2011年9月19日
【宮城県 高校受験】 理科④地学分野 傾向と対策
◇地学分野
1. 出題傾向
例年、第一問の小問集合と、大問構成による設問で出題されている。
昨年度は、第一問の小問集合において「地震のゆれ」について3問出題された。
また第四問では、「太陽と黄道12星座の模式図をもとに天体」に関する問題が6問出題された。
例年、第一問の小問集合では、1問1答形式の問題や選択肢の問題が中心に出題され
大問構成による設問では、説明問題を含む応用問題も1~2問出題される。
受験生によって得意、不得意が大きく分かれる分野ともいえ、得点差が生まれる分野である。
選択肢の問題や1問1答形式での出題が主で、難易度は易しく解きやすい。
【平成23年度 第一問(小問集合)】
問2
新潟県で発生した地震のゆれを、埼玉県の観測地点の地震計で記録した。
この地震のゆれが、初めの小さなゆれと、あとの大きなゆれになった理由を述べたものとして
最も適切なものを、次のア~エから1つ選び、記号で答えなさい。
ア 観測地点に、S波がP波より先に伝わり、P波によって主要動が伝わったから。
イ 観測地点に、S波がP波より先に伝わり、S波によって主要動が伝わったから。
ウ 観測地点に、P波がS波より先に伝わり、P波によって主要動が伝わったから。
エ 観測地点に、P波がS波より先に伝わり、S波によって主要動が伝わったから。
【解答】
問2 エ
たとえば上記の問題に関しては、選択肢による設問ではなく
説明問題としても頻出であるため、しっかりと覚えておいてほしい。
2. 来年度の予想
『天体(地球と太陽系)』に関する問題は毎年出題されているため、来年度の出題も予想される。
また、昨年度に出題されなかった『天気の変化』と『地層と岩石』も出題されるかもしれない。
特に『天気の変化』では「飽和水蒸気量と露点」に関する問題が出題されるのではないか。
3. 対策
『天気の変化』における「飽和水蒸気量と露点」に関する問題では
気温別の飽和水蒸気量が必ず表の中で記載されるため、それを正確に読み取る練習が必要である。
苦手な人が多い単元だが、解法は極めてシンプルであるから是非得意問題にしてほしい。
毎年出題される天体に関する問題は難易度がやや高く、特に得点差が生まれやすい。
上位校を目指す受験生にとっては落とせない単元となるため、早めの対策が望ましい。