教育プランナーブログ

各都道府県の経験豊富な教育プランナーが最新の教育情報や
お子さまの目標達成をサポートする情報を発信いたします。



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2011年10月

こんにちは。家庭教師のトライ東京本部です。

 「ラスト100日!」

算数に多くの時間を割く中学受験の勉強。理科、社会は「暗記だから」と取組みが甘くなったり、

「苦手だから」と後回しになったりする生徒さんも多く、勉強の時間の確保が大きなテーマになります。

 

理科の勉強に大きく影響するのは家族の言葉です。

 「うちの家系はみんな理系はダメだった」

   → 子どもは理科ができるようにならないと思い込み努力をしなくなります。  

 「お母さんは理科が大好きだったのになぜかしらね」 

   → 子どもは劣等感を持ったり、逆に反感を持って取り組まなくなったりします。

 「お前は文系タイプだから理科は苦手だろうな」

   → 子どもはなんとなく説得力を感じ、苦手だと決めてしまいます。

 

4教科ありますから、得意不得意や好き嫌いの順番はどうしてもついてしまうものです。

ただし、理科は短期的に点数を上げることが場合によって可能な教科です。

理科を好きになってもらうには、まず点数アップを果たしてからでも良いかもしれません。

 

 

【理科は「単元攻略」教科】

理科のよいところは、 『 単元どうしの関連性が薄い 』 という点です。

「電流が苦手だから光合成も理解できない」、「気体の性質がわからないからテコが理解できない」

ということは起こりえません。

理科は大きく「化学」「物理」「生物」「地学」に分類できるのはご存知の通りです。

更に分類すれば、電流、圧力、ものの溶け方、酸とアルカリ、棒のつりあい …

それぞれ独立して勉強できるものばかりです。

入試では一度に全単元を問われることはまずありません。限られた時間内で限られた問題に取り組むのですから、

全てを完璧にするのではなく、出る可能性のある単元を優先的に勉強することが大切です。

関連性が薄いからこそ、一つずつ、「この単元の問題は解ける!」というものを作っていけます。

 

 

【さらっと一通りの勉強はNG できるものを増やしていく】

夏期講習、冬期講習、あるいは入試直前期は、「総まとめ」「総整理」という言葉を良く耳にします。

しかし、理科に関してはちょっと立ち止まって考えてみてほしいと思います。

夏期講習で理科をとったけど点数が上がらなかった、というのは実はよくある話です。

単元ごとのつながりがほとんどないものを少しずつつまみ食いしているだけでは、

理解できるようにはなかなかなりません。

理科がほぼ仕上がっている受験生以外は、「総整理」の勉強という考え方を切り替えることをお勧めします。

 

まず、志望校の理科の過去問について ①頻出単元を調べる ②ほぼ出題されない単元を調べる

 ①の頻出単元については一つ一つ、ゼロからきちんと時間をとって勉強をやり直します。

 ②の出題されない単元については、状況によってはもう勉強しないと決めるのも方法の一つです。

つまり優先度を明確にし、優先度が高いものからひとつひとつクリアしていくということです。

最終的にはそのほうが点数が取れるようになります。

 

 

【暗記の工夫=漢字練習とは違うはず】

理科の勉強の基本は、「実験」と「観察」です。入試問題でも実験の図を与えられることがよくあります。

理科(社会)の用語を覚えるときに、漢字練習や英単語練習のように、

その用語を紙やノートに何回も書いて覚えようとする生徒さんがいます。

結果が伴っているのであれば有効な方法ですが、結果が伴わないようであれば方法を変えましょう。

 図や表と合わせて視覚的に覚える = 実験・観察の方法や様子を理解する

面倒でも、きちんとまとめノート(できれば色を使って見やすく)をつくる勉強が、近道です。

本当は、何度も実験や観察を行うことが一番効果があるのですが、現実的には難しいでしょう。

たとえば、eカテイ塾 のような映像を用いて勉強することは、限られた時間しかない受験生にとっては

効率の良い勉強法だと思います。

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こんにちは。家庭教師のトライ東京本部です。

 「ラスト100日!」

今までこんなに勉強したことがあるだろうか?というくらい時間を費やして、日々受験勉強に

邁進している時期ですね。そして総勉強時間数の多くは 『 算数 』 に使うことになると思います。

計算問題・一行問題のように瞬発力勝負でスピードを強化するもの、

文章題や図形・場合の数のように、思考し解答を導くもの。算数の問題は大別するとこの二種類になります。

受験校の問題構成、問題数によって、どちらを強化するかが決まります。

また、この時期、受験生の耳には 『 ケアレスミスをなくそう! 』 という言葉が繰り返し届くと思いますが、

それだけでは、具体的にどうすればいいのかわからないというのが受験生の本音でしょう。

これからの時期は、生徒別に具体的な対策、対処法を授け実践させることが大切です

 

