2012年3月14日
鹿児島県 学習指導要領改訂で何が変わった?
今回は、来年度から完全導入される
中学の学習指導要領改訂についてお伝えします。
第一の変化は、学習時間の大幅な増加です。
授業時間が1,565時間から1,925時間と約23%アップします。
これまでは学年が上がるに連れて主要5教科の時間数は減っていたのですが、
来年度からは逆に増えることになります。
中3の時間割で言うと以下のようになります。
英語: 週3時間 ⇒ 週4時間
数学: 週3時間 ⇒ 週4時間
国語: 週3時間 ⇒ 週3時間
理科: 週2時間 ⇒ 週4時間
社会: 週2時間 ⇒ 週4時間
社会と理科の時間は倍になります。今以上に暗記を意識して取り組む必要があります。
次に、教科ごとの変化は以下のとおりです。
英語:
扱う単語の数が900語から1200語に増加します。
今までは「話す・聞く」に重点が置かれていましたが、これに加えて
「読む・書く」も重視することになるので、習う文法のレベルがかなり難化していくことになります。
数学:
教科書に載る問題数が4割以上増えます。問題数の増加だけではなく、
複雑な難度の高い問題が多くなるのもポイントです。
国語:
常用漢字が196文字増えます。また、今までは教科書の文章を鑑賞することに
重点が置かれていましたが、今後は小説であれば登場人物の心情把握や場面わけ、
説明文であれば主張の捉え方など、試験に直結する技能を身につけることが大切になります。
理科:
イオン、水圧・浮力、熱量、遺伝など高校理科に繋がる重要単元が復活します。
鹿児島の教科書では問題数が1.8倍になりますが、授業時間は1.3倍にしかならないので、
今までと同じ感覚で学習していると全くついていけなくなる可能性が高いと言えます。
社会:
これまでは世界の国々や都道府県から、3つくらいをピックアップして学んでいましたが、
世界と日本の国や地域を一通り全部学習していくことになります。
四大文明などの世界史も復活します。
以上のことから、学校で習うことが飛躍的に増えることが実感できたと思います。
間違いなく言えることは、
自宅学習も増やしていかなければ授業についていけないということです。
自宅学習を根本的に改善できるのは家庭教師だけです。
4月からの学習に不安をお持ちの方は、家庭教師のトライへご相談ください。