2011年9月15日
【宮城県 高校受験】 数学④確率・統計分野 傾向と対策
◇確率・統計分野
1. 出題傾向
確率の問題は例年、第二問で1問出題されている。
樹形図などを使う基礎的な問題が多いので、恐れる必要はない。
つまり、もれのないようにしっかり数え上げることが重要であり
特別な公式を覚える必要はないということである。
【平成23年度 第二問 問1】
昨年のある地区の吹奏楽コンクールに出場したのは3校で、演奏準は、1番目がA中学校
2番目がB中学校、3番目がC中学校でした。今年もこの3校だけが出場し、演奏順をくじ引きで
決めるとき、今年の演奏順が、どの中学校も昨年の演奏順と同じにならない確率を求めなさい。
【解答】
①すべての演奏順 ・・・ 6通り
A→B→C A→C→B B→A→C B→C→A C→A→B C→B→A
②対象となる演奏順 ・・・ 2通
B→C→A C→A→B
つまり、求める確率は、1/3となる。
統計の問題はほとんど出題されていない。
また規則性の問題についても、ここ数年出題されておらず
宮城県公立高校入試の出題構成は、これまでの更新で記載してきたように
『計算問題』、『方程式分野』、『関数分野』、『図形分野』で構成されている。
2. 来年度の予想
例年通り、確率の問題は第二問において1問出題されるだろう。
そして、おそらく統計の問題は出題されないものと思われる。
規則性の問題に関しては小問集合の中で1問程度出題されるかもしれないが
ここ数年の出題傾向を見る限り、大問で出題されることはないだろう。
3. 対策
確率の問題は基礎的なレベルだが、だからこそミスができない問題でもある。
ちょっとした考え違いや数え間違いが、ミスに直結する。
小問集合で出題されるということは、部分点がつかないことと同義であるから
細心の注意を払って問題に取り組まなければならない。
あまり時間をかけずに解きたい問題でもあるので、そのバランスに注意すること。