教育プランナーブログ

各都道府県の経験豊富な教育プランナーが最新の教育情報や
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2011年5月

こんにちは。

今回は、将来の夢や目標についてお話ししたいと思います。

 

【ひとつだけでは多すぎる。】

小学生~高校生を中心としたお子さん方と向き合って話し合う機会が多いので、よくお子さん方に 『将来の夢や目標はありますか?』 という質問を投げかけます。

中学生、高校生の多感な時期に差し掛かると、夢や目標に関して、『まだ決まっていない。』 『わからない。』 という答えが多いのと同時に、『 医者 』、『 看護士 』 『 保育士 』 など、明確な夢を持っているお子さんもいらっしゃいます。

目標が決まっていないお子さんに対しては、『目標をこれ!と決めるのは難しいと思うので、3つか4つくらい思い浮かべて、どれがいいかなと色々と調べて考えるくらいの方が気が重くなくていいよ。』 とアドバイスしています。

 

将来の日本を眺めると、人口減少や市場縮小などの要素もあり、どの業界でも決して楽観視できない大変な時代へ突入していくと思います。時世の流れを読みつつ、どの目標が最有力候補へとのし上がっていくのか、自分の夢たちを客観的に競争させてみるような遊び交じりの空想を発揮することで、自分の掲げた夢や目標に押しつぶされたり行き詰ってしまうこともないでしょう。自分が何に興味があるのか、10年後何をしているのか、どの分野で活躍したいのかを想像して、その夢や目標の「選択と集中」を繰り返しておきましょう。進路を決める段階で、最善の一手を打てたと自分の選択に納得し、自信を持って社会へと出ていくことができれば理想的です。

 

また、目標を一つに絞り込めているお子さんや、『 漫画家・声優 』 『 エステティシャン・ネイリスト 』 など保護者の方が進んでほしいと考える方向とかけ離れた夢を持っているお子さんには、目標をしっかりと持っていることを誉めつつ、『早くから目標を一つに絞り込めていることは素晴らしいが、逆に視野が狭くなってしまい他の良いものが全く見えなくなってしまう危険性もあります。うまくいかないと次の候補がなくて手詰まりになってしまうので、第2希望から第4希望くらいまでの候補も考えておいて、うまくいかなかったときのために保険を掛けておくのも良いですよ。』と提案しています。

 

冒頭の 【 ひとつだけでは多すぎる。】 は、「夢がひとつだけでは、その夢に対する期待が大きくなりすぎる」という、

私から皆さんへ向けたメッセージです。

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こんにちは。

仕事を終えて自宅へ戻り深夜にふとテレビをつけると、アメリカンフットボ-ルの試合が放送されていることがあります。

私はやったこともなくテレビで年に1回見るか見ないかで、ル-ルもあまり理解できていないのですが、なぜか見ていてとても楽しく、ふと 『 仕事や勉強の進め方に共通するものがあるな 』 と感じます。

 

【 アメリカンフットボ-ルの簡単なル-ル説明 】

ゲームの目的は、ボールを全員で協力して相手陣内(エンドゾーン)に向けて前進させ、得点することです。

ボ-ルを持った味方が敵陣のエンドゾ-ンを越えれば味方に得点が入ります。

ボールを前進させるには、主にボールを持って走る方法(ランプレ-)と、味方にパスを投げる方法(パスプレ-)があります。

攻撃側のチームには、1セット(シリ-ズ)の攻撃の中で4回のセットプレ-を行う権利(ダウン)が与えられます。

この4回のダウンを順に、ファーストダウン、セカンドダウン、サードダウン、フォースダウンと呼び、この4回以内のダウンで(フォースダウン終了までに)10ヤード以上前進すると、次のダウンは再びファーストダウンとなり、あらためて4回の攻撃権が与えられます。

 

【 定期テスト直前4日間の家庭学習 】

アメリカンフットボ-ルでは、4回のチャンスで相手チ-ムにボ-ルを取られずに10ヤ-ドの距離を進むために、緻密な戦略に基づいて練習を重ねた数多くのフォ-メ-ションの中から、1つを選択して、まさに全員全力で相手にぶつかります。

テスト直前の猛勉強に似ていると感じる部分は、4回の攻撃をテスト直前の4日間の過ごし方に例えると見えてきます(ファ-ストダウン=テスト4日前、セカンドダウン=テスト3日前、サードダウン=テスト2日前、フォースダウン=テスト1日前)。4日前に一気に距離を進めることが出来れば、かなり余裕を持って3日前~テスト前日の戦略を組み直すことが出来ます。一方で、テスト4日前~2日前の3日間にサボってしまうと、テスト直前1日前、とんでもないプレッシャ-と、『 半ばあきらめから、ヤマを張って寝る 』 『 適当なやっつけ仕事をする 』 ことになってしまいます。

