2022年6月3日
茨城県立入試でOCR導入、どうなる?
こんにちは!
家庭教師のトライ 茨城校です。
今回は、次のニュースについて取り上げます。
茨城県立中高入試 デジタル採点導入へ 県教委、OCR使い(茨城新聞クロスアイ)
OCR(光学文字認識)とは、手書きの文字や活字を文字データに変換するソフトウェアのことです。
近年では、乱雑な手書き文字であってもかなりの精度で読み取りができると言われています。
高校入試にOCRを導入するのは、神奈川、東京について茨城が3例目です。
県立入試で大量の採点ミスが見つかり、対策として昨年の入試では選択式問題が大幅増加し記述式問題が減少しました。
結果昨年の入試は平均点が大幅に上昇し、適切に受験生の実力を測ることができない状況になりました。
また、記述問題を減らすのは、思考力を問う近年の入試改革の傾向にも逆行するものです。
そこで、OCRを導入することで採点時間を短縮し、採点ミスを防止するというのが、今回OCRが導入されることとなった経緯です。
OCR導入によって、受験生にはどのような影響があるのでしょうか。
最も考えられることは、記述問題の増加とそれに伴う平均点の低下です。
少なくとも、昨年度よりは記述問題の割合が増加すると予想されます。
受験生の皆さんは、記述対策をしっかりと行い、入試本番に備えましょう。
記述問題を伸ばすコツは、以下の2つです。
①他の人に採点をしてもらう
記述問題は他の人に客観的評価をしてもらい、得点が取れる表現方法を身に着けることが大切です。
学校の先生や、塾の先生、家庭教師の先生などに採点してもらい記述のアドバイスをしてもらいましょう。
模試を積極的に受験することもお勧めします。
②とにかく書く
記述問題には、自分の知識をアウトプットする技術が要求されます。知識がどれだけ頭に入っていても、問題が求めるものを明確に過不足なく書くのには練習が必要です。
記述問題が苦手でも、とにかく何かを書いてみること、書いたものを採点してもらいダメだったところを分析することが大事です。
また、記述問題は部分点がつくこともあります。
1点の差が合否を分けることもある入試問題では、完璧に理解できなくても何かしらの回答を書くことが重要です。