教育プランナーブログ

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アンドリュー=ワイルズ(1953- )というイギリス人の数学者がいます。

数学史上最大の難題とも言われた『フェルマーの最終定理』を証明したことで有名です。

  

『フェルマーの最終定理』

3以上の自然数 n について、xn + yn = zn となる 0 でない自然数 (x, y, z) の組み合わせがない。

  

フェルマーの最終定理は、このようにとてもシンプルな命題ですが

その証明には、実に360年もの月日が必要となったのでした。

ワイルズは、10歳の時にこの定理と出会ったことで、数学者としての道を歩むことを決意します。

ワイルズがフェルマーの最終定理の証明に着手したのは1986年。

途中、証明に重大な欠陥が見つかるなど、紆余曲折がありながらも

8年後の1994年に、フェルマーの最終定理は完全に証明されました。

  

驚くべきは、共同研究が主流であった近代の数学界にいながら

ほぼ自分1人の力で、大部分の証明を成し遂げたことです。

そして、その証明には3人の日本人数学者の功績も大きく寄与しているのです。

  

【谷山・志村予想】

谷山豊が提示した数学の予想で、志村五郎が定式化したもの。

ワイルズは、谷山・志村予想の一部を証明することで、フェルマーの最終定理の証明に成功しました。

  

【岩澤理論】

岩澤健吉が創始した、数論における表現論。

証明の過程で露見した重大な欠陥の補完に用いられました。

  

フェルマーの最終定理は、360年もの間、証明されなかっただけでなく

命題そのものが間違っているのだろう、とまで考えられていました。

ワイルズは、不可能と思われていた証明に数学者としての人生を賭け、

最初の出会いから約30年後、この定理を証明するという夢を叶えました。

  

皆さんが胸に抱いている目標も、今後の努力によって実現可能なものです。

『難しいから』、『どうせ無理だから』、『今の学力では点数が足りないから』と、諦めるのではなく

今この瞬間からスタートしましょう。

30年後の自分をイメージして努力するのは、なかなか難しいことだと思いますが

半年後、1年後の自分のための努力なら、きっと頑張れるはずです。

『理想の自分』『夢をかなえた自分』を常にイメージして、努力を続けましょう。

最後にアンドリュー=ワイルズの言葉を引用して、本文を終わりにしたいと思います。

  

大人になってからも子供のときからの夢を追い続けることができたのは、非常に恵まれていたと思います。

これがめったにない幸運だということはわかっています。

しかし人は誰しも、自分にとっての大きな何かに本気で取り組むことができれば

想像を絶する収穫を手にすることができるのではないでしょうか。

  

   

   

   

写真左:【ピエール=ド=フェルマー】

写真右:【アンドリュー=ワイルズ】

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