2011年10月27日
鹿児島県 大学受験:国語(現代文・古典)
今回は国語(現代文・古典)の勉強法についてお話します。
現代文も古典も苦手な方は古典から手をつけることをお勧めします。
意味さえ取れるようになれば現代文より古典の方が解答を導き出すために必要な内容の読み取りが浅くて済むので、確実に点が取れるようになります。また、勉強の方法も英語に通じるところがあり取り組みやすいと言えます。
【古文】
勉強のやり方はほぼ英語と同じです。単語力と文法力をベースとして読解力を養っていきましょう。
◎古文に必要な単語の数は約300語
英語で必要とされる単語の数と比べると、ひとケタ少ない程度です。
単語を覚える時間を毎日取る事も大切ですが、ちょっとしたすき間の時間を使って無駄なく覚えていきましょう。
◎古典文法を完璧に覚えることも重要
動詞、形容詞、形容動詞の活用、助動詞の活用と接続と意味などを文法をまとめたテキストを使って勉強していきましょう。単語もそうですが、声に出して例文を押さえていくことが効果的です。
◎単語と文法を覚えたら読解の訓練
主語のつかみ方や敬語の多い文章などを読み取れるように多くの問題に当たりましょう。
【漢文】
漢文の勉強はさらに簡単です。単語に当たるものが小学校から培ってきた漢字の知識だからです。
漢文特有の漢字以外は今までの漢字の知識が活用できます。
◎まずは句法をマスター
漢文で文法に当たるものが返り点と再読文字、反語などの句法です。これらを徹底してマスターすることがまず必要です。
◎ひたすら問題を解いて得点力アップ
返り点や句法をマスターしたら、ひたすら問題を解いて、解き方を身につけましょう。
【現代文】
大きく分けると評論と小説に分かれます。
◎評論のポイントは筆者の主張を捉えること
主張を読者に印象付けるためには基本的には二つしか方法がありません。
・選挙カーのように同じことを繰り返して記憶に残るようにする
当たり前ですが、筆者の主張は全く同じ表現ではなく言い方を変えて何回も文中に登場するのが普通です。
・主張とほぼ反対のことを並べて書く(対比)ことによって主張を際立たせる
このようなことを意識しながら指示語や接続詞を手がかりに読む訓練をしていきましょう。
漢字もよく出題されるのでおろそかにしてはいけません。
◎小説を解くポイントは登場人物の心情の把握
文中に「うれしい」「悲しい」などの表現があれば楽なのですが、基本的には登場人物の動作、表情、背景などで暗示されているのが普通です。心情を表す部分に傍線を引くなどして確実に押さえるクセをつけましょう。
また、小説は評論に比べると読みやすいと考えている方も多いと思います。しかし、あなたの小説の得点は高得点で安定しているでしょうか?そうでない方は本文を読む時に登場人物に自分を投影して読んでいる可能性があります。文中から心情を読み取るのではなく自分がこの場面で感じるものを登場人物の心情にしてしまっているのです。小説を読むときは主観を入れて読んではいけません。小説に限らず、あなたがどう感じるかという設問は国語にはありません。文章を読んだ感想はひとりひとり違うので、ひとつの答えを求める試験問題にはできないからです。