1回目~3回目のチャンスで失敗してしまい、前進するどころか最初の位置よりも後退してしまうと、4回目(フォ-スダウン)で確率の低いパスプレーで一気に距離を稼ぐしかない状況に追い込まれます。このことをアメリカンフットボ-ルの言葉では 『 ギャンブル(賭けごと) 呼ぶそうです。

アメリカンフットボ-ルでは、10ヤ-ド進むために、4回与えられたチャンスの中で1回でも大きく前進することが出来れば成功で、3回まで失敗することができます。しかし、テスト直前の勉強ではそうもいきません。

テスト直前の勉強で、テスト前日に学習時間が足りなくなってしまい、『 半ばあきらめからヤマを張って寝る 』 ような 『 ギャンブル 』 をしなくてもよいように、計画的に毎日を過ごして欲しいと思います。

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こんにちは。

今週は、テスト直前という方もいらっしゃれば、早い学校だと既に中間テストが終わったという方もいらっしゃるでしょう。

本ブログではこの1ヶ月間ほど、定期テストに向けての学習計画・目標設定の仕方、学習方法など、どちらかというと短期戦略的な色合いの強いお話をしてきました。今回は、高校入試・大学入試などを最終目標としたときの目標設定方法と中期戦略についてお話ししたいと思います。

 

【 自分に最も適したマイルスト-ン設定 】

タイトルに書いた、『 マイルスト-ン(Milestone) 』 という言葉は、もともとは鉄道や道路などの起点からの距離をマイルであらわした距離標識の一つです。

直訳すると、『 1マイル(1マイル=約:1609.344メ-トル)ごとに置かれた石(スト-ン) 』ということになるでしょうか。

高校の世界史の範囲ですが、古くはロ-マ帝国(共和制期:紀元前509~紀元前27)で紀元前120年頃の道路関連法 『 センプロ-ニウス法 』に基づき、1ロ-ママイル(1000歩)ごとに設置したのが始まりとされ、イタリア・ロ-マのアッピア街道には現在も当時のマイルスト-ンが残っているそうです。

日本にも同様のものとして『 一里塚 』があり、現在でも旧街道では一部残っており、一里(約4km)ごとに見ることができます。

現在の日本やヨ-ロッパでは、マイル(mile)よりもキロメ-トル(㎞)を標準単位として使用しているため 『 キロポスト 』 が高速道路などに設置されています。栃木県を通る東北自動車道や国道新4号線には、東京からの距離の標識があります。お子さん方は知らないかもしれませんので、親御さんは機会があったら話題にしてみていただければと思います。

 

最近では、ビジネス書などでプロジェクト・マネジメント用語として使われることが多くあります。

ビジネスで言うと、大きな目標に対して、ある時期までに必ず達成しておきたい節目を指しますが、勉強に置き換えると、そのタイミングまでに到達しておきたい学習範囲と到達目標(得点や順位、偏差値)を指します。

 

中学生は学校の定期テスト、校内実力テスト、統一学力テスト、塾や家庭教師の模試、受験生は下野新聞模擬テストなどもあり、多い人だと1年間に10回以上のテストを様々なタイミングで受けることになります。

高校生も同様に、学校の定期テスト、実力テストのほかに、各予備校の記述模試、マ-ク模試、小論文模試など、高校3年生ともなると、年に15回くらいのテストを受けるお子さんもいらっしゃいます。

全てのテストに目的と意味、テスト勉強をすることで期待される効果があります。重要なのは、何のために定期テスト、実力テスト、校外模試を受けるか。各テストの目的を理解した上で、自分が最も重要視すべきテストをその中から選択して、それに向けての学習計画と達成目標を組み立てていくことです。

 

現時点は中間テスト直前ですので、最優先課題は中間テスト対策の学習ですが、次の中期目標である6月の実力テストや模試に向けた計画も同時にたてておかないと、『 中間テストが終わったから思いっきり遊ぼう!』 となってしまい、また次のテストの1週間前からバタバタと準備を始めるような場当たり的な勉強に陥ってしまいます。

中長期的な 『 自分自身のマイルスト-ン設定 』 を行い、計画的に日々の学習を積み重ねてほしいと思います。

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こんにちは。

中間テストがこれからという時期ですが、今日は中学生を中心に、成績が思ったほど伸びないと思われる時期についてお話ししたいと思います。

長年、進路指導や学習相談を行う中で、成績不振の相談を受ける時期(学年)がある程度分類されることに気づきました。

今回は、成績の伸び悩む時期について大きく3つの時期に区分してお話ししたいと思います。

 

