教育プランナーブログ

各都道府県の経験豊富な教育プランナーが最新の教育情報や
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2011年9月

◇生物分野

  

1. 出題傾向

例年、第一問の小問集合と、第二問で出題されている。

第一問の小問集合における設問数が昨年度から増加し、3問出題された。

選択肢の問題や1問1答形式での出題が主で、難易度は易しく解きやすい。

  

【平成23年度 第一問(小問集合)】

問1

エンドウの花の作りを、中心から外側の順に示したものとして、

正しいものを、次のア~エから1つ選び、記号で答えなさい。

ア めしべ、おしべ、花びら、がく

イ めしべ、花びら、おしべ、がく

ウ めしべ、がく、おしべ、花びら

エ めしべ、おしべ、がく、花びら

  

問2

図を参照とする問題のため割愛

  

問3

エンドウとは異なり、種子がむき出しのままできる植物として、

もっとも適切なものを次のア~エから1つ選び、記号で答えなさい。

ア タンポポ  イ アサガオ  ウ イチョウ  エ カキ

  

【解答】

問1 ア  問2 割愛  問3 ウ

  

また、第二問は例年、生物分野からの出題となっており、

昨年度入試では『草食動物、肉食動物、ヒトの骨格』『ヒトのデンプンと脂肪の消化』

一昨年度入試では『食物連鎖や菌類のはたらき』『植物の体のしくみ』が出題された。

  

『ヒトの体のしくみ』は毎年必出の単元なので、しっかりと対策をしておきたい。

特に、「血液の循環や消化酵素のはたらき」「刺激と反射」が頻出である。

また、『植物の体のしくみ』からは、「光合成に関する実験」が頻繁に出題される。

  

  

2. 来年度の予想

昨年度入試の出題形式と設問数が踏襲されることが予想される。

『ヒトの体のしくみ』からは「血液の循環」が、『植物の体のしくみ』からは「細胞の増え方」

出題されるかもしれない。

指定された語句を用いて、実験結果や現象を説明させる問題は必ず出題されると思われる。

例年、他分野と比べて比較的基礎~標準レベルの問題が多い構成になっているが

難易度としては若干上がるのではないかと予想される。

  

  

3. 対策

生物分野は、主にヒトや植物の体のしくみについて学習する分野であり

他分野と比べてもかなり身近なテーマで、考えやすいのではないかと思うが

苦手としている受験生が多い分野でもある。

『生物は暗記科目』と考える受験生も多いが、暗記だけでは高得点は取れない

化学分野や物理分野と同等か、もしかするとそれ以上に論理的な思考が必要な要素もあり

基礎知識をおさえ、実験結果の考察を通して得点力の向上につなげてほしい。

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◇化学分野

  

1. 出題傾向

例年、第一問の小問集合と、大問構成による設問で出題されている。

第一問の小問集合における設問数が例年に比べて大幅に増加

昨年度入試における化学分野からの出題は3問と多かった。

  

また、第三問は化学分野からの出題となっており

昨年度入試では『亜鉛板と銅板をうすい塩酸に入れたときの変化を調べた実験』

『塩化銅水溶液を電気分解したときの変化を調べた実験』が出題された。

ちなみに一昨年度入試では『アンモニアの性質を利用した実験』

さらにその前年度では『銅の酸化に関する実験』がそれぞれ出題された。

  

小問集合の設問は選択肢問題が比較的多く、決して難しい問題ではない。

しかし昨年度入試から問題数が増加しており、その分配点割合も高いので注意したい。

大問構成による設問では、実際に実験したことがないような題材が出題されることもあり

類似する実験や、化学に関する基礎知識や応用力を試す問題となっている。

  

【平成23年度入試 第三問】

亜鉛板と銅板が触れないように、角材をはさみ輪ゴムで止めた。

この2枚の金属板を、図2のように、台付きモーターとつないで、うすい塩酸に入れると

モーターが回り出し、銅板から気体が発生した。

  

問2

亜鉛板と銅板から、台付きモーターをはずすと、銅板の表面では、気体の発生が止まり

亜鉛板の表面では、気体が激しく発生しました。

このとき、亜鉛板の表面では、どのような化学変化がおきたのか、述べなさい。

  

【解答】

亜鉛が塩酸に溶け、水素が発生した。

  

  

