2012年7月1日
熊本県 高校入試 英語シリーズ(第1回)~リスニング~
今回は英語、リスニングについてお届けします。
熊本県高校入試では毎年、リスニングは12点分出題されています。
リスニングで使われる英語は、基本的な単語で構成されており、難易度はさほど高くありません。
「聞くこと」が出来て、「適切な箇所をメモすること」が出来たら正解にたどり着けると思います。
出題傾向をまとめると、出題は3部構成になっており、問題文は2回読まれます。
出題形式は
①状況を説明した英文を聞いた後、質問に対する答えに適した絵を選ぶ。
②対話の後に質問が流れるので、その答えとして適切なものを記号で選ぶ。
③対話文を聞いて、その内容と同じ内容になるように空欄に適語を入れる。
また、対話文の後に読まれる、内容に関する質問に英語で答える。
以上の様になっており、最後の③の部分はやや難易度があがります。
リスニングの対策は、単語力をつける事で向上します。
その際に「単語ではなく文章(例文)で覚える」という事を試してみて下さい。
英語を文章で暗記できるようになると、リスニングの精度は非常に向上します。
1つ文章を引用し説明します。
下記文章は平成23年度の高校入試で実際に出題された文章です。
Some people living near my house want to meet you and say hello to you.
「私の家の近くに住んでいる人達があなたに会って挨拶したい」
これをリスニングで聞いた時、ほとんどの人は1語1語日本語訳を行い、
その後で日本語の順番に並べ替え、文章全体を理解しようとします。
Some people⇒人々 living⇒住んでいる near⇒近く my⇒私の house⇒家
want to⇒したい meet you⇒会う and⇒そして say⇒言う hello to you.⇒こんにちわ
⇒これを日本語に並び替え「私の家の近くに住んでいる人達があなたに会って挨拶したい」と訳す。
1語1語を追い、並び替える作業をする事で、まずスピードについていけなくなります。
考えている間に次の文章が読まれているのです。
これを文の塊に分けて考えると、
Some people living near my house⇒私の家の近くに住んでいる人々
want to meet you⇒会いたい
and say hello to you.⇒そして挨拶をしたい。
⇒ 「私の家の近くに住んでいる人達があなたに会って挨拶したい」
どうでしょうか。すっきり訳ができるイメージが湧くと思います。
練習を重ねる事で、より長い文章を文の塊で捉える事が出来るようになります。
この学習法は長文読解や英作文にも十分役立ちます。
この夏休みから「単語の暗記は文章で覚える」という事を始めてみましょう!