【 成績が伸びないと感じる時期 】

① 中学校1年生の春~夏

集団生活の環境が小学校から中学校へと変わり、部活動や授業の進度・難易度、宿題の量などが一気に増え、中学校の学習スピ-ドについていけない生徒さんが多く見受けられます。

この時期は、学力に大きな差がついてしまっているというよりは、日々の家庭学習の進め方、テスト前の学習方法の問題が大きいと思います。

テスト結果を踏まえて、学習計画の立て方や、定期テスト前の勉強方法などをキチンと家族内で話し合い、見直し、修正をかけてあげることで改善されます。

小学生の時から程よく厳しい家庭環境の中で、規則正しい生活習慣を身につけ、1日3食の食事、睡眠時間(就寝時間と起床時間)、お風呂に入る時間、家庭学習をする時間などがきちんと身についているお子さんは、中1で大きく崩れることはあまりありません。

(1) 規則正しい生活習慣を身につけること

(2) 1日の生活の中での無駄な時間の改善

(3) 勉強に集中できる環境づくり

が重要になってきます。

改善策が思い当たらない時などは、家庭教師や塾の学習専門のアドバイザ-に相談してみてください。効果的な学習方法のアドバイスからヒントを得ることも多いと思います。

よろしければ、トライにもお気軽に相談頂けたらと思います。

 

② 中学校2年生の秋

中学校2年生になると、中学校生活や部活動にも慣れてきて、『 中だるみ 』 してしまう生徒さんが多く見受けられます。

特に、(数学・英語)は、中学校1年生に比べて2年生で難易度がかなり高くなること、中学校2年生の授業を受けながら、中1の復習を同時に進められる生徒と、あきらめてしまう生徒で大きな差がついてしまいます。

中学校3年生の生徒さんに、『 いつ頃から数学・英語は解らなくなってきた?』と質問すると、『 中2の春くらいから。』と答えるお子さんが多いです。

中2の春からだんだん解らなくなってきているのですが、その時点では自覚症状も少なく、楽しい部活動や趣味に没頭してしまいます。いざ夏休みに勉強を頑張ろうと思っても3日坊主で終わってしまい、目一杯だらけた楽しい生活を送ってしまう・・・。こんな方は、お子さんに限らず、保護者の方にも多いのではないでしょうか。典型的な、『 中だるみ 』現象です。

中2の春ではなく、なぜ秋なのか』。

中学校2年生で中だるみをせずに規則正しい生活を継続し、忍耐強く夏休みを頑張って乗りきったお子さんも多くいます。学習への意識が高い人は、秋以降になると早くも受験を意識し始め、エンジン全開で勉強を開始して成績を一気に上げてきます。

一気に成績を上げて自信を付けていくお子さんが多いということは、逆に学年順位を下げてしまい成績が下がっていることを認識するお子さんも増えるということ。夏休みに遊んでしまったことを秋になって後悔し、反省して振り返ると、『 中2の春ごろから解らなくなったような・。』 と、解らなくなった時期を、ようやく秋になってから気付くのです。

 

③ 中学校3年生の秋

受験が迫る時期となりました。7月末で部活動を引退し、夏休みから本格的に受験勉強を開始するお子さんも多いと思います。

すでに基礎力がしっかりと身についているお子さんは、1日2~3時間学習する習慣も身についているため、ここから一気に受験に向けて頑張る!という夏休みを迎えます。中には1日8時間ほど学習しても平気という子もいます。

皆が受験へのスパートをかけたい時期ではありますが、日々の学習習慣が身についていないお子さんは、中1の春から中3の夏までの2年数ヶ月の学習が記憶に定着せず、全て忘れてしまっている可能性があります。

学習習慣が身についていないと、家庭学習を1日2時間頑張ることにも、ものすごい忍耐と努力が必要になります。

焦らずに、もう一度受験までの学習計画を立て直し、実践していくことで、回復基調に戻していけると思います。

 

【 思春期の反抗期と成績の相関関係 】

反抗期という言葉一言でかたずけてしまうのも良くないですが、反抗期は心身の成長に伴い、(個人差はありますが)誰もが陥るスランプのようなもの。精神的に成長していく上での過渡期ではないかと思います。