2. 来年度の予想

第一問の小問集合については、昨年度入試に引き続き、問題数が多くなると予想される。

実験器具の名称や使い方などを記述する問題が出題されるかもしれない。

大問構成による設問では、実験を基にした出題形式になるだろう。

実験結果を考察して記述する説明問題や、化学式や化学変化式を書かせる問題は必出。

  

  

3. 対策

問題集等を使った演習をする前に、学校で行った実験をしっかり復習してほしい。

また問題演習をする時は、1問1答形式の問題をする前に

実験ベースで出題されている問題を一通り解いておくことがオススメ。

実験器具の名称や実験方法、実験結果とその考察を通して理解を進めることで

入試本番の応用問題にも対応できるようになるからである。

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◇物理

  

1. 出題傾向

『運動とエネルギー』『電流と磁界』は毎年のように出題される頻出分野である。

第一問の小問集合において出題されるだけではなく、大問で構成されることも多い。

昨年度入試では小問集合において「振り子の運動」が出題され

第五問において「おもりとばねの長さの関係」「電流が磁界から受ける力」についての問題が出題された。

  

いずれの設問についても、実験の方法や結果を示す表が明示されており

それらを正しく読み取り、考察させる問題が多くなっている。

運動エネルギーと位置エネルギーの関係磁界の向きや電流が流れる方向、力の向きなど

基礎的な知識を試しながら、実験過程や結果までを1つの流れとして出題されることが多い。

  

  

2. 来年度の予想

『運動とエネルギー』『電流と磁界』は高い確率で出題されるだろう。

小問集合において、『光と音』が出題されることも考えられる。

また『電流と磁界』について、オームの法則を使う問題が出題されるのではないか。

  

  

3. 対策

他の教科に比べて、分野ごとの関係性が少ないため、対策はしやすいだろう。

苦手単元をピックアップして、基礎知識の確認→問題演習→復習をすればよい。

そのときに、実験器具の名称や実験の流れ、その結果や理由にも注目することが重要。

自主学習では、実験はなかなかできないことが多いので、

学校の授業では率先して実験に参加し、考察と理解をしてほしい。

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◇確率・統計分野

  

1. 出題傾向

確率の問題は例年、第二問で1問出題されている。

樹形図などを使う基礎的な問題が多いので、恐れる必要はない。

つまり、もれのないようにしっかり数え上げることが重要であり

特別な公式を覚える必要はないということである。

   

  

【平成23年度 第二問 問1】

昨年のある地区の吹奏楽コンクールに出場したのは3校で、演奏準は、1番目がA中学校

2番目がB中学校、3番目がC中学校でした。今年もこの3校だけが出場し、演奏順をくじ引きで

決めるとき、今年の演奏順が、どの中学校も昨年の演奏順と同じにならない確率を求めなさい。

【解答】

①すべての演奏順 ・・・ 6通り

A→B→C   A→C→B   B→A→C   B→C→A   C→A→B   C→B→A

②対象となる演奏順 ・・・ 2通

B→C→A   C→A→B

つまり、求める確率は、1/3となる。

  

  

統計の問題はほとんど出題されていない。

また規則性の問題についても、ここ数年出題されておらず

宮城県公立高校入試の出題構成は、これまでの更新で記載してきたように

『計算問題』『方程式分野』『関数分野』『図形分野』で構成されている。

  

  

2. 来年度の予想

例年通り、確率の問題は第二問において1問出題されるだろう。

そして、おそらく統計の問題は出題されないものと思われる。

規則性の問題に関しては小問集合の中で1問程度出題されるかもしれない

ここ数年の出題傾向を見る限り、大問で出題されることはないだろう。

  

  

3. 対策

確率の問題は基礎的なレベルだが、だからこそミスができない問題でもある。

ちょっとした考え違いや数え間違いが、ミスに直結する。

小問集合で出題されるということは、部分点がつかないことと同義であるから

細心の注意を払って問題に取り組まなければならない。

あまり時間をかけずに解きたい問題でもあるので、そのバランスに注意すること。

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◇平面・空間図形

  

1. 出題傾向

第一問や第二問において平面図形の面積や立体の体積を求める問題が必出。

また角度を求めたり、作図をしたりする問題も頻出単元である。

第五問の選択問題では合同や相似の証明問題や、それを利用する問題が出題されることが多い。

  

第五問ではB問題の難易度が毎年非常に高く、完答するにはかなりの実力が必要とされる。

A問題は、B問題に比べると比較的解きやすい問題構成となっているが

最近は難化傾向にあり、平均点は30~40点台で推移している。

  

