2011年10月6日
栃木県高校入試 国語④作文の傾向と対策
国語編もいよいよ最終回。今回は、栃木県公立高校入試の目玉問題『作文』になります。
<作文の出題傾向>
毎年、大問の[5]として、「原稿用紙(300字)」を用いて回答する問題が出ます。
会話、資料等の内容を基にし、240~300字で自身の意見をまとめた文章を書く問題です。
問題文の他に、記述に対しての条件等も付記される為、その点を守って回答する事が重要です。
<作文のポイント>
・自分の「意見」を述べているか、そしてその根拠を明確に記載しているか
例年の問題には、「自身の意見を述べよ」とある場合が多く、例文の転記のみで自身の意見が無いものは
正答とされません。300字は思いのほか少ない為、明確に、自分自身の意見をまとめる事が必要です。
・条件は満たしているか。字数は足りているか。
記載に関する指示が付記されている場合が有ります。その内容も忘れず記載する事と、
字数制限を理解し、文の組み立てを事前に書きだし、上手にまとめるように心がけましょう。
ノープランで書きだしてしまうと主題に行く前に字数がオーバーしてしまうという事も起こり得ます。
(書きだす前に大まかな組み立てを考えることは重要です)
・文体は統一されているか。
ですます調。きちんとした文章の形を取っているか。これもまた重要なポイントです。
(会話文の問題等では、会話文の文体に地の文が流されないようにしましょう)
・原稿用紙の使い方は正しいか。誤字脱字は無いか。
一ます目を空けるのはどんな時でしょうか?行末に「。、鍵カッコ」等が来た場合の書き方は?
また、漢字のミス、慣用句の使い間違い等、良かれと思って使った言葉で減点されてしまっては勿体ないです。
基礎・基本は重要です。
・文章の主語・述語は一致しているか。
文を書きはじめて長い説明を書いているうちに、その文の主語と述語が合わなくなることもあります。
きちんと読み直して、ミスしないようにしましょう。
・見返し、書きなおし。
文を書きつつ見直し、チェック。時間が有れば、大きく書きなおす勇気も必要です。
他の問題との時間の兼ね合いもあるとは思いますが、この作文では20点の配分
(つまり文章題丸ごと1題分)があります。ある程度優先的に時間を割いて見直しましょう。
<作文まとめ>
単なる長い文章問題ではなく、300字という中でいかに自分の意見をまとめ伝えるかが重要な問題分野です。
日頃文章を書き慣れていない人も多いでしょうが、自分の意見を「なぜそう考えるのか・考えたか」ということを、
明確な方向性を持って、字数制限内で記述出来る様に、鍛えていきましょう。
書いた作文を、自分自身または家庭教師とともに確認をして、その文章をよりよく書きなおす作業を何度も繰り返し、
しっかりとした文章を作れるように、文章力、作文力をつけていきましょう。