【 「計算力」 ⇒ 「暗記力」 ⇒ 「試行力」 】

苦手な単元が明確であるケース(「流水算が苦手」「割引、利益の問題が苦手」など)は、

類題を徹底的に演習し体得するという方法があります。

また、漠然と「応用問題が苦手」というケースもあります。

どちらにせよ、まずはもう一度「解法を暗記する」ことをお勧めします。

 

例えば、「速さは?」と聞かれたら瞬時に「道のり÷速さ」と答える、といった具合です。

理屈の前にとにかく解法を徹底的に覚えます。

 

次は、問題を解き正解を出すところまで持っていく必要がありますから、「試行力」を鍛えます。

問題を見たときに「暗記」した解法のどれを使うか「試していく」作業を行う訓練です。

特に、普段から「問題をよく読みなさいと言われるが、よく読んでも解けない」という生徒の場合、

ほぼ思考停止の状態=解法を試行していない状態です。

『文章を読む⇒使えそうな解法を試す』ためには、

解放を暗記するために数多くの類題をこなし、見たことがある問題を増やすことに尽きます

はじめは例題や基本問題のまる写しでも構いません。「急がば回れ」です。

 

【必要な単元の必要なレベルの演習に絞る】

目標は合格点をクリアすることであり、満点をとることではありません。

わかってはいるのですが、過去問を解くときについつい全問解こうとし、全問解説を受けたくなります。

ここで明確に要・不要のジャッジをしなければ学習効率が下がります。

ここで言う「ジャッジ」は、生徒の学力、得意不得意、合格ラインを踏まえて個別に行わなければいけません。

 

【計算問題対策は?】

毎日計算練習をしてもし過ぎることはありません。入試では、何回もやり直しをする時間はありませんし、

また、一回解いた問題はその場では正解にしか見えないものです。

計算問題は全問正解が鉄則です。見直しをせず、一回で正解を出す訓練をすることをお勧めします。

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こんにちは。家庭教師のトライ東京本部です。

 「ラスト100日!」

過去問演習は順調に進んでいますでしょうか。科目別の目標点数の設定は終わっていますでしょうか。

目標点数を設定し、現状の点数が目標に届いていない場合には、目標点数をクリアするために必要な対策を打ちます。

今の時期からのわずかな期間で何をするべきか、頭を悩ませている受験生は相当数います。

特に 『 国語 』 は、何をすればよいか、算数や理科、社会との兼ね合いもあり苦労する方が多いのではないでしょうか。

  

  

 【自分の癖を発見し、修正する】

一般的に読解問題は「論説文」「説明文」「物語文」「随筆」…とジャンル分けをし、ジャンル毎に勉強します。

そのため、「論説文・説明文、いわゆる説明的文章は得意だが、随筆が苦手」というケース、

またはその逆、というようにジャンルによる傾向がはっきりしていることがあります。

また、「問題文によって解ける/解けないの差が大きい」も多くあります。

このケースは、いつも自分の価値観で文章を読む生徒に多く見られます。

まずは、自分の読解の癖を発見する必要があります。

   

<よくある読解の癖>

 ・ 「自分だったらこう思う」という基準で選択肢を選んでいる 

       ⇒ 登場人物の心情からずれる

 ・ 自分の善悪、価値観で選択肢を選んでいる 

       ⇒ 文章の内容、筆者の価値観からずれる

     例 : 「割り箸はリサイクルであり、環境破壊ではない」という論を展開している文章なのに、

         内容一致の問題で「割り箸は環境保護の観点から使用を控えるべき」を選ぶ。

 ・ 無意識に行を飛ばして読み進めているが、本人が気づいていない。

      ⇒ 本文のどこに何が書いてあるかが見つけられない。

  

<よくある解答時の癖>

 ・ 選択肢の問題で、手前の答えの選択に引きずられる。

    例 : 問1で「イ」を選び、問2でも「イ」を選んだ。だから問3は「イ」ではないと思ってしまう。

 ・ 選択肢の問題で2つまで絞れるが、最終的に選ぶ答えが正解ではない。

  

このような「癖」は、一人ひとりを丁寧に指導し、どのような思考で解答しているのかを

チェックしなければ見つけることができません。

「問題文をよく読みなさい」「丁寧に読みなさい」「線を引きながら読みなさい」

といったところで、生徒は「よく読もうとする」「丁寧に読もうとする」「線を引いてみる」のですが、

結果はなかなか変わりません。「癖」を発見し、その癖を修正する具体的な方法と実践が必要です。

 

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こんにちは。家庭教師のトライ東京本部です。

 「ラスト100日!」

中学受験生の皆さんにお勧めする受験対策法をご紹介します。

 

 その1.【家族会議は慎重に! 】

「できれば中学受験で失敗してほしくない」。保護者の方に共通する願いです。

そのため、第一志望はこのままでいいのだろうか?併願校はこの組み合わせでいいのだろうか?