  

2. 来年度の予想

円周角と中心角合同や相似の証明三平方の定理は必出単元。

また平面図形だけではなく、正多面体など立体図形の対策も必要である。

  

  

3. 対策

基礎を固め、反復によって理解を深めていくことで、着実な得点を目指したいところ。

問題を解くときは必ず図を描き写し、図形問題そのものに慣れることも重要である。

配点が高く、点差がつきやすい分野のため、少しでも早く対策を進めておいてほしい。

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◇関数

  

1. 出題傾向

毎年、第三問と第五問の選択問題で必ず出題される。

比例・反比例1次関数2次関数のすべてが必出であり

関数分野の対策は、志望校合格のために避けては通れない道と言える。

特にグラフ上の座標を求める問題や、グラフ同士の交点を求める問題が頻出で、

1次関数と2次関数の融合問題が多くなっている。

難易度が高い問題は確かにあるのだが、基礎~標準レベルの問題も多く出題されており

そこは確実に正解しておきたいところ。

  

  

2. 来年度の予想

基礎問題~応用問題までバランスよく出題されることが予想される。

来年度入試においては、1次関数と2次関数の融合問題だけではなく

近年あまり出題されていない動点に関する問題(1次関数と図形の融合問題)も予想される。

   

  

3. 対策

普段の学習から、関数とグラフは必ずセットで捉えるようにしておくこと。

また関数の問題は、方程式分野や図形分野と密接に関連していることから

苦手を克服しようとする時などは、他の単元にも注目すると良い。

まずは教科書レベルの問題を確実に解く力を身につけるところから始めてほしい。

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◇数と式

  

1. 出題傾向

正負の数の計算や文字式の計算、因数分解は毎年必出の分野であり

平方根ルートを用いる計算も頻出である。

第一問を中心に多く出題され、難易度は易しいが、配点が高いためミスはできない。

  

  

2. 来年度の予想

計算問題展開・因数分解に関する問題は確実に出題されるだろう。

また平方根を用いた数の大小に関する問題

因数分解以外の方法で解を求める2次方程式の問題などの出題が予想される。

  

  

3. 対策

数学の自主学習前には必ず計算問題を解く時間を確保し、あらゆるパターンの問題をこなしてほしい。

地道な努力を続け初見の問題がなくなることで、本番ではゆとりを持って計算問題に取り組むことができ

それがケアレスミスを防ぐことにもつながるからである。

  

  

  

◇方程式

 

1. 出題傾向

第三問以降において単独の大問として出題されることがないため

第一問や第二問の小問集合で出題される傾向があり、その中も2次方程式の出題頻度が高い

また方程式を解く力は、関数の問題を解く上でも大いに役立つため、しっかりと身につけておきたい。

  

  

2. 来年度の予想

例年通り、方程式単独で大問を構成することはないと思われる。

また、ここ数年間出題がない連立方程式が出題されることも予想される。

特に、1次関数における直線同士の交点を求める問題に注意。

   

  

3. 対策

まずは計算ミスをなくすことが必須条件。

そして文章題対策としては図や表を用いて問題を視覚的に捉えることも有効。

速さ・時間・距離などと組み合わされて出題されることが多い単元なので

苦手に感じているのであれば、できるだけ早く克服するのが望ましい。

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平成25年度の公立高校入試(現中2~)から導入される

前期選抜(旧推薦入試)の出願要件が発表されています。

参考例として、以下にトップ2校の出願要件について記載します。

  

仙台二高が具体的な数値(評定)の条件を出している一方

仙台一高はそのような具体的な条件を出していません。

また、仙台一高は部活動や生徒会での活動を必ず評価する一方

仙台二高は評定が4.8以上あれば、部活動や生徒会での活動は要件にならないなど

高校によってかなり特徴が出ています。

  

※今後、いくつかの高校の出願要件についてご紹介していく予定ですので、是非ご覧ください。

  

  

【仙台二高】

①自分の将来について明確な目標を持ち、高い専門性を身につけるために向上心をもって上級学校へ進学することを希望し、

 社会貢献するために心身の錬磨を図り、入学後も学習、部活動等の両面で意欲的に取り組む生徒

  

②思考力・表現力に優れ、物事に挑戦する意欲が旺盛であり、他と信頼関係を築いてリーダーシップを発揮できる生徒

  

