≪札幌≫『2020公立高校入試問題出題分析（理科）』家庭教師のトライ

2020年3月6日

≪札幌≫『2020公立高校入試問題出題分析（理科）』家庭教師のトライ　

中3受験生のみなさん、本当に受験おつかれさまでした。

家庭教師＆個別教室のトライ北海道グループ教務委員会【担当″トライさん″神山】から、

2020年3月4日（水）に行われました『北海道公立高校入試問題』の出題分析【理科編】をお送りします。

【理科】

難易度…やや難しい

第1問は小問集合。基本的な語句を問う問題が多いが、計算問題は少しひねられている。全体的には易しめで、社会同様も学校裁量問題出題校の受験者で第1問を多く落とすと厳しい。

第2問は化学からの出題。問1はメスシリンダーの使い方や密度の意味を知っていれば難しくないが、問2はプラスチックの種類ごとの特徴を知っている必要があり、かつ密度の式の意味を正しく理解して数学的に考察する思考力を求められるため難しい。

第3問は地学からの出題。問1の(2)は太陽の自転周期を知らないと正しく書けない作図のためやや難しい。問2は天体の位置関係と見え方を正しく把握できているかを問う問題。問題集などでも見かける問題ではあったが、星がなぜその位置と欠け方で見えるのかという理屈を正しく知っておく必要がある。地学分野はこうした語句の暗記よりも事象の起こる理由などを問い、思考させる出題が多くなっている。

第4問は物理からの出題。難しそうに見えるが、直列回路の特徴・オームの法則・モーターの回る原理（フレミングの左手の法則）が正しく理解できていれば問われている内容は基本的な内容で難しくない。地学分野と同様に、事象の起こる理由を理解しておきたい。

第5問は生物からの出題。細胞分裂の実験に関する出題で、知識を問うというよりは実験結果の資料から正しく情報を読み取り考察できるかという問題。落ち着いて正しく情報を整理できれば解ける問題ばかりだが、設問中の文章量や図が多く、全体の最後の問題ということもあり焦ってうまく読み取れなかった生徒さんも多いだろう。

理科は2017年・2018年と大きく難化していたところから2019年に大幅に易化に転じた科目だが、今年はやや難化し2016年以前の水準に戻ったと言える難易度になった。全体に共通していることだが、実験や観察の手順と意図を正しく理解しておくことと、実験結果から読み取れる情報を正しく整理し、思考する必要がある問題が多い。普段から丸暗記に頼るのではなく、なぜそういった結果になったのかということを考察するクセをつけておく必要がある。

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