教育プランナーブログ

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2011年5月

こんにちは。家庭教師のトライ神奈川校です。

前回まで6回にわけて神奈川県公立高校入試のしくみについてお話しました。

今回は公立高校入試に欠かせない「内申点」の取り方についてお話します。

「内申点」は以下の3つのポイントから評価されることが多いと言われています。

 

■授業態度

■提出物

■定期テストの点数

 

ひとつずつ見ていきましょう。

まず「授業態度」について。授業態度とは 授業中にノートをきちんととれているか / 先生の話をよく聞いているか / 積極的に手を上げて発表しているか 等のことです。手を挙げることについては抵抗がある子も多いかもしれませんが、ノートをとったり先生の話を聞いたりすることは難しいことではないと思います。授業中きちんとしていれば問題ないでしょう。

 

次に「提出物」について。神奈川県の多くの中学校では「提出物」を求められます。提出物の内容は学校の先生から課されているプリントや、授業中にとっていたノート、教科書とは別の問題集を解くことなど様々です。また提出を求められるタイミングも、定期テストの直前や直後、または2週に一度定期的に・・・など様々です。ここで大事なのは、先生から指示されている「提出期限」をしっかり守ることです。どんなにノートがきれいに整っていても、どんなに回答に○がついていても、提出期限を守れなければ評価は低くなってしまいます。提出物を指示された時点でいつまでにどうやるかを計画立て、提出期限の前に提出できるようにすれば問題ないでしょう。

 

最後に「定期テストの点数」について。みなさんの一番の悩みどころがここだと思います(定期テストの対策の仕方については別の機会にお話します)。ここでは、点数によって成績がどう変わるかの目安をお話します。

たとえば、授業態度がよくて提出物も出せている生徒がいたとします。

この生徒が定期テストで平均点をとれればだいたい「3」がついている傾向があるようです。学校の定期テストで平均点はだいたい5-6割程度になることが多いようですので、成績「3」を取りたい方はまず、半分の点数をとれるように目標をたてるとよいでしょう。

次に、同じ生徒が定期テストで平均点+2割程度とれれば「4」がついている傾向があるようです。これはだいたい7-8割程度の点数が目安です。成績「4」をとりたい生徒さんはテストで7-8割をとれるように目標を立てましょう。

さらにステップアップして、成績「5」をとりたい生徒さんはテストで9割得点できるようにしましょう。

 

逆に、「1」や「2」がついてしまっている方は、上記の3つのポイントのうちできていないことがあるはずです。

授業中の態度が悪い、提出物が期限内に出せていない、テストで平均点がとれてない、このどれかがあてはまる場合は成績「1」か「2」がついてしまう傾向があるようです。授業が楽しくない、家で勉強しようとしても問題が解けない、何から勉強をしたらよいかわからない、このような生徒さんは家での勉強と学校での勉強がリンクせず成果もでないので、勉強そのものがつまらなくなりがちです。そうすると授業中集中できなかったり、提出物が提出できなかったり、当然テストでも良い点数はとれません。この症状が出ている場合は原因が深いところにある場合がありますので、一度トライの相談員に相談を依頼してみてください。

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【前期選抜】

日程:1月中旬

募集人員:募集定員の20-50%の範囲で各高校が設定

志願:志願は1校のみ。志願変更は不可。自己PR書の提出が必要

試験内容:面接。学校によって作文・実技検査・自己表現活動を実施あり

選考:調査書と面接の結果を資料として総合的に選考する

合格発表:各校ごと

 

【後期選抜】

日程:2月中旬

募集人員:募集定員の50-80%(募集定員から前期選抜の募集人員をひいた数)

志願:1校のみ。1回だけ志願変更が可能。

試験内容

<全日制普通科>

 ■学力検査・・・・国数英理社のうちから3-5科目 ※学校により独自問題あり

<専門学科/単位制/総合学科/定時制>

 ■学力検査・・・・国数英理社のうちから3-5科目

 ■学力検査のほかに面接・作文・実技検査・自己表現活動を学校によって実施する場合あり

選考

<全日制普通科>

 ■1次選考・・・募集人員の80%(調査書・学力検査の結果を総合的に選考する)

 ■2次選考・・・各校ごとに定めた基準で選考(資料の一部が整わない人にも配慮した選考となる)

<専門学科/単位制/総合学科/定時制>

 調査書・学力検査・面接・作文・実技検査・自己表現活動の結果を総合的に選考する

合格発表:各校ごと

 

【2次募集】

欠員があった場合に、必要に応じて二次募集を実施する

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今回は質問の多かった独自問題(独自入試)についてご説明いたします。

後期選抜はほとんどの高校で県全体の共通問題で実施されます。しかし、一部の学校では共通問題にかえてその高校独自の問題を実施する高校があります。これが独自問題(独自入試)です。

2011年度の入試で独自問題を実施した高校は以下の通りです。

 

【3科目が独自問題(英数国)/※理社は共通問題】

翠嵐 柏陽 平塚江南 横須賀 光陵 多摩 湘南 小田原 横浜サイエンスフロンティア

【2科目が独自問題(英数)/※国理社は共通問題】

鎌倉

【1科目が独自問題(英)/※国数理社は共通問題】

横浜国際

 

ご覧のとおり、レベルの高い上位進学校のほとんどが独自入試を実施してます。独自入試が実施される以前は全校共通問題を実施しており、上位進学校では高いレベルで実力が拮抗し、平均点も高いレベルで競っていました。しかし、独自問題では難度の高い問題が出題される為、独自問題が実施されてからは平均点が下がり、各受験生で得点差がつくようになりました。このことからも以来の内申点重視の選抜から実力重視の選抜にシフトしてきていると言えるでしょう。

