2011年9月28日
【宮城県 高校受験】 国語①漢字・語句・文法分野 傾向と対策
◇漢字・語句・文法
1. 出題傾向
例年、第三問において、漢字の読み問題と書き問題が4問ずつ出題される。
また、漢字の読み書き問題に加え、原稿の構成についての設問や
漢字の部首や書き順、敬語や漢文の書き下し文なども出題されている。
漢字自体はそれほど難易度が高くないが、その他の問題については
多少解きにくいところがあるかもしれない。
【平成22年度 第三問 問3】
道順を教えるときや、思いを正確に伝えたいときに、
さまざまな言葉を尽くして説明しても、相手になかなか伝わらないことがあります。
隔靴掻痒とは、まさにこのようなときの気持ちを言うのでしょう。
(1)
「隔靴掻痒」とありますが、「隔」という字を漢和辞典で調べることにしました。
「隔」という字の部首は何画か、答えなさい。
(2)
漢和辞典には、「隔靴掻痒」は「かっかそうよう」と読むということのほかに
「靴を隔てて痒(かゆ)きを掻(か)く」という書き下し文が書かれていました。
このように読むために正しく帰り点がつけられているものを
次のア~エから一つ選び、記号で答えなさい。
※選択肢は省略します。
(3)
冒頭の文章と、漢和辞典で調べたことから「隔靴掻痒」の意味を考え
もっとも適切なものを、次のア~エから一つ選び、記号で答えなさい。
ア もどかしいこと。
イ 腹立たしいこと。
ウ たえがたいこと。
エ なさけないこと。
【解答】
(1) 三画 (2)省略 (3)ア
2. 来年度の予想
漢字の読み書き問題が4問ずつ出題されるのは、間違いないだろう。
それ以外の設問については、予想がかなり難しい。
漢字の部首に関する問題や、楷書と草書に関する問題に加え
原稿の構成に関する問題や、敬語表現などが出題されるのではないか。
3. 対策
漢字以外の設問において、何が出題されるかという決まったパターンはないので
全体的に対策を進めていくしかない。
漢字練習の際には部首名や、その画数、その漢字を使う熟語やことわざなどもチェックして
幅広く学習すると良いだろう。
また原稿の内容を読み取って正しい表現に直したり、原稿を再構成したりする設問は
過去問を解きながら対策することをお勧めする。