だれもが一度はかかる『麻疹(はしか)』のようなものとも例えられます。

『 成績が伸びないと感じる時期 』は、実は反抗期との相関関係がかなり強いと思います。

反抗期は、言ってみれば人生のスランプ期です。スランプが長引くと受験にも影響が出てしまいます。反抗期を早期に解決するきっかけとなるのは、親子間の対話(説教ではありません)。幼少時代からきちんと対話ができているご家庭のお子さんほど反抗期は短く軽いと言われます。

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こんにちは。

定期テストの季節が近づいてきました。

来週以降、今年度最初の定期テストを間近に控えておられる生徒さんも多いと思います。

春休み明け課題テストや、塾や予備校の模擬試験などを既に受けている方もいらっしゃるかと思いますが、学校の定期テストは中学生、高校生ともに内申点に反映される重要なテストです。しっかりと準備して臨みましょう。

 

【テスト前の学習計画表作成】

テスト前の学習計画をまだ立てられていない人は、今週末から計画をしっかり立て直し、家庭学習に取り組みましょう。

例年、中間テストでびっくりするような点数を取ってしまい、あわてて家庭教師の依頼を頂くケ-スが見受けられます。6月にご相談を頂く方で比較的多いのが、高校1年生、中学校1年生です。学校や学習環境がガラッと変わったことに対応しきれていない方が多いということでしょう。

 

定期テスト前の学習方法に関しては、以前のブログ記事(2011年4月18日)

栃木 定期テストに向けた勉強方法(中間テスト・期末テスト)中学生編 ①

をご覧いただけたらと思います。

 

【テスト見直しの重要性】

定期テストが終了してから家庭訪問をさせていただく機会がありますが、テストの見直しを十分にできていない生徒さんを多く見受けます。

少しいじわるな質問ですが、中間テストで『 数学 65点 』だった生徒さんに、『 今、中間テストと全く同じ問題を解いたら何点取れそう?』と聞くことがあります。

お子さんからの解答は、『65点~70点くらい』 と、自信の無いものが多いです。

本来ならば、『 90点以上は取れそう』 という答えが理想的ですが、この事実を客観的に分析すると、

テストを返してもらった日の授業で見直しをした〕ことで安心してしまい、〔自宅へ戻って間違えた問題をもう一度やってみる習慣のついていないお子さんが大変多い〕ということだと思います。

テストの見直し学習という蓄積が、1年後に大きな学力差となって表れてしまうことは容易に予測がつくと思います。

これを機会に、テストの見直しの重要性をお子さんと話し合い、お子さん自身に再認識してもらい、

1回受けたテストをもう一度受けたら100点近く取れる〕状態に近づけて欲しいと思います。

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こんにちは。

今回は、日々の学習習慣の重要性にまつわる話題です。

学生の頃はもちろん、社会人になってからでも、テスト前短期決戦型よりも日々コツコツと学習したほうが、学習効果が高いのは良く知られています。

ご存知の方も多いかも知れませんが、ドイツの心理学者である、ヘルマン・エビングハウス(1850-1909)が行った、記憶と忘却の研究についてお話しします。

 

【エビングハウスの忘却曲線】

エビングハウスは教育業界でも有名な人です。

無意味な3文字のつづり(ier,udy,dkq,axg・・・)を記憶し、その再生率を調べることで、記憶の中でも特に中期記憶(長期記憶)について研究をした人として知られています。

多くの実験者から得られた膨大な情報・結果から、人の記憶は、覚えてから1日の間に急激に忘却され、その後の忘却スピ-ドは緩やかになることを考察しました。

 

(時間経過に対する忘却率)

20分後・・42%

1時間後・・56%

1日後・・74%

1週間後・・77%

1ヶ月後・・79%

解りやすく言うと、無意味な100個の音節を一度暗記してから、1日後には、平均して74個が忘れ去られ、26個しか思い出せないということです

 

エビングハウスの用いた無意味な音節ではなく、社会の歴史や地理など、学問として体系的に意味のある情報の記憶の場合、忘却曲線はより緩やかになるとも考えられています。

忘却にも、再生可能な忘却と完全忘却とがありますが、学校で学習した内容は、意味のある(理屈の通った)ものが大半なため、繰り返し学習することで、完全忘却ではなく、再生可能な忘却、そして意味を持つ記憶へと変化させることが可能です。

個人差はありますが、1日後、2日後、1週間後、2週間後などタイミング良く、4回~6回繰り返し暗記を行うことにより、忘却率は改善され、きちんと記憶として定着すると言われています。

 

