2019年3月17日
≪札幌≫ 『2019公立高校入試問題出題分析(数学)』
中3受験生のみなさん、本当に受験おつかれさまでした。
家庭教師&個別教室のトライ北海道グループ教務委員会【担当”トライさん”神山】から、
今回は、 2019年3月5日(火)に行われました『北海道公立高校入試問題』の出題分析【数学編】をお送りします。
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【数学】難易度…標準はやや易・裁量は易
標準問題の第1問
例年通り易しい内容の小問集合で、確実に得点しておきたい内容。 ただ、「最頻値」という語句の意味がわかっているかなど、今後も基本な語句の意味はしっかりおさえておくようにしたい。
標準問題の第2問(裁量問題の第1問)
小問集合。基本的な知識がしっかり身についていれば易しく、配点も大きめなので必ず得点しておきたい内容。
標準問題の第3問(裁量問題の第2問)
魔方陣に関する問題。問1のア・イは易しいが、ウは内容がしっかり読み取れていないとイメージがつきにくいかもしれない。問2はパズルのような考え方が必要で、数学的な思考力があれば問題自体は容易。
標準問題の第4問(裁量問題の第3問)
関数。問1・2は基本の内容で、得点しやすい。問3はよくあるタイプの問題で、文字を使って座標を表していくことができれば解ける問題で、非常に難しいと言えるような問題ではなかった。問題集などで数多くの問題をこなした生徒さんなら見覚えがあり、解法のイメージもしやすかっただろう。
標準問題の第5問(裁量問題の第4問)
平面図形の出題。問1の角度の計算は非常に易しい。問2の証明は与えられている図に必要な点が書かれておらず、問題文の条件に沿って自分で図に書き入れてから考えさせるタイプの問題で、これは昨年同様の出題であったため今後も注意したい。図が正しく書けていれば、合同の証明に必要な条件のうち2つ目までの二等辺三角形の性質から導き出すところまでは容易。ここまでの中間点の2点は確保しておきたい。その先はかなり多くの証明問題を書き慣れている生徒さん以外には難しく感じられただろう。
裁量問題の第5問
設問数が減少した代わりに一問あたりの得点が上昇。問1は(1)が易しく、絶対に得点しておきたい。(2)は条件通りに図に書き入れた際に△ABO∽△ADCの相似比を使うところがイメージできれば難しくない。問2が資料の整理からの出題で、裁量問題にこの単元が組み込まれたのは初めてのこと。(1)(2)ともに度数分布表に関する知識が正しく備わっていれば難しい内容ではない。(3)は近年よく出題される、説明させる問題だが、裁量問題の最後に組み込まれたのは初めて。(1)が正解できていれば書き出しの2点は得点しやすいが、その先は書き方が難しい。正解を言われれば容易に納得できるだろうが、ゼロから記述するのは慣れていないと容易ではないため、ここまでにどれだけ時間を残せていたかが鍵になっただろう。
全体として、ここ数年は徐々に難化していた出題が易化に転じたと言える出題だった。 標準問題でやや易化、裁量問題は易化しており、一つのミスが命取りになりかねない出題であった。
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さあ、次期受験生の方は、限られた時間のなかで、これまでの知識を活かしながら、 それを本番で使えるように最新の入試傾向をふまえての実戦力を身につけていかなければなりません。
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