2020年4月7日
中高一貫校、これってどうなの? 【第一回】中高一貫校の制度について
こんにちは、家庭教師のトライ茨城校です!
今回のトピックは「中高一貫校」について。
茨城では中高一貫校を増やす計画がすでに進んでいることをご存じですか?
茨城県では既に並木中等教育学校・古河中等教育学校・日立第一高等学校附属中学一貫校・小瀬高等学校が県立として中高一貫教育を行っています。
加えて2022年度までに県立高校で中高一貫校を10校増やすことが決定しています。
2020年度 | 太田第一高等学校 |
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鉾田第一高等学校 | |
鹿島高等学校 | |
竜ケ崎第一高等学校 | |
下館第一高等学校 | |
2021年度 | 水戸第一高等学校 |
土浦第一高等学校 | |
勝田高等学校 | |
2022年度 | 水戸第一高等学校 |
下妻第一高等学校 |
お住まいの近くに設置される方も多いのではないでしょうか。
とは言っても中高一貫校ってどんな制度なの?
こんな疑問に答えていきたいと思います。
◆◇中高一貫校の種類◇◆
茨城県が定める中高一貫校には、3つの形態があります。
- 中等教育学校
- 併設型中高一貫教育校
- 連携型中高一貫教育校
〇中等教育学校
一つの学校として、中学と高校の6年間一貫教育を行います。
中学から高校の進学に試験は課されず、他の中学から進学してくる生徒もいません。
茨城県では、並木中等教育学校・古河中等教育学校がこれにあたります。
新設学校では勝田高等学校が中等教育学校になります。
これに伴い、勝田高等学校では2024年度から高校募集が停止される予定です。
〇併設型
同じ学校として中高一貫教育を設置し、さらに高校からの募集も行う形です。
中学で入学した生徒は高校入学時に試験は課されません。他の中学から進学する生徒は入試選抜があります。
既に日立第一高等学校がこの制度を実施しており、中学では1学年2学級の募集がされています。
さらに太田第一高等学校、鉾田第一高等学校、鹿島高等学校、竜ヶ崎第一高等学校、下館第一高等学校が今年1学年1学級の募集で新設され、来年度入試では水戸第一高等学校、土浦第一高等学校で1学年2学級の募集、再来年度入試では下妻第一高等学校、水海道第一高等学校で1学年1学級の募集が開始されます。
これに伴い、附属中学校募集開始時期から段階的に高校募集が減らされます。
〇連携型
異なる中学校と高校が教員・生徒の交流を行い中高の連携を深めます。
中学の入学の際には試験は課されず、進学の際は通常より簡易な試験が課されます。
現在は小瀬高等学校が常陸大宮市立明峰中学校と連携しています。
新設学校にはこの形式に該当する高校はありません。
◆◇中高一貫校のメリットとデメリット◇◆
それぞれの形式には、それぞれメリットとデメリットがあると言われています。
中等教育学校では6年間一貫の教育ができるため、前倒し指導をして受験に向けた勉強により多くの時間を割くことが出来ます。
しかし、受験を意識しない中だるみ期間が長くなる傾向にあることはデメリットと言えます。
併設型のいわゆる附属中学校の学校は、高校からの入学者がいるため附属中学校生徒も高校入学というタイミングを意識しやすく、中だるみを減らしやすいというメリットがあります。
しかし、せっかく6年間の教育であるにも関わらず前倒し指導がしづらいというデメリットもあります。
全体で言えるのは、高校入試がないことによるメリットとデメリットです。
高校入試がなければ大学入試に向けた勉強を進めやすい、県立高校に確実に進学できることは大きなメリットですが、高校入試に向けた勉強がないことで試験勉強をする経験がつかないこと、中学範囲の学習を定着する機会が減ることは大きなデメリットとなります。
いかがでしたか?トライでは、県立中学受験に向けた受験対策も対応しています。
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<参考文献>
茨城県教育委員会 “茨城県の中高一貫校”
https://www.edu.pref.ibaraki.jp/board/gakkou/koukou/gakkodukuri/tyuukou/index.html(参照 2020-04-13)
茨城県教育委員会 “中高一貫教育の種類(設置形態)”
https://www.edu.pref.ibaraki.jp/board/gakkou/koukou/gakkodukuri/tyuukou/syurui.html(参照 2020-04-13)