2011年5月12日
『福島県 地図を楽しんで受験に備えよう』
喜多方市と言えば、蔵とラーメンで有名ですが、
地理が好きな人たちの間では違った意味で有名な地域でもあります。
喜多方市の北西に、まるで新潟県と山形県に割り込むような形で、
細長く福島県が存在します。
もっとも狭い個所ではわずか91センチ。
この非常に細い福島県が7.5キロにもわたり山形県と新潟県に食い込んでいます。
詳細な地図で確認すると、日本百名山にも数えられる飯豊山の福島県側からの登山道が
そのまま福島県喜多方市となっています。
実は、飯豊山の山頂が喜多方市にある飯豊山神社の奥の院となっており、
その奥の院と参道にあたる登山道がそのまま喜多方市になっているため、
このような不思議な県境となっているのです。
この他にも、不思議な県境は日本中に存在しますし、また県境未定地も数多く存在します。
学校の授業のような地図の見かただけでなく、宝探しのような気持ちで
地図に向き合ってみると面白いですよ。
また、地図を見ながら、自宅から学校までの道のりや、旅行などで出かけた場所を、
「ここは結構急な登りだったなぁ」と、光景を思い浮かべながら指でなぞったりすると、
地図記号の意味も理解しやすく、お勧めです。
光景を想像しながら地図を見ることができるようになると、
自然と地理の力が付いてきます。
また地理の力が付いてくると理科の地学分野の理解度も増してきます。
高校入試でも頻出分野である「大地の変化」や「天気の変化」は、
地理の知識と密接に絡んでいますので、自然と受験勉強へと繋げていくこともできます。
地理が苦手な方や嫌いな方は、地図を片手に周りの土地や見知らぬ土地を冒険してみてください。
何かの発見がきっかけで、地理のおもしろさに目覚めるかもしれません。