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前回は「全日制普通科」における後期選抜のしくみについて説明しました。

今回は「クリエイティブスクール」「全日制普通科専門コース」「単位制普通科」「総合学科」「専門学科」における後期選抜のしくみをご説明いたします。

 

まず「クリエイティブスクール」について。

クリエイティブスクールの後期選抜では、学力検査は行われません。その代わりに面接や自己表現活動が行われ、それらの結果と調査書を資料として、総合的に選抜が行われます。

 

次に「全日制普通科専門コース」「単位制普通科」「総合学科」「専門学科」について。

これらの学校では「全日制普通科」と同じように3~5科目の学力検査が行われます。ただし、この学力検査の他に面接・作文・実技検査・自己表現活動を行う学校があります。

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今回は、現行の公立高校「後期選抜」について説明いたします。

公立高校とひとくちにいっても、「全日制普通科」「クリエイティブスクール」「全日制普通科専門コース」「単位制普通科」「総合学科」「専門学科」など様々です。後期選抜ではどの種類の高校を受けるかによって受験内容が変わります。

 

まず今回は、「全日制普通科」について説明します。

「全日制普通科」の後期選抜で評価されるポイントは2つです。

ひとつは「調査書」、いわゆる「内申点」です。

もうひとつは「学力検査」、いわゆるペーパーテストのことです。この学力検査はほとんどの学校が共通の問題を採用していますが、一部の学校においては独自の問題を採用していることがあります(この「独自問題」については別の機会にご説明いたします)。

 

■  調査書(内申点)

調査書の点数のつけ方は以下の通りです。

(2年生の9教科の評定の合計)+(3年生の9教科の評定の合計)×2

例①;仮にオール5だったとしたら 45+90=135/135点

例②:仮にオール4だったとしたら 36+72=108点/135点

 

■  学力検査

学力検査は1科目50点満点で、各科目の合計得点で評価されます。受験科目は3~5科目(英数国理社)で、学校により違います。また、学校によっては特定の科目を重点化(他の科目に比べて配点が高い)する場合があります。

 

これら2つが点数化され、合否が決まるのが後期選抜です。

ただし、学校により「調査書を重視する学校(調査書:学力検査=6:4)」「調査書と学力検査を平等にみる学校(5:5)」「学力検査を重視する学校(4:6)」があります。つまり、自分の内申点、学力のバランスによっては受かりやすい学校もあり、逆に受かりにくい学校もあるということです。自分の持っている内申点と学力のバランスをよく考えて受験校を絞るのも受験を成功させるテクニックのひとつといえるでしょう。

もし、どの学校を受験したらよいか迷われた場合は、ぜひトライの教育プランナーまでご相談ください。

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神奈川県公立高校、前期選抜で合格するためのポイントは2つあります。

 

そのうちのひとつは、やはり調査書(内申点)です。

ほとんどの公立高校希望者が前期選抜を受験します。同じ高校を受験する人の中で、内申点が高い人が当然有利になります。特に、公立高校を強く希望する人は、自分の内申点よりも学校のレベルを下げて安全圏を狙うことが多くなりますので、必然的に高いレベルでの選考になるということが毎年起こっています。このことを踏まえると、やはり以前から内申点の対策をとっておくことが望ましいでしょう。

 

もうひとつのポイントは、「高校に入りたいという意思の強さ」です。

先に書いたように、調査書上の争いは高いレベルで拮抗することになります。ここでライバルに差をつけるには、できれば調査書以上にアピールできるものを用意したいところです。そこで活かしたいのが「面接」です。面接時に質問される内容は「高校に入って何をしたいか」という類のものが多いようです。この質問に毅然と答えられることが面接官の好評価につながります。なんの為に高校に入るのか、高校に入ってどういう生活が送りたいのか、これらをイメージし他人にも説明できるようにしておきましょう。そうすることでライバルに差をつけることができます。当然面接官のために高校に入学するわけではありませんが、このテーマについて考えることは受験勉強を支える自分自身のモチベーションにもきっといい影響を与えてくれます。

受験まではまだ時間があります。勉強と並行して、ぜひ自分の進路のことを自問自答して悩みながらも真剣に考えてみてください。

 

次回は後期選抜についてご説明いたします。

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こんにちは。家庭教師のトライ神奈川校です。

前々回、神奈川県公立高校入試制度の改革案がでてきているというお話をいたしました。その後「そもそも現状の受験制度はどういうものなの?」という質問が多く寄せられましたので、今回より数回にわたって現状の公立高校の入試制度についてご説明いたします。

 

現在の神奈川県の高校入試では、「前期選抜」と「後期選抜」の2回にわたり選考の機会が与えられています。今回は「前期選抜」についてご説明いたします。

 

前期選抜とは、いわゆる自己推薦のようなもので、志願資格さえあれば誰もが志願することができます(出願には入学願書とともに「自己PR書」の提出が必要です)。学力検査は行われませんが、すべての高等学校で面接が行われます。また、学校によっては必要に応じて面接以外に作文実技検査自己表現活動レポートが別途課される場合があります。これら自己PR書・面接・その他課題・調査書(内申)が総合的に評価され、選考されるのが前期選抜です。

例年では1月下旬にすべての公立高校(全日制・定時制・通信制)で実施され、ここで定員の20-50%の合格者が決まることになります。

 

次回は前期選抜に合格する為のポイントを説明いたします。

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