これらの点について家族で話し合う場合、頻度とタイミングに注意が必要です。

  「あなたはどうしたいの?」

  「大丈夫なの?」

何度も聞かれたお子さんは不安が高まり、受験勉強の効率を結果的に下げてしまうことにもつながります。

特に今の時期は、もうひと伸びするためのチャンスの時期です。

志望校に向けて勉強に専念させることを優先してあげたいものです。

 

 

 その2.【過去問を有効的に活用する!】

すでに過去問に着手している受験生が多数だと思います。

過去問演習で一番必要なことは、「 制限時間内に何点取れるのか 」を知ることです。

1日1教科ずつだと集中して解けるためミスは減りますが、データとしての価値は下がります。

できれば、4教科受験ならば本番と似たような時間割でまとめて解くことをお勧めします。

 例) 11月3日 平成20年度 各教科50分なので5分縮めて実施

   9:00~国語45分 10:00~算数45分 11:00~社会45分 12:00~理科45分

4教科、気持ちを切り替えながら集中力を維持して受験するのですから、

上記のようになるべく同じ順番で連続して取り組みましょう。

また、過去問の「 つまみぐい 」はお勧めしません。

1,2問ピックアップして解けた解けなかったの議論はあまり意味がありません。

むしろ本番を想定して解く際に、答えを知っている問題があると、

思ったより点数が取れてしまい、その後の勉強に油断が生じる可能性があります。

 

過去問演習で二番目に必要なことは、「 スタイルを知り、スタイルに慣れる 」ことです。

そもそも、どのような問題構成で、何問の問題があるか、記述問題は多いか少ないか、

といったことを体で覚えます。よくいわれる「時間配分」とはスタイルを知ることです。

 

三番目は「 傾向・対策を立てる 」ことです。

しかしながら、これは子供にはなかなか難しいことです。これは周囲の大人の役割でしょう。

 

 

 その3.【志望校対策とは合格点をとるための対策】

合格するために必要なことは、合格最低点以上を取ることです。

そのために国語で何点、算数で何点、社会で何点、理科で何点、と科目別目標を設定します。

そして、志望する中学校の入試問題のその科目で目標点をクリアするために、

どの単元を、どのレベルにまで引き上げるか、対策を練ることが重要です。

手当たり次第にいろいろな中学の入試問題を解く、同レベルの偏差値の中学の入試問題を解く、

それも一つの方法ですが、入試までの時間は限られています。

お子さまの学力、得意不得意を踏まえ、お子さま個人ベースでシナリオを作ることを強くお勧めします。

 

 

 その4.【受験突破に必要な20のルール】

受験生が実行してほしい20のルールです。今回はその中から3つご紹介します。

1.睡眠前三時間は、バラエティ番組は見ないこと

睡眠時、人間はレム睡眠、ノンレム睡眠を繰り返すことにより、今日一日の出来事などの記憶を整理します。

基本的には、睡眠直前のものから順々に記憶として定着されていきますが、

特に印象の強い記憶がある場合、その内容が優先的に記憶として定着していくことになります。

折角、昼間に一生懸命学習した内容もこのルールを破ることで一瞬にして吹き飛ぶことがあるのです。

 

2.受験の常識「朝型」への改善は、日々30分以内で早めていくこと

よく夜型のお子さまが、受験前だからといって突然朝型にしようとすることがあります。

しかし、一旦身についてしまった生活習慣を急激に変えることは、大きなストレスを生むことになります。

大きなストレスは脳内における記憶をつかさどる細胞(LTP)を死滅させる最大の敵です。

覚えが悪くなったり、覚えたものを思い出しにくくなったりします。

ですから、日々少しずつ早起きにしていくことが必要です。

 

3.努力した時間に対して伸び率が高い科目から取組むこと

科目ごとの得意・不得意は誰にでもあります。今後、短い期間で最大限の成果を求めていくためには、

ここから努力したものに対し、最も伸びが期待出来る科目を正確につかむことが大切です。

同じ社会が苦手なお子さまでも、ここから先の伸び方には違いがあるのです。

自分では算数が苦手と思っていても、取り組み次第で一気に伸びる可能性もあります。

これを”伸び率の見込み”といいます。この見立てを誤ると受験そのものを失敗することがあります。

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こんにちは。家庭教師のトライ東京本部です。

受験に 「 偏差値一覧 (入試の学校ランク表) 」 はつきものですし、重要な参考資料です。

ところが、学校案内の本であったり、皆さんが受験される模試の種類によって、その数字に差があります。

そのことで混乱を招くケースがあります。今回は、偏差値一覧表の見方についてまとめます。

  

