2011年9月18日
【宮城県 高校受験】 理科③生物分野 傾向と対策
◇生物分野
1. 出題傾向
例年、第一問の小問集合と、第二問で出題されている。
第一問の小問集合における設問数が昨年度から増加し、3問出題された。
選択肢の問題や1問1答形式での出題が主で、難易度は易しく解きやすい。
【平成23年度 第一問(小問集合)】
問1
エンドウの花の作りを、中心から外側の順に示したものとして、
正しいものを、次のア~エから1つ選び、記号で答えなさい。
ア めしべ、おしべ、花びら、がく
イ めしべ、花びら、おしべ、がく
ウ めしべ、がく、おしべ、花びら
エ めしべ、おしべ、がく、花びら
問2
図を参照とする問題のため割愛
問3
エンドウとは異なり、種子がむき出しのままできる植物として、
もっとも適切なものを次のア~エから1つ選び、記号で答えなさい。
ア タンポポ イ アサガオ ウ イチョウ エ カキ
【解答】
問1 ア 問2 割愛 問3 ウ
また、第二問は例年、生物分野からの出題となっており、
昨年度入試では『草食動物、肉食動物、ヒトの骨格』と『ヒトのデンプンと脂肪の消化』が
一昨年度入試では『食物連鎖や菌類のはたらき』、『植物の体のしくみ』が出題された。
『ヒトの体のしくみ』は毎年必出の単元なので、しっかりと対策をしておきたい。
特に、「血液の循環や消化酵素のはたらき」、「刺激と反射」が頻出である。
また、『植物の体のしくみ』からは、「光合成に関する実験」が頻繁に出題される。
2. 来年度の予想
昨年度入試の出題形式と設問数が踏襲されることが予想される。
『ヒトの体のしくみ』からは「血液の循環」が、『植物の体のしくみ』からは「細胞の増え方」が
出題されるかもしれない。
指定された語句を用いて、実験結果や現象を説明させる問題は必ず出題されると思われる。
例年、他分野と比べて比較的基礎~標準レベルの問題が多い構成になっているが
難易度としては若干上がるのではないかと予想される。
3. 対策
生物分野は、主にヒトや植物の体のしくみについて学習する分野であり
他分野と比べてもかなり身近なテーマで、考えやすいのではないかと思うが
苦手としている受験生が多い分野でもある。
『生物は暗記科目』と考える受験生も多いが、暗記だけでは高得点は取れない。
化学分野や物理分野と同等か、もしかするとそれ以上に論理的な思考が必要な要素もあり
基礎知識をおさえ、実験結果の考察を通して得点力の向上につなげてほしい。