2014年6月17日
【宮城県 学習方法】 調査書点アップの秘訣
宮城県公立高校入試では、調査書点が合否を大きく左右します。
例えば前期選抜では、多くの学校が英数国合計で300点の配点ですが
調査書点は225点満点と、学力検査に匹敵する配点となっています。
前期選抜では、英数国は5段階評価×3教科×3年分=45点満点で
理社・実技4教科は5段階評価×2倍換算×6教科×3年分=180点満点となります。
また後期選抜では、英数国理社は5段階評価×5教科×3年分=75点満点で
実技4教科は5段階評価×2倍換算×4教科×3年分=120点満点となります。
3年間の積み重ねと実技4教科の重要性が際立っています。
つまり、調査書点は中学入学と同時に対策を始めなければならないということです。
入試制度を理解し、早めに対策を始めた生徒は志望校に合格しやすいので
中学1年生であっても、今の時期から調査書点を意識して授業に取り組むようにしましょう。
調査書点は各教科の年間評定の合計で決まります。
前期(1~2学期)の評定が3で、後期(2~3)の評定が5の場合
年間を通しての評定が3になるか、4になるか、5になるかはわかりません。
中学校ごとに独自の評価軸があったり、先生から見た印象で決まったりしますが
いずれにせよ、最後まで諦めずに取り組むことで調査書点を上げることはできるのです。
評定を上げるためには、大きく分けて3つの要素が必要となります。
1つめは定期テストの点数を上げることです。
英語や数学などの教科に加え、保健や技術・家庭科などの実技教科でも
大きな評価対象となるため、手を抜くことなくしっかり取り組むようにしましょう。
2つ目は授業態度です。
学校の先生方も人間です。
自分が担当する授業で居眠りをしたり、別の教科の宿題をやったりする生徒に
良い評価をつけたいと思うはずがありません。
いくらテストの点数が良くても、授業態度が悪ければ『5』はもらえません。
3つ目は提出物です。
提出物もただ出せば良いというわけではありません。
期限内に、そして丁寧で見やすい字で提出する必要があると考えましょう。
内申対策として、生徒会役員や学級委員に立候補するという生徒もいますが
上記3つの対策に比べれば、あまり意味があるとは言えません。
もちろん、リーダーシップを発揮することは素晴らしいことで、貴重な経験ですが
高校受験に向けた調査書点対策や内申対策としての効果は見込めないと理解してください。
調査書点対策で重要なのは、毎日の積み重ねです。
1日1日を大切にして、学校の授業に取り組むようにしてください。
提出物を期限通り出し、真剣に授業を聞き、積極的に発言するなど
テストの点数がなかなか伸びないという人でも、できる対策はあります。
今できることに対して、精一杯取り組んでほしいと思います。