教育プランナーブログ

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こんにちは。家庭教師のトライ東京本部です。

もう一度、東京立高校入試問題の共通問題 国語 の問題構成を振り返ります。

共通問題の国語は、以下の問題数で構成されています。

 

 大問1  漢字の読み  2点×5題 10点

 大問2  漢字の書き取り  2点×5題 10点

 大問3  小説の読解問題  5点×5題 25点

 大問4  論説文の読解問題  5点×4題+10点×1題 30点

 大問5  古文融合問題  5点×5題 25点

※大問4については、作文の対策とセットですので次回とし、今回は先に大問5(古文融合)を見てみます。

 

平成23年度はどうだった?

 

大問5  <万葉集、枕草子を引用した説明文の読解>

 問1 文中の「少なからず」と同じ意味用法で25~35字

                 短文作成記述  配点5点 / 正答率54.0%(部分正答含)

 問2 説明文の内容把握 記号選択  配点5点 / 正答率67.0%

 問3 説明文の内容把握 記号選択  配点5点 / 正答率64.7%

 問4 古文中の語句の意味を説明文から抜き出し 記述  配点5点 / 正答率77.6%!

 問5 説明文中の言葉の意味  記号選択  配点5点 / 正答率85.8%!

 

実質古典の知識がほとんどなくても、説明文をきちんと読解できれば解答を導き出すことができる出題でした。

平成22年も同様に、古典そのものの知識がなくても解答可能な出題でした。

   

  

【出題の特徴】

  1. 都立共通問題=古典単体ではなく、説明文の中に古典が含まれる。

  2. 古文、漢文の知識(文法、言葉の意味)はほとんど問われない。

  3. 説明文を読むことで、解答を導くことが可能である。

 

特筆すべきは 

 ・文中の言葉を使った短文作り(25~35字)

 ・文中の言葉の意味

の2つが頻出という点です。「国語表現」を重視した出題です。

 

 

【対策】

確かにここ数年、古典の知識を問う出題が見られませんので、古典の対策をとらないという選択も考えられます。

念のため、「歴史的仮名遣い」 と 「現代仮名遣い」 の書き換えは押さえておいたほうが無難です。

余力がある生徒は、基本的な古語の意味や、文学史もチェックしておくのも手です。

ただし、古典の知識を問う問題が3問以上というのは考えづらいので(3問=15点)、

高得点狙いでない場合は他の科目の学習時間とのバランスをみて判断しましょう。

むしろ、説明的文章の読解の訓練をしっかりやる必要があります。

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