上記①と②に該当することを自己アピールでき、かつ以下の③または④のいずれかの条件を満たす生徒

  

中学2・3年生の全教科の評定平均が4.8以上の生徒【調査書】

  

中学2・3年生の全教科の評定平均が4.3以上【調査書】で、

 体育的・文化的活動等で下記(1)または(2)の条件を満たす生徒

  

(1)体育的活動で次のいずれかの成績を収めた生徒【添付書類又は調査書】
  ア 団体で選手として出場し、県ベスト8以上
  イ 個人で県ベスト8以上
  ウ 各競技における県レベル以上の優秀選手、選抜選手

(2)文化的活動で次のいずれかの成績を収めた生徒【添付書類又は調査書】
  ア 団体で選手として出場し、東北大会以上に出場
  イ 個人で東北大会以上に出場

  

  

【仙台一高】

学業成績が極めて優秀であり、自己の可能性を高校生活のあらゆる場面で追求し、

社会のリーダーとして大成しようとする強い信念と意欲を自己アピールできる生徒で、

次の条件を1つ以上満たしていること。

  

①部活動において県大会または県コンクールに出場した生徒【調査書】

  

②校外活動において東北大会レベル以上の大会に出場した生徒【書類添付または調査書】

  

③県レベル以上の強化指定選手に指定された生徒【調査書】

  

④生徒会活動、スポーツ活動、文化活動、ボランティア活動において

 継続的にリーダーシップを発揮し中心的な役割を担った実績を自己アピールできること

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秋~冬にかけて受験が近づいてくると、最後の追い上げをするために

塾や家庭教師の回数を増やしたり、新たに追加したりする人が多くなります。

中には、塾や家庭教師を3つ掛け持ちするケースもあると聞きます。

  

さらに受験直前になると、学校を休んで塾や予備校に行くという生徒もいるようです。

しかし、これはあまりオススメできません。

受験生にとっても、そうでない生徒にとっても、基本は学校の勉強です。

何事も基本をしっかりこなした上で、次のステップに進むのが鉄則ですよね。

  

学校の授業は1日の勉強時間のうちでも、大きな割合を占めます。

その時間、授業に集中して取り組むことが、学習効率を大きく上げます

その結果、自宅学習だけではなく、塾や家庭教師での勉強もはかどるのです。

  

経験上、高校受験や大学受験に成功し、第一志望校に合格する人ほど

学校の授業や、その予習・復習を大切にしている人が多いです。

特に難関高校や難関大学に合格している人に共通することでもあります。

  

夏休みが明け、そろそろ授業のペースも上がってくる時期となります。

生活リズムを正し、学校の授業に集中できる環境を作り出しましょう。

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個人的な話なのですが、私は現在ダイエットをしています。

ダイエットをスタートして2ヶ月が経ちますが、今のところ順調に進んでいます。

  

ダイエットと言えば、運動と食事管理をするのが一般的ですが

短期間で痩せようとして、無理な食事制限をしてしまう人が多いと聞きます。

体調を崩したり、リバウンドしたりすることにつながるためオススメできません。

  

私が今回のダイエットに関して、決めたルールは以下の通りです。

① 食事は1日3食を摂る

→ 食事回数を減らすことは、ダイエット失敗への第一歩です。

   同じ量を摂取するなら、回数を増やした方が効果的なのです。

  

② 筋トレ(3日おき)とウォーキング(1週間おき)を行う

→ 筋肉量を増やして代謝を上げ、有酸素運動で健康的にやせる

  

③ 1日単位での体重の増減に関しては、極力気にしない

→ 1日単位ではなく、1週間単位、1ヶ月単位での目標達成を目指す。

   近すぎず、かつ遠すぎない目標を立てることで、やる気を持続させる。

  

  

勉強にも似たようなやり方が応用できるのではないでしょうか。

① 1回にまとめて勉強時間を確保するのではなく、定期的に勉強する

  

② 基礎をしっかり固めることで、標準~応用問題へとつなげる

  

③ 週間目標や月間目標などをコツコツクリアしていくことで志望校合格など、最終目標の達成につなげる

  

  

あせらず、神経質になりすぎないように毎日を過ごしましょう。

入試や学校のテストが近づくにつれ、不安になることもあるかもしれません。

そのようなときには私たちにお任せください。

『成績が上がるメカニズム』をわかりやすく、そして丁寧にお教えします。

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