教育プランナーブログ

各都道府県の経験豊富な教育プランナーが最新の教育情報や
お子さまの目標達成をサポートする情報を発信いたします。



今回の記事では新人教育プランナー高橋くんによる執筆です。
高橋くんは今回初登場の教育プランナーとなります。
学習効率を高める『上手な暗記のコツ』について執筆してもらいました。
かなり専門的な内容も含まれていますが、とても興味深い内容なので是非読んでみてください。

これでこのブログに登場した新人教育プランナーは合計3人となりました。
実は新人教育プランナーはあともう1人いますので、近日中にご紹介したいと思います。
そちらも是非楽しみにしていてください。


【新人教育プランナー 高橋】

勉強する上で、避けて通れないのが英単語や公式の暗記です。
世の中にはいろいろな暗記方法があり、みなさんもいろいろな暗記方法を試したことがあると思います。
ひとえに暗記と言っても、皆さん一人ひとりにとって相性の良い方法があるはずです。
今回は暗記のコツを、人の記憶の仕組みと関連させて紹介していきたいと思います。

1. 記憶の仕組みについて
そもそもみなさんは、人がどのように記憶をするのかをご存じですか?
効率がいい暗記方法を調べている人は知っているかもしれませんが、
人の記憶には『短期記憶』と『長期記憶』というものがあります。
人は物事を覚えるときはまず情報を短期的に脳に格納し
その情報が『繰り返し思い出されたとき』に長期的に覚えていられる記憶になります。

ここまでは有名な話なので知っている方も多いと思います。
トライでもこの仕組みを重要視して、『指導』と『演習』のバランスをとっています。

しかし、具体的にどのような手順で長期記憶になるのかを知っている人は少ないと思います。
この詳しい手順を知っていればもっと効率よく暗記ができると思いますので
次項から紹介していきたいと思います。

2. 短期記憶の種類 <視空間スケッチパッド>
短期記憶には『視空間スケッチパッド』というシステムがあります。
例えば『車』と言われたときに、みなさんは頭の中で車の形を思い浮かべるでしょう。
人は意味を暗記するだけではなく、物事の形態もあわせて暗記します。

次の文章を見て下さい。
Ia mas tud ent.
パッと見では何が書いてあるのか分からないと思いますが
じつはこの文章は、『I am a student.』 のランダムな位置にブランクを入れた文でした。

studentのスペルを知っていても、ばらばらに記載されるとわからなくなってしまいますよね?
人はこのように情報、特に『視覚的な情報』まとめて覚えることを無意識で行っています。

上の例から考えると、英単語を覚えたり、長い化学式を暗記したりするときは
s(エス)、t(ティー)、u(ユー)、d(ディー)、・・・と
英語1文字ずつでstudentを覚えるよりも、単語1つをまとまりで覚えた方が良いのです。
よく歴史の勉強をするときは全体の流れで暗記しろと言われますが、これはすごく理にかなった方法なのです。

3.短期記憶の種類 <音韻ループ>
上記のような短期記憶の仕組みを新たに知ったとしても
『いやいや、私だって英単語を覚えるときは全体の形で覚えるし・・・』
『student, student, student・・・と、何回も書いているけど暗記できない』
という人も、もしかするといるのではないでしょうか。

短期記憶には『音韻ループ』というもう1つ重要なシステムがあります。
文字を見たときやこのブログを読んでいるとき、無意識のうちに頭の中で黙読する声が聞こえてきませんか?
人は視覚的な形態や文字の意味に加えて、音の情報も記憶します。
この3つの情報が合わさると長期記憶になりやすいのです。

逆に言うと、この3つの情報のうち一つでも欠けると長期記憶に留めておくのが極端に困難になります。
例えば『クタンデ』といった無意味綴り(意味を持たない文字の羅列)をずっと覚えたままにしたり
人の話を1週間覚えていたりするのはかなり至難の業です。
そのまま気合いで覚えようとすると、相当な時間と労力を費やします。

だからこそ、化学で元素記号を暗記するときには
『水兵リーベ僕の船~』というような新しい意味を付加して覚えたり
授業中に先生が喋った内容をノートに取ってまとめたりして、視覚情報を付加するのです。

英単語を覚えるとき、ほとんどの人がスペルと意味を覚えることにしか注力しません。
そこで、今度からは是非student, student, student・・・と紙に書きながら
それに合わせて発音をもしてみるようにしてください。

いかがでしたか?
効果的な暗記方法は一人ひとりで大きく異なり、それぞれに向き不向きがあります。
しかし、人の情報処理システムは同じなので、システムの理に適うかどうかという点では正解があります。
今回紹介した記憶システムを利用して、是非自分に合った暗記の方法を探してみてください。
アドバイスが必要なら、いつでも私たちトライさんにお聞きください!


 
 


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