試験では出題されます。

ただ、問題のパターンも決まっていて、ピストン系の問題「状態方程式PV=nRT」を正しく使って解けば

満点を取ることが出来るでしょう。

 

◎波動◎

センター試験では非常に重視されています。

「光の干渉」「ドップラー効果」など、力学よりも明らかにパターンが少ないので取り組みやすいと思います。

 

◎電気◎

力学とともに高校物理の代表的な単元です。中学校の時に学習した内容をもとに、

オームの法則、電流、消費電力、ジュール熱などの計算を出来るようになりましょう。

また、+1の電荷が受ける力が電界で、+1が持つ位置エネルギーが電位であるという、

「電気」の基本をイメージ出来るようにしておきましょう。

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