2025年3月5日
≪札幌≫『2025公立高校入試問題出題分析(英語)』家庭教師のトライ
中3受験生の皆さん、本当に受験お疲れ様でした!
家庭教師のトライ北海道グループ教務委員会
【担当“トライさん”神山】からの、
2025年3月4日(火)に行われました『北海道公立高校入試問題』出題分析です。
【英語】難易度…昨年並みかやや難しい。
第1問は例年通りのリスニングで35点の配点。
問1,2はここ2年と同様に1回読み問題。文を読み上げるスピードが速く設問の間の考える時間が短いため、何と言っていたかを考えたり設問の選択肢を考えているうちに次の問題が読まれてしまう。したがって読み上げを聞いてスッと答えられるような力が必要。カギになる部分さえ正しく聞き取れれば設問自体は難しくないため聞き取る力が明暗を分けた。
問3は従来通りで先に設問に目を通すよう促され、そのあと英文が読まれるパターン。目を通す時間が20秒と短く、英文をすべて訳すような時間はない。今年はNo.1の答えになる部分がNo.2の答えになる部分より後ろにあるため、読み上げの順番通りに答えがあるはずと思いこんだ生徒さんは引っかかっただろう。
問4は自由英作文。今年もリスニングの問題の中に組み込まれた。
英作の条件を読み上げられ、条件に沿って解答する方式。
読み上げられる内容はやさしく聞きやすかったため、表現力がカギ。
(1)は聞いた内容を埋めるだけでやさしいが、(2)は文脈から自分で考えて埋める必要がある。
(3)はディベートにおいて相手の意見に対する質問を投げかけるという設問。どう表現したらよいか悩む生徒さんは多そうで、得点率は低そう。
リスニング全体の難易度は昨年と同程度と推測。配点が大きいこともあり、今後の受験生は聞き取り訓練を徹底的にこなしておきたい。
第2問は例年通りの小問集合。配点は16点。
問1はごく基本的な単語力があれば容易に解ける。問2(1)は接続詞を用いた英文がしっかり訳せる必要があるが、難しくはない。問3は平易な対話文の穴埋めだが、(2)は後ろの文との接続に悩んだ生徒さんも多そうだ。
第3問がここ2年と同様にABCの3問で、Aが図表読み取りの問題、Bが例年通りと言える程度の短めの長文、Cは過去の裁量問題を彷彿させる長めの長文。配点は37点。
Aの図表読み取りは図表の内容を完全に理解する必要はなく、設問から先に目を通し必要分だけ訳すのがコツというのは例年通り。問1は合計1,500円になるようにメニューを選ぶだけでやさしい。問2も表を読み取れば選択肢は難しくない。問3の英作は対話全体をよく読まないと勘違いしそうで、表現方法も少し難しく感じたのではないか。
Bの長文は全てを正しく訳そうとすると複雑な文も多く読みにくくなっていたが、訳せない文があっても内容の推測は難しくなかった。話の流れがなんとなくわかれば問1.問2ともに選択肢は選びやすい。問3の記述は本文の最後の一文の意味が分かればそう難しくなく書けただろう。
Cの長文は中3の後半で難しい文法を用いた文が多用されており、意味をとらえるのも難しい。読みにくく感じた生徒さんが多そうで、それでいて設問は話の流れがおさえられていないと解けないものが多く、全体的に難しめで得点しにくい内容だった。
第4問は自由英作文。配点は12点。
(1)は「人生で最も大きな経験」を英訳した際のbiggestが抜けているだけなのでやさしい。
(2)は自分にあてはまることをかくだけでこれもそれほど難しくない。
(3)は24語以上の自由英作で、(2)で書いたことが人生で最も大きな経験である理由を2つ述べるというもの。昨年よりも自由度が広がった反面、それゆえに何を書くべきか迷ってうまく書けなかった生徒さんが多そう。
英語全体の難易度としては、昨年と同程度か少し難しいかという内容。
特にリスニングは英語を聞いてすぐ処理するような能力が求められたため、聞き慣れておくのは必須といえる。今後は英検対策のリスニングCDを用いるなどでの訓練は必須となるだろう。
いかがでしたか?
特に次期受験生の方は、限られた時間のなかで、これまでの知識を活かしながらそれを本番で使えるように、最新入試傾向をふまえての実戦力をつけていかなければなりません。
さあ希望溢れる春です!合格のための現学年の総復習・新学年の予習、日々の勉強習慣付けなど、 特に新中3生の方は来年の入試・合格へ向けての、また新たな第一歩を踏み出していきましょう!
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