教育プランナーブログ

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みなさんこんにちは。


今回は2019年1月19日、20日に実施された2019年度大学入試センター試験の内容をお伝えします。


高校2年生の皆さんは、センター試験を受験する最後の学年です。

2年後からは大学入学共通テストへ変わってしまうため、

過去問があり十分に対策できるのは来年度が最後です。

安易に浪人してしまうと、形式もガラリと変わってしまうため大変な思いをすることになってしまうでしょう。

今からしっかりと対策を行うことが重要です。


今回は文系科目の国語・英語・社会の試験内容、傾向と対策についてお話します。

是非参考にしていただき、受験勉強に活かしてください。


★国語★

現代文の評論では、翻訳の難しさについて論じている文章で、昨年よりも分量は少なめでした。

設問6に適当なものと適当でないものを選ばせる問題が出題され、

日頃から設問を注意深く読んで、指示に従って答える必要ありました。

小説では、5年連続女流作家の作品ではなく、男性作家のものが出題されました。

例年に比べると客観的な描写が多く、主人公の心情を読みとることが重要なポイントでした。

古文は物語の作品で、例年よりも長めの文章でした。

物語の展開を正しく読み取る読解力が求められ、和歌に関する問題も出題されました。

漢文は杜甫の詩ではなく文章が出題され、問題形式に大きな変化はありませんでしたが、

マーク数は同じですが設問が1つ増えていました。


現代文は、読解力はもちろん、速く読む力が求められます。

演習を繰り返し、重要なポイントに線を引いたりして、

設問の答えの根拠となる文やキーワードを素早く見つけられるよう訓練する必要があります。

接続詞や棒線部前後に注意しながら読むといったように、読み方を演習を通して身につけましょう。

もちろん漢字の読み書きは落とすことのできない得点源になりますし、

文章を読む基盤にもなるので、漢字の勉強も大切です。

また、小説は物語を客観的に読むことが大切です。

主観的に読むと、作者や登場人物の意図とずれが生じ、正しい答えを選択できない恐れがあります。

事実関係と登場人物の心情について正しく読み取ることが重要なポイントです。

古文・漢文は、文法や知識がとても重要になります。

文法や単語、敬語法や返り点などの文章を読む基盤となる力を習得することで、

安定して高得点を狙える分野になります。


大学入学共通テストを受ける新高2生の皆さんも、するべきことは大きく変わりません。

センター試験に比べると難化することが予想されますが、速く正確に文章を読む力や、

古文・漢文の土台となる文法などの知識は必ず必要になります。

今は土台となる基礎や読解力を身につけることを意識し、授業やテストに取り組みましょう。


★英語★

形式は昨年と同様で、大問1・2は基礎的な問題で、発音やアクセント、文法などが出題されました。

大問3には不要な分の選択、内容の要約が出題され、大問4には図表を使った説明文、広告の読み取りが出ました。

大問5は物語文の読解、大問6には道の発達が人類の進歩に繋がったという内容の論説文でした。

近年は合計で4000語を超える問題が出題されており、限られた時間で高得点を出すには速く読む力が求められます。


英語は、まず単語・熟語や文法などの基礎を固めることが大切です。

もちろん、勉強してもわからない単語が出てくることはあり、そのときは文の流れから意味を推測する必要があります。

しかし、単語や文法を覚えれば覚えただけ、英文の意味を読み取れるようになります。

スペルや意味を覚えるだけでなく、発音やアクセントの問題も出題されるので、

正しい発音で繰り返し声に出して覚えるようにしましょう。

日頃からコツコツと単語や熟語の勉強は欠かさずやりましょう。

そして、なんといっても「速く読む力」と「読解力」が求められます。

これは一朝一夕で身につけることができるものではないので、

過去問等の実践的な演習を通して養っていくしかありません。

また、過去問を解くことで問題形式に慣れることもできます。

今年出題された図表を用いた読解問題や、広告から必要な情報を読み取る問題は、

初見では問題を解くのに時間がかかりますが、何度も解くことで要領を掴むことができるでしょう。

英語は積み重ねが大切な科目の1つです。

根気強く、1つずつ覚えることを増やしていきましょう。


リスニングは面白い野菜のイラストが出題され、話題になっていましたね。

今年のリスニングは例年通りの出題形式で、

大問1は、短い対話文を聞いて絵・数値・グラフ・語句を選ぶ問題でした。

大問2は、短い対話文に続く分を選択する問題が出題され、

大問3は、Aに短い対話の内容に関する問題、Bはイラスト付きの長い対話に関する問題が出題されました。

大問4は、Aに長めの回想文に関する問題、Bに長めの対話文に関する問題が出題されました。


リスニングは、しっかり対策しておかなけれ安定して高得点をとることはできません。

自主的に機会を作らなければ、なかなか英語聞くことは少ないでしょう。

日頃からリスニングのCDを用いたり、英語を聞く機会を増やすことで、耳が英語に慣れていきます。

意味を考えながらリスニングと同じように発音する練習をしたり、教科書などの英文も積極的に意味を考えながら音読すれば、

より効果を高めることができます。

また、リスニングはすべての英文を聞き取り、理解する必要はありません。

重要なキーワードだけ聞き取ることができれば、間違った選択しを排除し、正解を選択することができます。

リスニングでは聞き取るポイントを意識しながら訓練しましょう。


★数学★

数Ⅰ・Aは出題形式に大きな変化はありませんでした。

大問1は数と式、集合と命題、2次関数が出題され、大問2では図形とデータの分析が出題されました。

大問3~5は選択問題で、大問3は場合の数と確率、大問4は整数の性質、

大問5は図形の性質が出題されました。

今年は選択問題は全て数値を入れる問題となっており、選択肢から答えを選ぶ問題は出題されませんでした。


数Ⅱ・Bは、大問1に三角関数、指数・対数関数、大問2に微分法・積分法が出題され、

選択問題では、大問3に数列、大問4にベクトル、大問5に確率分布と統計的な推測が出ました。

ベクトルでは数年ぶりに空間ベクトルが出題されましたが、傾向は大きく変わっていません。


数学は、数Ⅰ・Aは基盤となるような基礎的な問題が出題され、数Ⅱ・Bは発展的な問題が出題されます。

まずは基礎的な部分を固める必要がありますが、数学では応用力や思考力が求められます。

公式を理解し、演習を繰り返すことで「使える」ようにすることが第一歩で、

その上で発展問題や応用問題などに1つずつステップアップするように学習を進めていきましょう。

数学でもっとも重要なことは「演習」です。

解法を見て理解した気になっているだけでは、本番で正解を導き出すことはできません。

演習を繰り返すことで、公式も身につき、応用力も身に着けることができるのです。


今回は2019年度センター入試の国・英・数の出題内容と対策について、

部分的ではありますがまとめました。

特に新受験生の皆さんは、春休みから受験生という自覚をもって受験勉強をスタートさせなければなりません。

今年のセンター試験の内容を見たり、解いたりしてみてもいいかもしれません。

是非上記を参考にしてみてください。



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