【東京都内の中学受験生が受ける主なテスト・模試】

 ・ 統一模試(首都圏模試センター)

 ・ 合不合判定テスト(四谷大塚など)

 ・ 全国公開模試(日能研)

 ・ サピックスオープン(SAPIX)

 ・ アタックテスト(栄光ゼミナール)

 

【テスト・模試受験時の偏差値の評価ポイント】

 ① 同一の模試で横の比較 (伸びている教科、伸び悩んでいる教科、総合力の上昇・下落)

   同一の模試=受験者層が大きく変わらない、という観点から相対的に教科別の伸び具合を

   比較することができます。基本的には複数回受験することをお勧めします。

 ② 異なる模試で縦の比較 (同時期実施の模試で合否判定の差をみる)

   『Aという模試では偏差値65だったが、Bという模試では偏差値55だった』ということは

   決してめずらしいことではありません。偏差値の数字ではなく、合格可能性の数値を見るようにしましょう。

 ③ 模試の結果 = 総合力の目安 ≠ 合否の判断

   志望校が全く異なる受験生が受ける模試・テストです。志望校対策に特化した受験勉強を進めていれば、

   力を入れている単元、そうでない単元が当然あります。また、実際の入試での出題形式や総問題数も

   全く異なりますから、時間配分含め模試・テストと合う勉強をしているとは限らない点に考慮が必要です。

   つまり、模試で合格可能性が高い=合格とはいえず、足りない=不合格とも限りません。

   ですから目安の偏差値もおおむね合格可能性60%~80%で設定されています。

   しかしながら、そもそもの総合力を身に付けた上での志望校対策ですから、-5ポイントくらいまでには

   持っていきたいところです。

 

【偏差値一覧・ランク表を見るときの注意ポイント】

 ① 複数回入試の学校は日程別にチェック。総じて1日目受験が敷居が低め、2日目以降は上昇する。

 <女子が受験する中学の例>

 成蹊中 2/1 61 ⇒ 2/4 64

 女子美術大学附属中 2/1 48 ⇒ 2/3 53

 多摩大聖ヶ丘中 2/1 51 ⇒ 2/2 54 ⇒ 2/3 52

 武蔵野女子学院 2/1 40 ⇒ 2/2 42 ⇒ 2/3 43

 

 <男子が受験する中学の例>

 早稲田中 2/1 69  ⇒ 2/3 72

 中央大学附属中 2/1 59  ⇒ 2/4  65

 日本大学第三中 2/1 48 ⇒ 2/2 50 

 玉川学園中 2/1 45 ⇒ 2/2 46 ⇒ 2/4 50

 

 ② 受けたテスト・模試のデータとなる一覧表で確認します。種類が違うと目安も異なります。

 例 : 慶應普通部 2/1 合不合判定テスト⇒64  統一模試⇒71

     吉祥女子中 2/1 合不合判定テスト⇒60  統一模試⇒64

 

【最後に】

中学受験には2つの側面があります。ひとつは医学部受験」のように受験校別の対策が必要ということ、

もうひとつは、「 情報戦 = 情報に振り回される 」という面があることです。

情報、データを有効活用する必要がある一方、いくつもの情報が流れ込み混乱することが多く見られます。

特に受験が近づくにつれ、保護者の方の不安は情報量に比例して増大します。その様子や不安感が、

受験の主役である子供の集中力や学習意欲にマイナスに作用してしまっては本末転倒です。

一にも二にも、主役である子供が志望校合格に向けて、全力で勉強できる環境づくりが最優先です。

情報の交通整理をするのも、私たち教育プランナーの役割の一つです。

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こんにちは。家庭教師のトライ東京本部です。

「ラスト100日!」

 最近注目を集めている都立の中高一貫校は2月3日の入試日(特別枠は1日)に一斉に実施されます。

また、都内の国立、私立中学校は2月1日をピークに2,3日(4日以降も数校が実施)が入試日となります。

私立中の場合、午前入試や午後入試というように、時間帯をずらしていることも多く、

同じ日に2校受験することも場合によっては可能です。

また、1月に埼玉県や千葉県の私立中を「練習」として受験することも多いのですが、

体調管理の面や、合格するつもりが不合格になってしまい2月の本命校受験に影響がでるケースもあり、

子供の負担を考え、「塾からは勧められたが、1月受験をしない」ということも増えています。

 『 受験校数を増やすこと ≠ 合格率アップ 』 という点に注意が必要です。

 

