2011年6月23日
『宮城県 プロ家庭教師』 古文の苦手をなくす夏、古文を得意にする夏
卒業式の定番曲、『仰げば尊し』。
最近の卒業式ではあまり歌われなくなったと聞きますが、
保護者の皆さんには歌ったことのある方が多いのではないでしょうか。
【仰げば尊し 歌詞】
仰げば尊し 我が師の恩 教の庭にも はや幾年
思えばいと疾し この年月 今こそ別れめ いざさらば
先日、午後の早い時間に、隣接する個別教室からこの歌が聞こえてきました。
歌っていたのは40代のプロ講師の方でした。
『仰げば尊し』の歌詞を引用して、古文の文法を解説していたようでした。
【いと疾(と)し】
いと ・・・ <副詞> ※とても、非常に
疾し ・・・ <形容詞 ク活用 終止形> ※(進む度合いが)速い、(時間的に)早い
【今こそ別れめ】
こそ ・・・ <係助詞> ※強意を表す ※係り結びで已然形を導く
別れ ・・・ <動詞 ラ行下二段活用 未然形> ※別れる
め ・・・ <助動詞 意志の助動詞「む」 已然形> ※~しよう
『古文の文法的に解釈すると、上記のように品詞分解できます』というのが
そのプロ講師の方の解説でした。
特に『今こそ別れめ』という部分は、『今こそ分かれ目』と勘違いする人も多く
注意して覚えましょう、とのことでした。
上記の文法的解釈を考慮して、後半部分を現代語訳(意訳)すると
『思ってみればこの学校生活もあっという間に過ぎてしまったな
さあ今こそみんな別れよう ではさらばだ!』というところでしょうか。
古文の表現は、英語と同じくらい実は身近に存在します。
文系理系を問わず、古文が苦手な方は多いと思いますが
古文単語や文法を知らず知らず使っているケースも多いと思いますので
是非意識してみてください。