2013年11月6日
福岡県 私立高校入試の傾向と対策 ~英語編~
今回は福岡県私立高校の人気校である、
大濠高校入試の英語出題傾向についてお伝えします。
以下、昨年度の出題から傾向と対策について記述していきます。
大問1
リスニング問題です。会話を聞き、最後の文の応答として正しいものを
選択肢から選ぶ問題が出題されました。
また、英文を聞いてメモの空所を補充を埋める問題も出題されています。
リスニングについては、市販の問題で練習し慣れておく事、
単語熟語の知識を増やしておく事で対策を立てましょう。
ただし、単に単語を覚えるだけでなく「センテンスで覚える」という事が重要です。
これはぶつ切りの単語を暗記するのではなく、多くの短文を暗記しておくという事です。
それによって「頭の中で英単語を日本語の順番に並びかえる」という作業がなくなりますので、
早く・正確に英文を聞き取れるようになります。
大問2
空所補充の問題。適切な語句を選択する問題、2文が同じ意味になるように適切な語句を書く問題が
出題されています。
難易度は標準レベルの問題です。重要文法・構文・前置詞の用法をきちんと暗記しておけば対応できます。
過去問や市販の問題集を用い、練習しておきましょう。
大問3
語句並べ替えの問題。
これも難易度は標準レベルで、文法のルールをしっかり暗記していれば問題なくクリアできます。
not only A but also B(AだけでなくBも)といったポピュラーな熟語も出題されているので、
熟語の暗記もしっかり行いましょう。
大問4
会話文の適文補充、長文読解(手紙)が出題されています。
会話文の適文補充は、会話の流れの中で適切な受け答えとなる様、選択肢から文章を選ぶ形式です。
文章自体も難解な表現はなく、選択式の問題ですので、会話表現の基礎が分かっていれば問題ありません。
手紙読解については、手紙の内容を問われ正しいものを選択肢から選ぶ形式です。
手紙特有の表現に注意さえしておけば、問われている内容は基本的な事であり、
解答も選択式なのである程度正答を導きやすいといえます。
ただ、最後に内容一致を選択する問題が出題されていますので、全体の内容を把握する力まで
つけておく必要はあります。
大問5
長文読解です。空所補充、語句並び替え、文中の文章を同じ意味の文章へ書きかえ、といった
文法問題+読解問題が出題されています。
文章自体はそこまで難解なものではありませんが、文法の知識だけではなく読解能力も求められる構成です。
基礎をしっかり固めた上で、過去問や市販の問題集で多くの文章にあたっておきましょう。
また、英作文の出題可能性も0ではないので対策をしておく事をお薦めします。
全体を通すと、難易度は標準ですが、出題範囲は広く問題数も多めです。
基本問題をスピーディーに取りこぼしなく得点し、最後の長文に時間をかけ攻略するスタンスが
ベストだと思います。
本番での時間配分も十分に考え、対策を立ててください。