2014年9月26日
愛媛県 公立高校入試の選抜方法
みなさん、こんにちは
家庭教師のトライ愛媛校です。
今回から数回に渡り、愛媛県の公立高校入試に関しての情報を発信していきます。
中3生のみならず、中1・2生も事前準備として参考にしてください。
まず、全日制の一般入学者選抜における「選抜方法」の確認です。
選抜方法は「第1選抜」と「第2選抜」と2段階方式となっています。
第1選抜では全体の70%程度を、第2選抜で残りの30%程度の合格を決めていきます。
[第1選抜に関して]
当然成績上位者から選抜されていくわけですが、
前提として
「調査点が募集人員の90%程度以内の者のうち、
調査書の記録、面接及び実技テストの結果が良好な者を対象にして・・・」
という条件があります。
つまり、50人の募集定員に対して100名の受験者がいた場合、
まず調査点の評価順に45人を抜き出します。
その45人を対象に、調査書や面接の内容を確認します。
「良好な者」という曖昧な表現なので年間30%以上程度の欠席など、
大きな特別な事情が無い限りは問題ないのでは?と考えられます。
そして、45人を学力検査の成績順に並べ35人を合格とします。(※第1選抜では70%程度を合格とします)
この仕組みが「調査点が重要」と言われる由縁です。
学力検査でどれだけ上位の成績を修めようと、
調査点が足りない場合「第1選抜」では合格はありません。
[第2選抜に関して]
募集定員50名に対して残り15名を、第2選抜で決めていきます。
評価となるのは「学力検査点:A」「調査書点:B」「面接及び実技点:C」の3種類です。
全部で500点満点ですが、志願高によって各項目の配点が異なります。
A)200点/250点満点 B)100点/135点満点 C)90点/100点満点
という結果のお子様が、①今治西 ②今治南 を受験する場合、
①今治西 A)200点 B)150点 C)150点
200×200/250=160点
150×100/135≒111点
150×90/100=135点
合計406点。
②今治南 A)150点 B)150点 C)200点
150×200/250=120点
150×100/135≒111点
200×90/100=180点
合計411点。
合計で5点の評価の差が出る結果となりました。
学力検査点A)では40点の評価の違いです。面接C)では45点の違いです。
受験校によってこの傾斜の比率は異なりますのでご注意ください。
第1選抜で「調査書点の上位」を前提とした選抜を実施したので、
第2選抜では「学力検査」と「面接及び実技」の項目に違いを設け
学校ごとに校風に即した生徒の募集をしているのだと考えます。
松山東、今治西、西条、八幡浜、大洲、宇和島東など
各地域の進学校と呼ばれる高校はA)が200点です。
農業、商業、工業などの専門学科と東温、小松、今治南などはC)が200点になっています。
「調査書点は重要」と前述しましたが、受験する高校によっては挽回が充分可能です。
中1、2生は選択肢を広げるためにも「調査書点」の確保を!
中3生は自身の今までの評価点を総合し、学力検査点でどれだけ必要なのか、
そのためにはどんな学習が必要なのか、きちんと戦略と戦術を持って取り組みましょう。