2022年5月27日
2022年大学入試共通テスト概況分析 第16回 生物
こんにちは。
家庭教師のトライ茨城校です。
今回は、共通テストの生物の概況についてお伝えいたします。
生物
平均 47.63点(昨年比-23.83点)
分量 例年並み
難易度 難化
大まかな傾向 分野複合問題やグラフから読み取って計算する問題が増加。
問題構成
(大問数 6 解答番号数 28)
1 霊長類の系統、進化
2 植物と病原菌の相互作用、遺伝子組換え
3 肢芽の発生と遺伝子 (↓の問題pickup で詳しく解説!)
4 アリの道標ホルモン
5 植物の生殖、昆虫の視覚と行動
6 イネの環境応答
概観
大幅に難化し、平均点の昨年度比は最も低くなりました。幅広い分野を含む大問構成で、図ではなく文章でデータを示す問題が増加しました。また選択肢の数も全体的に増え、問題文を正確に理解すると同時に、選択肢を吟味して考察する力が求められました。
問題pickup
・第3問は、脊椎動物の肢芽の発生を題材にした実験考察問題でした。
図や表がなく、データはすべて文章から読み取る必要がありました。また設問の選択肢の数とパターンが多く、消去法による絞り込みも難しい問題でした。文章から実験を理解し、生徒の会話から考察のヒントを得ましょう。必要に応じて問題文中に線や矢印を引いたり、表にするなどしてわかりやすくする理解をするのもお勧めです。
来年に向けた対策方針
複数の分野を組み合わせた問題や、リード文が長い大問が増加しました。そのため、分量はそれほど変化がないけれども時間がかかる構成となりました。
各単元の知識を丁寧に理解し、苦手分野を作らないようにしましょう。長いリード文の読解や、図表の読み取りを練習しましょう。
その他の対策方針
・知識:
読解には生物の知識が必須となります。用語の意味・意義を正確に理解しながら覚えましょう。
・実験考察:
有名な実験は、目的・手法・結果をセットで学習し、結果から何が言えるかを考察する練習をしましょう。
・図表の読み取り:
図から読み取った情報が正しかったかを確認するために、問題演習後は解説を必ず読みましょう。
・読解力:
問題文を読む際は、線を引いたりメモをとるなど、考察しやすいように情報整理するクセをつけよう。