 

【大学入試の結果が左右する受験倍率】

ここ数年、国立私立中高一貫校の受験倍率に大きく影響を及ぼしているのが、「大学合格実績」です。

特に難関校では「医学部」への合格実績が翌年度の中学受験の倍率に影響します。

男子では開成麻布武蔵の、いわゆる御三家に加え、巣鴨中は注目が必要です。

今年は東京大学理Ⅲ(医学部に相当)に5名、慶応義塾大学医学部にも11名の合格者を出しており、

受験生、受験生の保護者からの注目が高まっています。また、大学合格実績を伸ばしている、

世田谷学園(東大7名合格)も人気が高まっている学校の一つです。 

女子では、桜蔭女子学院雙葉に加え、豊島岡女子鷗友学園女子などが注目されています。

 

 

【行きたい学校を集中的に受験する】

かつては「本命校」「チャレンジ校」「安全校」というような分類で複数の学校を受験することが多かったのですが、

近年は、複数回の受験機会を設定する私立中学校が多数になり、受験の日程の組み方も様変わりしています。

原則は  ①本命校の初日は受験する  ②本命校の2回目以降も受験日程に組み込む

この2点は重要なポイントです。特に中堅校はこの傾向が顕著です。

よくある失敗例としては、受験直前に模試やテストの偏差値が上昇し、急きょチャレンジ校を受験するケースです。

ほとんどの私立中学校が2月1日に1回目を設定していますから、チャレンジ校=1日受験のシナリオになりがちです。

結果的に本命校の1日目を受験しないことになり、かつチャレンジ校対策にまで手が回るかどうか、

もっといえば、本命校対策の時間をチャレンジ校対策に振り分けることになり、どちらも中途半端になりがちです。

そもそもは 「 〇〇中学に行きたい 」 という思いで本命校を決めて勉強してきていますから、

よくよく考える必要があります。

  鉄則1 本命校の入試日程を1回目から決定する(なるべく全回数)

  鉄則2 空きスケジュールで無理なく受験できる学校を日程に組む

 

 

【注目高まる!都立中高一貫校】

今年の春、注目を集めていたのが、都立中高一貫校初の大学受験の結果でした。

初の都立中高一貫校の東京都立白鷗高等学校の一期生が、東京大学に5名、一橋大学に2名、

早稲田大学に38名、慶応義塾大学に15名、という結果を出しました。

都立一貫校が、国立私立一貫校のように進学実績がだせるという指標になり、

受験生や受験を控える保護者の注目度は非常に高まっています。

都立の中高一貫校は、高校募集がある学校(附属中学校)と高校募集をしない中等教育学校があります。

 

 <附属中学校>

 白鷗高等学校附属中学校  両国高等学校附属中学校  富士高等学校附属中学校

 大泉高等学校附属中学校  武蔵高等学校附属中学校

 <中等教育学校>

 小石川中等教育学校  桜修館中等教育学校  南多摩中等教育学校

 立川国際中等教育学校  三鷹中等教育学校

 

いずれも、特色ある教育方針を掲げており、国立・私立中学の受験と同様、学校の教育方針や

カリキュラムを十分調べた上で受験校選び、受験するかしないかを決めることをお勧めします。

また、入試の形態が私立中受験とは大きく異なり、かつ入念な準備が必要です。

その中学校の対策をお子様に合わせて行うことが合格への近道です。

 

※受験日程(平成24年度入試) 詳細は東京都教育委員会のホームページをご覧ください。

  <特別枠>

  出願日 : 1月19日.20日   検査日 : 2月1日  発表 : 2月2日

  <一般枠>

  出願日 : 1月19日.20日   検査日 : 2月3日  発表 : 2月9日

  <海外帰国・在京外国人枠>

  出願日 : 1月15日.16日   検査日 : 1月26日  発表 : 2月1日

  ※千代田区立九段中等教育学校  出願日:1月20日 検査日:2月3日

 

 

【最後に】

前回のブログでもお伝えしましたが、中学受験は国立、私立、都立に限らず、受験校対策が必須です。

ラスト100日! 家庭教師のトライは受験生を応援します!

