2012年3月9日
北海道・札幌 学習指導要領改訂で何が変わった?何が変わる?
先月に特集した「学習指導要領」改訂についてですが、今回はその続きになります。
今月は具体的に、どのように変化するのかを「科目別」に見ていきましょう。
国語【中学3年間で350時間⇒385時間へ!】
・今までは生徒が親しみやすい現代作家の文章を多く取り扱っていましたが、
夏目漱石や芥川龍之介などの近代文豪の作品の掲載が多くなっています。
・さらに「古典文学」の取り扱いページが増加し、常用漢字も増加(196字)しています。
数学【中学3年間で315時間⇒385時間へ!】
・削除されたり、発展的学習内容としてあつかわれていた
「不等式」や「解の公式」が復活しました。
・教科書に掲載されている問題に高度な問題(中には入試レベルの問題も!)が
取り扱われています。
社会【中学3年間で295時間⇒350時間へ!】
・今まで地理はいくつかの都道府県を事例として具体的にとりあつかっていたのが、
新教科書では日本全部を扱い、世界地理も同様に全世界の地域を取り扱います。
・歴史も内容量が増加し、特に四大文明や宗教をめぐる項目が追加されています。
理科【中学3年間で290時間⇒385時間へ!】
・2002年度に削除された学習内容の70%が復活!
(中1)力とばねののび、重さと質量の違い、水圧・浮力、物質のすがた、
質量パーセント濃度、シダ・コケ植物、断層・しゅう曲
(中2)電子、電力量・熱量、直流と交流、周期表、無セキツイ動物、進化、
日本の天気の特徴、大気の動きと海洋
(中3)力のつり合い、力の合成・分解、仕事の原理、イオン、電解質、
原子の成り立ち、化学電池、地球温暖化、遺伝とDNA、月、日食・月食、銀河
英語【中学3年間で315時間⇒420時間へ!】
・「聞く」「話す」「読む」「書く」をバランスよく勉強する内容から、
特に「読む」「書く」に重点が置かれます。
・単語数が900字程度から1200字程度に増えます。
「ゆとり」から大きく変革していく学校の学習において、
勉強についていけない生徒が今以上に増えることになりそうです。
学習の習慣付け・学習の取り組み方を如何にして身につけていくのかが大切です。
(道内広域指導可能)
札幌市・函館市・小樽市・旭川市・室蘭市・釧路市・帯広市・北見市・夕張市・岩見沢市・網走市・苫小牧市・美唄市・江別市・士別市・名寄市・千歳市・滝川市・富良野市・登別市・恵庭市・伊達市・北広島市・石狩市・北斗市 等 他郡部可能