2013年8月28日
一般入試対策(私大編) 帝京 近畿 聖マリ…
今回の特集は一般入試対策(私大編)
『医学部受験』と一口に言っても、
勉強の仕方が 大学によって異なる ことをお伝えできれば、と思います。
特に、私立大学入試では、異色な制度が見られます。
たとえば、帝京大学医学部 の試験科目を見てみましょう。
帝京大学 医学部 医学科
科目 | 出題範囲 | 科目選択 |
英語 | 英語Ⅰ、英語Ⅱ | 6科目から 3科目を選択 |
数学 | 数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学A、数学B | |
物理 | 物理Ⅰ、物理Ⅱ、物理IIの選択分野については「物質と原子」のうち、原子・分子の運動(熱力学を含む)に限る | |
化学 | 化学I、化学II(化学IIの選択分野については、「生活と物質」「生命と物質」のどちらかを履修していれば規定数解答できる) | |
生物 | 生物I、生物II(生物IIの選択分野については、「生物の分類と進化」「生物の集団」のどちらかを履修していれば規定数解答できる) | |
国語 | 国語総合(古文・漢文を含む) |
(帝京大学医学部HPより抜粋)
このように、帝京大学の一般入試では、6 科目から 3科目を選んで受験するのですが、
実は、国語 が選択できるようになっているのです。つまり…
6科目の中から3科目を自由に選べるので、ニガテな科目 を受験せずに済みます!
さらに、帝京大学は最大3日間連続で受験することも可能です。
仮にA君が、3日間連続でこの大学を受験し、次のような成績だったとします。
1日目 |
180 / 300 |
2日目 |
250 / 300 |
3日目 |
200 / 300 |
2013年の合格最低点数が227点なので、A君は2日目の合計得点で、合格 となれるのです。
しかし、高得点の争いになるのは必至…
帝京大学医学部 は 第一志望 として本腰を入れた対策をしていく必要があります。
併願校とするにはあまり向かない大学と言えますね。
次に 近畿大学医学部 の一般入試をご紹介します。
近畿大学医学部医学科
試験項目 | 教科 | 科目 | 配点 |
一次試験 | 数学 | 「数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学A・数学B(数列、ベクトル)」 | 100 |
外国語 | 「英語Ⅰ・英語Ⅱ・リーディング・ライティング」 | 200 | |
理科 | 「物理Ⅰ・物理Ⅱ」「化学Ⅰ・化学Ⅱ」「生物Ⅰ・生物Ⅱ」*1科目を選択 | 300 |
(近畿大学医学部HPより抜粋)
意外と知られていないのですが、近畿大学では、数学の配点が極端に少なく、
“数学ⅢCが課されない” という特徴があります。
これは、理科で高得点を取れる受験生はかなり有利!!
生物の難易度がやや高いので、物理・化学を選択したほうが取り組み易いかもしれません…
英語対策にしっかり時間をかけて、安定して高得点を取れるようになれば盤石ですね。
そして最後にもう一つ、聖マリアンナ医科大 をご紹介します。
聖マリアンナ医科大学
検査科目 | 選抜基準 | |
第1次試験 | 英語:100点 | 全教科に基準点を設け、1科目でも基準点に達しない場合は、不合格となることもある。 |
数学:100点 | ||
理科:200点 | ||
第2次試験 | 適性検査 | 参考にする |
小論文:100点 | 読解力、理解力、文章表現力、論理性などを評価する。 | |
面接:100点 | 将来医療を担う人材としての目的意識、態度、表現力、 積極性、協調性、社会性などを総合的に評価する。 |
(聖マリアンナ医科大学HPより抜粋)
聖マリの大きな特徴は、各科目に 基準点 が設けられている点です。
1科目でも基準点に達しないと、不合格となってしまう場合があります。
聖マリアンナは、英語 の難易度が高く、その他の科目は比較的に取り組みやすいので、
英語 に重点を置いた対策が必要です。
このように、各大学ごとに科目の配点や基準などに 大きな違い が見られます。
特に私立大学ではこのような傾向が強く、
テストの形式 や 難易度 といった要素も加えると、
志望する大学に応じた対策、勉強方法が必要となってきます。
受験生のみなさん、 志望大学に応じた勉強方法 を実践していますか?
高1、高2生 のみなさん、 志望大学の入試の傾向 を知っていますか?