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こんにちは。家庭教師のトライ東京本部です。

「ラスト100日!」

受験日が刻々と近づいてきました。

私の担当する6年生の生徒さんの一人は 入試日までの「 カウントダウン・カレンダー 」 を作り、

部屋のドアを入ってすぐ、真正面に貼り出しています。

部屋に入るたびに 「 あと〇日 」 を目にすることで、気持ちが勉強モードに切り替わるそうです。

いままではつい大好きなゲームに手が伸びていたのが、「 まず勉強! 」 とすっかり受験生です。

 

【受験生(小6)のみなさんへ】

 「目指している学校があるけれど、どうしよう。」

目標を下げたほうがいいのか? このまま目指すのか? でも今のままでは受からない可能性が高い…。

中学受験は、実は大学受験、特に医学部受験と共通する部分があります。

① 基礎基本をしっかり固めること

② 受験校別の対策を明確に立てて進むこと

 

「偏差値」は学力の総合力がどの程度に位置づけられるかの一つの指標です。医学部受験でも、

 「偏差値が5ポイント足りなかったが、受験校対策を万全に行い合格した」

 「偏差値はクリアしているから滑り止めで受験したが不合格だった」

という事例が当たり前のように存在しますが、中学受験も同様のことが言えます。

模試、テストの結果やお子様の様子でどうしても悩みが尽きないこの時期ですが、

この 「 どうしようか 」 と悩む時間が、受験生の勉強効率を下げたり、やる気に影響したりします。

まずは、目指したい学校に合格する可能性を引き上げるにはどんな方法がよいか?

という観点から受験勉強のスタイルを根本から見直すことをお勧めします。

 

~ 志望校を目指し続けるかどうかの点検ポイント ~

  ① もしも合格通知をもらえるならば、その学校が一番通いたい学校か?

  ② 本当に自分にあった受験校対策ができているか?

    (無駄に多数の中学の過去問ばかり解き、〇×をつけて満足していないか?)

  ③  4教科(2教科)の偏差値で何ポイント差があるのか?

  ④ 足を引っ張っている教科の解決策があるか?

  ⑤ 家庭学習が受験に直結しているか?

    (宿題や、傾向に関係ない課題に追われていないか?)

 

 

【受験がこれから(5年生まで)のみなさんへ】

 

東京都にお住まいの方にとって、中学受験の志望校選定は、大きな悩みの種になっています。

ご相談時によく伺うのは以下のようなケースです。

  ① 学校数が多くて把握できない(どんな学校があるのか知らない)。

  ② 最終的に子供が受かる見込みがあるのはどの学校かよくわからない。

  ③ 附属校か、附属校ではない進学校か、あるいは特色ある教育内容の学校か? 

  ④ 家族、親族間で方向性が一致しないため決まらない。

  ⑤ 中学受験を最終的にするしないが明確ではない(が塾に通っている)。

中学受験についての悩みは、上記5項目が単独ということは実は少なく、複数の要素が含まれるため、

なかなか方向性が決まらないということが多くあります。

ただし、⑤については、目標がないまま勉強をすることになりますから、お子様のモチベーションを

維持することが難しく学力が伸び悩みがちです。

結果的に成績が上がらないからと受験を断念することもあります。

子供の立場からすると、やるかどうかもわからないことに全力で取り組むということは少々無理があるかもしれません。

 

①⑤双方にいえることは、まずはどんな学校があるのかを知るということがスタートになります。

市販のもので構いません。まずは中学受験の学校案内の本を準備しましょう。

はじめはそのボリュームに圧倒されますが、いくつかのフィルターで絞り込むと見やすくなります。

 

<<第一のフィルター>>

  ・ お子様が女の子 → 男子校を除外

  ・ お子様が男の子 → 女子校を除外

ごく当たり前のことですが、これで相当数見るべき学校数が減少します。

 

<<第二のフィルター>>

  ・ 通学に無理はないか

ここは、ご家庭それぞれぞれの価値観が出てくるところです。

90分以内で考える方が多いようですが、よく話し合いをされることをお勧めします。

学校案内の本には、たいてい路線図の形式の地図がついています。

ペンを準備し、自宅最寄り駅に印をつけたら、大体の見当で通える範囲を囲んでみます。

囲みの外にある学校については優先度を下げ、囲みの中の学校については詳しく調べていくと

さらに学校数が絞られます。

 

<<第三のフィルター>>

ここからは、お子様一人ひとりに合わせた観点から一校一校調べることになります。

まずは本から得られる情報、そして学校のWEBサイトの情報、さらに「学校に出向く」ことが大切です。

学校説明会や見学会に参加するのは受験学年である必要はありません。

むしろ3.4年生のお子様や保護者の方も足を運ぶようになっています。

ただし、どういう観点で調べるか?が大切です。

ポイントは 「 子供は一人では決められない 」 ということです。

保護者の方が、お子様に、考え方や価値観を聞きながら志望校をさらに絞り込むには、

どういった観点で見ていくと絞り込めるのか、それを提示するのも教育プランナーの役割です。

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こんにちは。家庭教師のトライ東京本部です。

もう一度、東京立高校入試問題の共通問題 国語 の問題構成を振り返ります。

共通問題の国語は、以下の問題数で構成されています。

 

 大問1  漢字の読み  2点×5題 10点

 大問2  漢字の書き取り  2点×5題 10点

 大問3  小説の読解問題  5点×5題 25点

 大問4  論説文の読解問題  5点×4題+10点×1題 30点

 大問5  古文融合問題  5点×5題 25点

 

今回は 共通問題 国語の 大問4 について見ていきます。「 200字作文 」が出題に組み込まれています。

自由作文ではなく、本文をもとにした条件作文です。

 

 

平成23年はどうだった?

