2013年3月22日
【宮城県 学習方法】 文武両道と現役進学率を考える
宮城県の高校は、進学校をはじめとして『文武両道』を目標にするところが多く
勉強だけではなく、部活動にも一生懸命取り組むという風土があります。
運動部なら高3の夏まで、文化部なら高3の秋まで部活動をしっかりこなし
それから本格的な受験勉強を始めるという生徒も多いのです。
宮城県の大学受験について、現役進学率はおよそ46%で全国30番台で
全国的には下位グループに位置しています。
上位は関東地区や関西地区の都府県が占めているのですが
福井県、石川県、富山県などの北陸地区も上位グループにいますので
宮城県にも上位に食い込むチャンスがあると思います。
部活動を一生懸命することが、現役進学率を低迷させているとは言いません。
実際、強豪のクラブに所属しながら、第一志望にも合格している生徒も多いからです。
『一浪して東北大学に入れれば良し』
宮城県の進学校、特にナンバースクールにはこのような考えが多いように思います。
決して浪人することが悪いということではありません。
浪人生活を送ることで学ぶことも多く、若いうちに失敗と成功を経験することが
後々の人生において大きな意味を持つということもあると思います。
しかし、1年間努力して東北大学に合格できるのなら
高校3年間の過ごし方を工夫したり、勉強のやり方を効率化させたりすれば
現役で合格できるだけの学力を身につけることができたのではないでしょうか。
文武両道の失敗例として圧倒的に多いのが、勉強面での失敗です。
つまり、部活動を優先して勉強を後回しにしたために失敗するケースです。
部活動も勉強と同じように大変なのに、なぜ逆のパターンはほとんどないのでしょうか。
勉強を一生懸命やることは、部活動を一生懸命やることと同じくらい素晴らしいことです。
文武両道とは、勉強と部活動を両立させ、ともに成果を上げることです。
どちらを優先させるでもなく、両方を優先し、バランス良く取り組むことが必要です。
勉強と部活動の両方を優先するということは、時に、その他のことを諦めることも必要です。
この時期は、自分自身にとって今何が重要なのかということをよく考えてみましょう。
高校3年間の過ごし方で、今後数十年間続く人生の方向性が決まります。
今楽しんで後で苦しい思いをするのか、今苦しんで後で楽しむのか。
厳しい言い方ですが、そのことをよく考えて、高校生活に臨んでほしいと思っています。