【宮城・仙台】家庭教師のトライ　『副教科の重要性』

2021年5月14日

宮城県内の多くの中学校や高校では来月、今年度初となる定期テストが実施されます。

まもなくテスト範囲が発表されると思いますが、できるだけ早めに準備するようにしましょう。

実施されるテストが中間テストの場合は、主要5教科（国・数・英・理・社）のみとなりますが、期末テストになると主要5教科に加えて、技術家庭・美術・音楽・保健体育の4教科も加わります。

4つの副教科の中には筆記テストを実施しない教科もありますが、調査書点では2倍換算されるなど志望校合格を目指す上で非常に重要な教科であると言えます。

英語や数学といった教科に比べて手を抜くという生徒も多いのですが、しっかりと対策するようにしましょう。

ところで、なぜ義務教育で美術や音楽を学ばなくてはならないのでしょうか。

国の指針として学習指導要領を見ればその理由や意義を知ることができますが、今回は私自身の解釈を紹介したいと思います。

義務教育で美術や音楽を学ぶ理由、それは『人生を豊かに生きるため』だと思います。

ここでいう豊かさというのは物質的な豊かさというよりも、むしろ『精神的な豊かさ』『心の豊かさ』を指します。

そもそも音楽や美術というのは太古の昔から存在し、人類の営みの中で発展してきました。

文明以前において人類は嬉しいときや悲しいとき、そしてさまざまな感情を表現したいときなどには歌い、踊り、絵を描き、物を作ってきましたが、それらは元々芸術として生まれた活動というわけではなく、人間の本能に基づく活動と言えます。

現代では学問として体系化され、文化活動を純粋に楽しむというよりは教科書を使って座学として学ぶという側面もあるので、これらの教科にあまり興味がないという人もいるかもしれませんが、芸術について興味を持ち、正しい知識を学び鑑賞することによって、『美しいものを美しいと感じられる感覚や、良いものを良いと感じ、感動できる感性が身につき、人生を有意義に楽しく過ごすための教養が身につく』のだろうと思うのです。

また、技術家庭や保健体育は美術や音楽に比べるとかなり実用的です。

さまざまな技能や知識を身につけることによって便利で快適な生活を営むとともに、健康で安全な日々を過ごす手助けとなるはずです。

主要5教科に比べてどこか下に見られがちな副教科ですが、学習する重要性は非常に高く、幼少期～青年期という多感な時期にこそ重点的に取り組むべき教科だと思います。

是非、勉強としてではなく『教養』として楽しみながら学んでみてください。

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