  

大問4  <説明的文章 論説文の読解>

 問1 内容把握 記号選択  配点5点 / 正答率60.8%

 問2 内容把握 記号選択  配点5点 / 正答率31.1%

 問3 段落の関係 記号選択  配点5点 / 正答率52.3%

 問4 内容把握 記号選択  配点5点 / 正答率67.3%!

 問5 作文(200字以内) この文章を読んだ後、「森林の価値」というテーマで発表するときの言葉

    作文  配点10点 / 正答率82.7%!(部分正答含)

 

作文は書き終えれば部分点が期待できます。配点10点ですから、時間内に書き終える対策が必要です。

正答率が部分正答含め82.7%ですから、受験生の8割以上はこの作文問題で得点を得ています。

ぜひ準備をして入試に臨みたいものです。

 

【出題の特徴】

 1. 内容把握の選択問題はやや難。

 2. 段落と段落の関係について問う問題が例年出題されている。

    (平成23年問3、平成22年問3、平成21年問3)

 3. 作文は、本文の内容を読み、設問に答えながら考えを整理する。

 

作文は自由作文ではなく、テーマが与えられ、そのテーマについて発表するという設定で例年出題されています。

この問題を飛ばして、先に大問5にとりかかるというのも、方法のひとつかもしれませんが、

本文を読み、問題を解く中でテーマに対する理解が深まり、作文を書くためのヒントを得ることができますから、

飛ばさずに作文にとりかかることをお奨めします。

 

先に大問5にとりかかり、最後に大問4という順番でとりかかる方法を取る場合は、

過去問演習を通して、大問4を作文込みで解くために何分必要かを把握しておきましょう。

そして、試験の残り時間が必要分数程度になったら、大問5を中断して大問4に取り組む必要があります。

 

50分の時間内で、作文含め解き終える訓練をしっかり行いましょう。

 

 

  ~ 家庭教師の先生より ~

作文は序論、本論、結論で、まとめるように練習すること。

全体の8割以上を埋めて文章が完結(途中で終わっていない)していれば、

中堅校では部分点をもらえる可能性が高いでしょう。

上位校の場合は、9割プラス内容です。主語を立て、文章上の言葉に関連させて、具体例と結びを作ればまとまります。

ただし、「~思う」を連発するのは意見が明確ではなくマイナスになります。

また文体の統一に失敗すると大きく減点される可能性があります。

書いたのはいいが内容がつながっていない人は要注意。減点されるでしょう。

作文に練習なしで本番に臨むのは厳しいです。入試で勝つには作文は落とせません。

毎日10分トレーニングを心がけましょう。そして一度書いた作文を徹底して直してみるのも効果的です。

長い目で見れば、作文を書き慣れることが国語全般に好い結果をもたらすはずです。

毎年受験生をみていて感じるのは作文の出来ている生徒は受験に勝つ傾向にあるということです。

作文が書ける生徒は読解力も身についており、選択問題もしっかりとけるようになります。

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こんにちは。家庭教師のトライ東京本部です。

もう一度、東京立高校入試問題の共通問題 国語 の問題構成を振り返ります。

共通問題の国語は、以下の問題数で構成されています。

 

 大問1  漢字の読み  2点×5題 10点

 大問2  漢字の書き取り  2点×5題 10点

 大問3  小説の読解問題  5点×5題 25点

 大問4  論説文の読解問題  5点×4題+10点×1題 30点

 大問5  古文融合問題  5点×5題 25点

※大問4については、作文の対策とセットですので次回とし、今回は先に大問5(古文融合)を見てみます。

 

平成23年度はどうだった?

 

大問5  <万葉集、枕草子を引用した説明文の読解>

 問1 文中の「少なからず」と同じ意味用法で25~35字

                 短文作成記述  配点5点 / 正答率54.0%(部分正答含)

 問2 説明文の内容把握 記号選択  配点5点 / 正答率67.0%

 問3 説明文の内容把握 記号選択  配点5点 / 正答率64.7%

 問4 古文中の語句の意味を説明文から抜き出し 記述  配点5点 / 正答率77.6%!

