教育プランナーブログ

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これまでも何度か案内したことがありますが、平成25年度(まさに今回入試)から

宮城県公立高校入試制度が変更されます。

最も大きな変更点は、面接や作文のみを課す従来の推薦入試が廃止され

英数国の学力検査を伴う『前期選抜』が始まるという点です。

  

また、内申点が『調査書点』と改称され、前期選抜においてその換算方法が変わり

さらに各高校が定める出願要件を満たせば、中学校長による推薦も不要になるなど

かなり大きな変更となるため、その対策方法にも工夫が必要となります。

  

例えば、前期選抜における調査書点の換算方法は以下のようになります。

  

{(英語・数学・国語)×5段階評価 + 

             (社会・理科・実技4教科)×5段階評価×2倍} ×3年分

※ 平成25年度入試は中2・3年の2年分

  

そして、上記の調査書点とは別に、各高校が独自に定める出願要件には

『3年間の平均評定が4.0以上』などという制限が設けられることになります。

この平均評定は、特定教科を2倍換算するなどの計算は行われません。

  

つまり、『平均評定が4.0以上』という要件をどのように満たしているか、ということが

英数国の学力検査における受験戦略を左右することになります

  

  

【平均評定と調査書点のギャップについて】

① 平均評定

 

国語

数学

社会

理科

英語

技・家

音楽

美術

体育

評定平均

Aさん

4

4

4

4

4

4

4

4

4

4.0

Bさん

2

2

5

5

2

5

5

5

5

4.0

  

② 調査書点

 

調査書点(前期)

調査書点(後期)

Aさん

180

156

Bさん

198

168

  

  

上記はかなり極端な例ですが、前期選抜で18点、後期選抜で12点の差が生まれることになります。

前期選抜は相関判定ではなく、総点で判定することになるため、影響はかなり大きいと言えます。

  

つまり上記表のAさんは、前期選抜を受ける前に、既に18点のハンディを背負っているため

学力検査で、その18点分を補填するための戦略を取る必要があるということです。

  

さらに、学校独自検査では小論文対策も必要となります。

高校によって、『文章読取型』『資料読取型』など形式がきまっているので

これについても事前に調べた上で、十分に準備をしておくと良いでしょう。

  

高校入試制度の改訂初年度となり、過去問などもない状態ではありますが

できることはすべて行い、後悔のないように試験に臨んでほしいと思います。

 

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