2011年9月22日
東京都立高校入試 共通問題 英語③英作文の傾向と対策
こんにちは、家庭教師のトライ東京本部です。
今回は、「英作文」の出題について、英作文問題を含む大問4の出題とあわせてみていきます。
英作文は、大問2の3で3つの英文をつくる条件英作文が12点分、
大問4の問4で2題8点分でした。大問4では英語の長文問題に組みこまれて出題されています。
大問1:リスニング 配点 20点
大問2:「会話文」読解+英作文 配点 24点(英作文12点)
※大問2の英作文は、本文を読んだことを参考に(ヒントに)与えられたテーマに沿う英作文をつくるスタイルです。
大問3:「会話文」読解 配点 28点
大問4:「物語文など」読解+英作文 配点 28点(英作文8点)
※大問4の英作文は、大過去5年、本文の内容に関して「次の質問に英語で答えよ」といった
英語の疑問文に対して、本文の内容に即した答えを英語で書く、というスタイルです。
平成23年度はどうだった?大問2の英作文
大問2 3(2)3つの英文 配点12点 正答率63.9%
平成23年度は、
「この記事を読んだ後で、あなたが困っているときだれかに助けてもらったことについて、
英語で書くことになりました。あなたがだれかに助けてもらったことを一つ取り上げ、
そのことについて三つの英文で書き表しなさい」
というものでした。
誤答パターンとしては、助けてもらったことを3つ書いてしまう、英文が3つではない(ピリオドが3つではない)、
が考えられますが、過去問演習をしっかりやって慣れておけば回避できるミスです。
構成のパターンを身につけておくと書きやすいでしょう。
今回であれば、一文目:困った出来事 二文目:だれが助けてくれたか 三文目:どのように助けられたか。
突発的にテーマが与えられているのではなく、文章が与えられています。文章の内容、表現を流用して
英作文が作れるようになっていますから、どうやって作文のヒントを本文から掴むかを練習することがポイントです。
また、書きたいことを無理に書くのではなく、自分が英語で表現できることを無理せず書くようにしましょう。
平成23年度はどうだった?大問4 読解と英作文
大問4 物語文 大問平均正答率50.2%
問1 英文解釈 thatの指す内容 記号選択 配点4点/正答率78.7%!
問2 要旨把握 本文の流れ 記号並べ替え 配点4点/正答率32.6%
問3 内容一致 空所補充 記号選択 ×3題
(1)配点4点/正答率67.5%! (2)配点4点/正答率57.6% (3)配点4点/正答率60.6%!
問4 内容把握 英問英答(英作文) ×2題
(1)配点4点/正答率13.6% (2)配点4点/正答率40.8%
【出題パターン大問4全体】
<選択式問題>
1.本文の内容と合っているものを選ぶ問題
文が途中まで書かれていて、穴埋め箇所を選択肢の中から選ぶ。
書かれている場所を見つけ、よく読めば解ける問題。
2.話の流れの順に並べ替える問題(完全に正答出来て得点できる)
いずれの選択肢の文も、本文中に同じ内容が書いてあるので、ていねいに読み進めれば正解できる。
※正答率UP作戦!
先に選択肢を訳しておく。それから本文にとりかかり、
該当箇所毎にチェックすると、本文を読み終わる=並べ替えも完了!
3.内容一致 選択肢から選ぶ
選択式の問題は、下線部の前後を読めば正解を導きやすい問題。本文の中から見つけることができます。
英文を読むスピードが遅い、または本文をきちんと読まずに書いてあるところをあてずっぽうで探そうとすると時間が足りないことも。
4.英作文 (英問英答)
本文の内容に沿った英語の質問に英語で解答する。本文の内容を理解し、
英語のルールにのっとって正しく文が書けること。
本文を利用できるので、放棄せず挑戦しましょう。主語と動詞の形を間違えないようにしたい。
平成23年度の(1)
What did Hiroki decide to do for the class after he saw Ken in a park ?
主語はHiroki → he , 動詞はWhat did Hiroki decide to do なので過去形 decided 、
よって He decided to practice ~ で答えが書ければよい。
~ 家庭教師の先生より ~
重要!!代名詞(he、she、thatなど)が具体的に何を指しているのかを常に把握しておく(書きこみながら)。
会話文(” ” でくくられたところ)と普通の文章が混じっているので状況描写なのか、登場人物の心情描写なのか、
確認しながら読んでいくことが解答の近道です。ただし、英語が苦手な受験生に「よく読もう」と言っても、
よく読むという感覚が身についていないことが多いので、一緒に読み進めながら、
横にメモ書きをしたりなどの作業を体験を通して身につけていくような指導を受けることをお奨めします。
英作文は、「どの疑問詞ではどういう答え方をするのか」をしっかり練習することと、時制の間違いに注意することが
大切です。毎回添削を受けて、数をこなし慣れておくことが大切です。