 問5 説明文中の言葉の意味  記号選択  配点5点 / 正答率85.8%!

 

実質古典の知識がほとんどなくても、説明文をきちんと読解できれば解答を導き出すことができる出題でした。

平成22年も同様に、古典そのものの知識がなくても解答可能な出題でした。

   

  

【出題の特徴】

  1. 都立共通問題=古典単体ではなく、説明文の中に古典が含まれる。

  2. 古文、漢文の知識(文法、言葉の意味)はほとんど問われない。

  3. 説明文を読むことで、解答を導くことが可能である。

 

特筆すべきは 

 ・文中の言葉を使った短文作り(25~35字)

 ・文中の言葉の意味

の2つが頻出という点です。「国語表現」を重視した出題です。

 

 

【対策】

確かにここ数年、古典の知識を問う出題が見られませんので、古典の対策をとらないという選択も考えられます。

念のため、「歴史的仮名遣い」 と 「現代仮名遣い」 の書き換えは押さえておいたほうが無難です。

余力がある生徒は、基本的な古語の意味や、文学史もチェックしておくのも手です。

ただし、古典の知識を問う問題が3問以上というのは考えづらいので(3問=15点)、

高得点狙いでない場合は他の科目の学習時間とのバランスをみて判断しましょう。

むしろ、説明的文章の読解の訓練をしっかりやる必要があります。

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こんにちは。家庭教師のトライ東京本部です。

今回は、例年 「 共通問題 大問3 」で扱われる文学的文章読解についてみてみます。

 

国語については、数学や英語と同様に、自校作成校は各高校が独自に問題を作成します。

文章の量やレベル、出題傾向が異なりますので注意が必要です。

<自校作成問題を出題する主な高校>

 日比谷高校 西高校 国立高校 八王子東高校 戸山高校 青山高校 立川高校 新宿高校 

 墨田川高校 国分寺高校 両国高校 富士高校 武蔵高校 大泉高校 白鴎高校 など

 ※都立国際高校は、英語のみ自校作成問題、国語と数学は共通問題です。

 

共通問題の国語は、以下の問題数で構成されています。

大問1  漢字の読み  2点×5題 10点

大問2  漢字の書き取り  2点×5題 10点

大問3  小説の読解問題  5点×5題 25点

大問4  論説文の読解問題  5点×4題+10点×1題 30点

大問5  古文融合問題  5点×5題 25点

 

今回は、大問3の小説の読解問題(文学的文章読解)についてみてみます。

 

 

平成23年度はどうだった?

大問3

  問1  心情把握 「気持ちに近いもの」  選択問題  配点5点 / 正答率64.0%

  問2  内容把握 「気持ちの理由」  選択問題  配点5点 / 正答率50.6%

  問3  内容把握 「表現から読み取れる様子」  選択問題  配点5点 / 正答率80.1%!

  問4  表現 「文が表現したい様子」  選択問題  配点5点 / 正答率76.8%!

  問5  心情 「気持ちの表現」 50字作文  配点5点 / 正答率78.0%!(部分正答含)

 

 

「 心情を読み取る 」 際に、自分に置き換えたり自分なりに想像しながら読む癖がついている可能性があります。

自分の意見やものの見方・考え方で解釈するのではなく、書いてある通りに捉える訓練が必要です。

問1から問4までは記号選択問題です。ただ、選択肢一つひとつが長めの文であり、

選択肢そのものをきちんと読み取る必要があります。

 

小手先のテクニックではなく、問題文、選択肢の文をていねいに読み、どいうことかを客観的に捉える練習が必要です。

点数に波がある受験生は、読解問題に取り組む際は、解釈が正しいかどうかを誰かに確認してもらいながら

読み進める勉強がお奨めです。早く自分の癖をみつけて修正することが大切です

 

問5の50字記述での留意点は自分が「主人公になって」言葉を伝えることを忘れないという点です。

勢いで書き始めるとつい主語が抜けたり、気持ちだけ単語で書いてしまうケースがあります。

国語表現ですから、しっかり主語と述語をつないだ言葉の中で書く練習をしましょう。

書き終えてあれば、部分点をもらえる可能性がありますから臆せず書く練習をしましょう。

 

 

  ~ 家庭教師の先生より ~

小説の理解の基本パターンに立ちたい。主人公の性格チェック、場面設定のチェック(場所と時間)、

光る脇役のチェック、場面と気持ちの変化のチェックをしながら、ストーリーの結末を観る作業が

正解に近づく第一歩です。特に理由と気持ちの問題は、この基本から正確に捉えられるはずです。

様子と表現説明では状況の分析が中心になります。そのため慎重に状況や表現末尾や語り口調、

記号に至るまでしっかりみて解答したいところです。

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