2011年11月16日
熊本県 【中学受験】受験校の選び方
熊本県の受験校の選び方についてお伝えします。参考にして下さい。
①校風・生活指導がお子様に合っているかどうか
巷で言われる学力・偏差値よりもお子様に合った学校であるかが重要です。校風には、100年以上続く伝統校や近年益々評判の上がる県立中学、仏教・キリスト教を基にした生活指導など、長年熊本県下に根ざした学校独自のカラーがあります。ご両親共々共感できるものを選んで下さい。
②6年間一貫教育の流れをイメージできるか
県下にある、県立中高一貫校3校、私立中学8校では「先取り学習を進める学校」と「先取り学校を進めない学校」で分かれることは先日に記載した通りです(『熊本県 内部進学対策のポイント』を参考下さい)。進学・将来の目標を考えたうえで、学校の学習カリキュラムが、その目標を達成する手助けとなるか、お子様が対応できるのかを基準にして選びましょう。
「先取り学習を進める学校」にて中学3年間を過ごし、高校受験にて県内トップ校(熊本高校・済々黌高校)を目指すケースを聞きますが、はっきり言っておススメできません。理由としましては、中高一貫校のカリキュラムは独自の内容が含まれていることが多いこと、6年間を1つのカリキュラムとして大学受験を目指すものを途中下車し、全く別のカリキュラムで学習をし直すことは効率が悪く、中高一貫校のメリットを完全に放棄していると言えるからです。
③物理的に通学可能か
当たり前のことですが6年間通う学校です。仮に地元の中学であれば通学時間が数十分のところ、合格した中学になると数時間になる場合があります。6年間に直すとかなりの時間とコストになります。それを考慮し受験校を選びましょう。また学校によっては、スクールバスや寮施設にてサポートしていることもあります。
以上の選び方のポイントの中に「お子様の学力」や巷で言う「学校の偏差値」は含まれていません。また、友達が行くからという選択も賢明ではありません。6年間という長い期間をお子様の人格・学力・成長を育むうえで信頼を置くことのできる学校をご家庭の意志で熟考することが大切です。