【エピソ-ド記憶について】

エピソ-ド記憶とは、言葉に意味を与えて物語形式で記憶されたものをいいます。

前回のブログでも少し触れましたが、家庭訪問をした際にお子さんに『おとといの晩御飯覚えてる?という質問をすることがあります。問いに対して、皆さんはまず『 昨日の晩御飯』 を思い出します。『昨日はハンバ-グで、おとといは日曜日だったから、お父さんも一緒にいて、、手巻きずしだった!』 という具合に記憶を少しずつ手繰り寄せて思い出していきます。

記憶は、時間や場所、その時の感情が付随している方が、強く定着します。イベント性の高い修学旅行などであれば、印象に強く残っていることが多く、1週間前のことでも、『修学旅行の1日目は、京都駅前の大きいホテルの広い食堂で、カツカレ-とコ-ンス-プとサラダとゼリ-を食べた。隣に座ったタカシ君がゼリ-が食べられなくて貰って2個食べた。コ-ンス-プがかなりおいしかった!』 など、情報ではなく、情景として一気に思い出すことができます。

 

特に歴史の勉強などは、エピソード記憶として定着させることを意識して勉強するのが効果的です。

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こんにちは。

今回は、普段あまり耳にすることのない言葉ですが、『メタ認知能力』についてお話ししたいと思います。

『メタ認知能力』とは、自分が「認知していること」を客観化して認知する能力のことです。と、いっても少し難しいですね。

もう少し具体的に言うと、『メタ認知能力』とは、見る、聞く、話す、動く、書く、暗記する、理解する、考える、などの自分自身の認知行動を、もう一段上の客観的な視点でとらえて、自身の活動が正しいか、正しくないかを判断し、見直し修正することができる能力とも言えます。

子供から大人、学生から社会人になったとき、日常生活の中でも必要とされる能力で、現代の教育業界においても、大変重要な課題の一つとされています。

メタ認知能力が高い人は、特に意識をしなくても、自然と自分をメタ認知して行動できている場合が多いかもしれません。

 

メタ認知能力が高いといえる項目をいくつかあげてみます。

 

(1) どのような問題解決の場合に、自分がどの方法を用いるともっとも効果的に解決できるかを知っている。

(2) 自分の導き出した答えの道筋で、どこを理解していてどこが曖昧かを自分で理解して定期的にチェックして見直すことが出来る。

(3) 学習を始める前に、どの方法が最も効果的か、熟考した上で最善策を選択して課題に取り組む。

(4) 課題に取り組む時は、学習計画を立てて計画と実行の齟齬(そご)を理解し、より効率的な計画の修正ができる。

(5) 問題が解けた時に、どこが重要でどこでミスが起きやすいか、意識的に注意しながら自分の解答のうまくできた点を理解している。

(6) 問題を解き終えた時に、間違っていないか、見直しを常に行い、自分のミスを自身で見つけられる。

(7) 自分が、どこまでを理解していて、どこから理解できていないかを判断できる。

 

家庭学習に置き換えてみると、例えば以下のような考え方ができるかどうかということでしょうか。

 

(理科・社会)テスト前、理科、社会などの暗記科目は、ただ問題集をやるだけよりも、全体の流れを十分に理解して、重要語句を(読んで、音読して、書いて)暗記してから問題集に取り掛かる方がより効果的ではないか。

(数学)今回の数学のテスト範囲は広範囲なので、テスト2週間前から14日かけて毎日5問、合計70問以上解けば、今の自分の学力ならば、90点以上は確保できると思う。

(英語)授業中あてられそうなことが分かってから必死で和訳をするよりも、先に全ての予習をしておいたほうが、授業中にじたばたせず、落ちついて授業に集中できるのではないか。

(国語)木曜日に漢字の100問テストがあるので、月・火・水曜日の3日に分けて、出題範囲の200個の漢字の熟語を、1個につき3種類、600パタ-ン書いて練習し、95点以上を目標にしよう。

 

皆さんは、(1)~(7)の、いくつの項目で『これは自分は出来ている!』 と思いましたか?

わたしはというと、『こんな偉そうなことをブログで書きながら、わたし自身の日常はどうなの?』 と自問自答をしています。

このブログはネット上に掲載するため、不特定多数の方に向けて発信しています。

『栃木県の教育プランナーはたいしたことないな。』

『誤字脱字が多くて句読点の位置もおかしいわ。』

『文章構成がいつも解りにくい。』

と皆さまに思われないように、文章としておかしいところはないか、発信したい内容を十分に込められているか、理解しやすいように書けているか、を意識して何回も文章の見直しをしています。

このように、わたし自身も普段から、自分を客観的にとらえる意識をもつことで、『メタ認知能力』を高めようと努力しています。

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