2011年10月17日
岐阜県 中学受験対策シリーズ【中学受験の動向・形式・流れ】
岐阜県の私立中学は全部で8校と少ないです。
私立中学受験率は2~3%と低く、全国的に見ても公立思考が強い地域だと言えます。
とはいえ、年々私立中学への希望も根付いてきており、
過去10年間の間に受験者数は約2倍になっています。
また、1学年の募集定員が少なく、少人数によるきめ細やかな学習指導に力を入れている学校も目立ちます。
そうした中で、鶯谷、聖マリア、岐阜東など、岐阜市を中心とした私立中学の認知度は高まってきています。
今後も県内における中学入試への関心も少しずつ上がっていき、
倍率や入試問題の難易度も上がっていくと考えられます。
したがって、志望校に合わせた対策を確実に行っていくことが重要になってきます。
岐阜県の私立中学入試に特徴的なのは、次の2点。
①すべての学校で面接試験があること
②入試科目が4科目(国・算・理・社)型、2科目(国・算)型、2科目+作文型に分かれていること
まず①についてですが、
本人と保護者が面接を受ける場合と、本人だけが受ける場合とがあります。
・本人+保護者
鶯谷中学、岐阜聖徳学園大学、岐阜東中学、聖マリア女学院中学、美濃加茂中学、
多治見西高等学校附属中学、帝京大学可児中学(本人はグループ面接、保護者は個人面接)
・本人のみ
麗澤瑞浪中学
次に②についてですが、
東海地区の入試科目は4科目型が増えているのに対し、岐阜県内の中学入試ではまだ2科目型の学校も多くあります。
また、同じ学校でも受験時期によって科目が変わってきますので、きちんと対策をしておくことが必要になります。
・4科目型
鶯谷中学、岐阜聖徳学園大学附属中学(前期)、岐阜東中学、聖マリア女学院中学(1月入試※)、
美濃加茂中学(Ⅰ期)、多治見西高等学校附属中学(1期)
・2科目型
岐阜聖徳学園大学附属中学(後期)、帝京大学可児中学(1月・2月入試)、美濃加茂中学(Ⅱ期)、
多治見西高等学校附属中学(2期)、麗澤瑞浪中学
・2科目+作文型
聖マリア女学院中学(1月・2月入試※)、美濃加茂中学(Ⅲ期)…2科目+作文
小学校6年生になって学校からパンフレットを貰って帰り、そこから中学受験を決めるというケースも少なくありません。
学習塾を検討される方もいますが、長い時間をかけて対策を行っている子どもたちについていくのが難しいことは十分考えられます。
確かに、長く塾に通っている子どもたちは強力なライバルですが、
一方でその内容に生徒全員がついていけているわけではないようです。
中学受験は、学校のテストのように100点満点を目指すものではありません。
100点をとること=合格ではないからです。
志望校の例年の記録をもとに、合格最低点をクリアすることができれば確実に合格できます。
過去問題の演習が必要な時期に、それを解く学力が身についていない可能性もあります。
志望校に合格するためには、基礎学力・勉強のやり方・勉強量を掛け合わせる必要があります。
現状を的確に判断し、目標達成に向けて一人ひとりの合格への道を作るためには、
きめ細やかな指導が必要でしょう。