2011年9月25日
【宮城県 高校受験】 社会②地理分野 傾向と対策
◇地理
1. 出題傾向
例年、第一問が地理分野からの出題になっている。
特定の都道府県や、国がテーマとなり、その地域や関連する項目について
出題されることが多く、地図や図表を読み取るタイプの設問が多い。
選択肢の問題や、地形などの名称を問う設問に加え、説明問題も出題されている。
また第四問と第五問の3分野融合問題においても出題される。
これらの大問では、工業製品の輸出入額と品目についてのグラフが頻出である。
グラフから読み取れることを選択肢の中から選ぶような、事前知識が不必要な問題もあり
資料を読み解く練習は、日頃からしておきたいところ。
【平成23年度宮城県高校入試 社会 第一問 問3】
資料B・Cをもとに、電気機器と輸送用機器の工場や、石油製品と化学製品の工場が
それぞれどのような場所に多く建設されているか、その理由とともに述べなさい。
<資料B>
電気機器と輸送用機器の工場が、高速道路のインターチェンジ付近に
多く点在してあることがわかる地図
<資料C>
石油製品と化学製品の工場が、港付近に多く点在していることがわかる地図
【解答例】
電気機器と輸送用機器の工場は、部品や製品を運ぶのに車を使うことが多いため
高速道路のインターチェンジ付近に建設され、石油製品と化学製品の工場は
原材料が海外からの輸入が多いため、港付近に多く建設されている。
2. 来年度の予想
例年同様、第一問と、第四問や第五問の融合問題で出題されるだろう。
第一問は「世界の国々」から出題されるのではないか。
基礎知識として、時差の求め方や諸地域の気候、宗教などはチェックしておきたい。
また、EU諸国やアジア諸国(特に中国やシンガポールなど)も頻出である。
3. 対策
問題演習をする時は、地図帳や資料集を片手に、答え合わせと復習を進めること。
またポイントとなるような事項については、ノートにまとめておくとよい。
歴史や公民に比べて、入試当日、実際に問題を見てから考察する問題も多いため
ニュースや新聞記事で気になったものを調べてみると良いだろう。